坐骨神経の絞扼性神経障害で陽性となる徒手検査はどれか。
正答:4
正答:4
坐骨神経が梨状筋で絞扼される梨状筋症候群の検査がペイステスト。正答は4。
坐骨神経の絞扼という条件から梨状筋症候群を想起し、その検査を選べるか。誤肢は股関節・仙腸関節・大腿直筋の検査。
坐骨神経は仙骨神経叢から出て大坐骨孔を通り、梨状筋の下(梨状筋下孔)を抜けて殿部から大腿後面へ下る。梨状筋が緊張したり肥厚したりすると、ここで坐骨神経が絞扼されて殿部痛と下肢のしびれが出る。これが梨状筋症候群。ペイステストは、側臥位または座位で股関節を外転・外旋させ、それに抵抗を加えて梨状筋を収縮させ、殿部から下肢に痛みが出れば陽性とする。フライバーグテストは逆に股関節を内旋させて梨状筋を伸ばす検査で、これも梨状筋症候群をみる。パトリックテストは股関節を屈曲・外転・外旋させて股関節と仙腸関節の病変をみる検査、ゲンスレンテストは片側の股関節を屈曲し反対側を伸展させて仙腸関節をみる検査、エリーテストは腹臥位で膝を屈曲して大腿直筋の短縮をみる検査。
梨状筋症候群の検査は2つあり、フライバーグテストが伸張(内旋)、ペイステストが収縮(外転外旋に抵抗)で誘発する。どちらも梨状筋症候群をみるので、どちらが選択肢にあっても正答になりうる。第31回問131ではフライバーグテストが正答だった。
梨状筋症候群の検査:フライバーグテスト(股関節を内旋させ梨状筋を伸張)、ペイステスト(股関節の外転外旋に抵抗を加え梨状筋を収縮)、ボンネットテスト(股関節屈曲位で内転内旋、坐骨神経の伸張)。仙腸関節の検査はパトリックテスト、ゲンスレンテスト、ニュートンテスト。梨状筋は仙骨前面から大坐骨孔を通り大転子上端へ停止し、股関節の外旋にはたらく。坐骨神経の大部分は梨状筋の下を通るが、総腓骨神経が筋を貫く破格もある。
殿部から下肢の症状を起こす部位の検査を並べ、関節・筋・神経を混ぜる。解法は、(1) 絞扼される神経とその通り道を出す、(2) 通り道にある筋を特定、(3) その筋を収縮または伸張させる検査を選ぶ。
坐骨神経は梨状筋の下を通るので、この筋で絞扼されるのが梨状筋症候群。ペイステストは股関節の外転・外旋に抵抗を加えて梨状筋を収縮させ、症状を誘発する検査。フライバーグテストは逆に内旋させて梨状筋を伸ばす検査で、どちらも同じ病態をみる。パトリック・ゲンスレンは仙腸関節、エリーは大腿直筋。