中指伸展テストが陽性となるテニス肘で、罹患筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
中指伸展テストが陽性なら上腕骨の外側上顆炎で、罹患筋は短橈側手根伸筋。手三里は前腕背側でこの筋の上にある。正答は1。
誘発テストから罹患筋を特定し、その筋の上にある経穴を選べるか。誤肢は屈筋側と後面の穴。
中指伸展テストは、中指を伸展させて抵抗を加え、上腕骨外側上顆に痛みが出れば陽性とする検査。短橈側手根伸筋は総指伸筋とともに外側上顆から起こり、中指の伸展に抵抗を加えるとこの筋が緊張して起始部が引かれるため、外側上顆炎で陽性になる。したがって罹患筋は短橈側手根伸筋。手三里は前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上で肘窩横紋の下方2寸にあり、長・短橈側手根伸筋の上にあたるので、局所の治療穴として使える。曲沢は肘窩の内側で上腕二頭筋腱の尺側、小海は肘内側で尺骨神経溝のあたり、天井は肘頭の上方で上腕三頭筋腱の部位。いずれも伸筋群の起始部ではない。
肘の内側と外側を取り違えないこと。外側上顆炎(テニス肘・バックハンド型)は伸筋群、内側上顆炎(ゴルフ肘・フォアハンド型)は屈筋回内筋群。外側上顆炎の局所治療穴は曲池・手三里・肘髎、内側上顆炎は少海・小海のあたり。中指伸展テストは第31回問129で誤肢として出ており、外側上顆炎の検査であることを押さえておく。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)は短橈側手根伸筋の起始部の変性が主体。誘発テストはトムセンテスト(抵抗下の手関節背屈)、チェアテスト(椅子を持ち上げる)、中指伸展テスト。前腕の伸筋群は、長・短橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、回外筋で、いずれも橈骨神経系。手三里の下は長・短橈側手根伸筋で、曲池はより肘寄り。治療はストレッチ、前腕バンド、局所への刺鍼。
肘まわりの経穴を4つ並べ、内側・外側・後面を散らす。解法は、(1) 誘発テストから障害部位(外側上顆)を出す、(2) 罹患筋を特定、(3) その筋の上にある穴を選ぶ。
中指伸展テストは中指の伸展に抵抗を加えて外側上顆の痛みをみる検査で、陽性なら上腕骨外側上顆炎。罹患筋は外側上顆から起こる短橈側手根伸筋で、その上にあるのが前腕後外側の手三里。曲沢は肘窩内側で屈筋側、小海は肘内側で尺骨神経、天井は肘頭上方で、いずれも伸筋群ではない。