下腿コンパートメント症候群と罹患筋の組合せで正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
浅後方コンパートメントには腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋が入る。この組だけが正しい。正答は3。
下腿の4つの区画に属する筋を言えるか。組合せをずらしてある。
下腿は筋膜で4つの区画に分かれる。前方コンパートメントには前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋(深腓骨神経支配)、外側コンパートメントには長腓骨筋・短腓骨筋(浅腓骨神経支配)、浅後方コンパートメントには腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋、深後方の区画に入るのは後脛骨筋と長母趾屈筋、長趾屈筋(いずれも脛骨神経支配)が入る。したがって浅後方コンパートメントとヒラメ筋の組が成立する。前方と長腓骨筋、外側と前脛骨筋は入れ替わっており、深後方と腓腹筋は浅後方の筋を当てている。
1と2が入れ替え、4が浅と深の取り違えという構成。区画は作用と支配神経で覚えると早い。前方=背屈(深腓骨神経)、外側=外反(浅腓骨神経)、後方=底屈(脛骨神経)で、後方はさらに浅(腓腹筋・ヒラメ筋)と深(後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋)に分かれる。
コンパートメント症候群は区画内の圧が上がって血流と神経が障害される病態。急性型は外傷後に起こり6P(疼痛・蒼白・脈拍消失・知覚異常・運動麻痺・腫脹)が問題になり、緊急の減張切開が要る。労作性の慢性型は運動で誘発され安静で消え、前方コンパートメントに多い。第30回問140では前方コンパートメント症候群の局所治療穴として小腸の下合穴(下巨虚)が問われている。第31回問139では深後方の長母趾屈筋が問われており、区画は繰り返し出る論点。
区画と筋の組を4つ並べ、入れ替えと浅深の取り違えを混ぜる。解法は、(1) 4つの区画に属する筋を全部書き出す、(2) 各肢と照合する。暗記が前提の設問。
下腿は4区画に分かれ、前方に前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋、外側に長腓骨筋・短腓骨筋、浅後方に腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋、深後方に後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋が入る。したがって浅後方とヒラメ筋の組が正しい。前方と外側は入れ替え、深後方には腓腹筋ではなく後脛骨筋などが入る。