肌肉がしびれてだるさがみられる病証に対し、五刺を用いて治療するときの刺法として最も適切なのはどれか。
正答:3
正答:3
肌肉のしびれとだるさは脾の主る肌肉の病。五刺のうち肌肉に対応するのは合谷刺で、ニワトリの足のように分肉の間へ刺す。正答は3。
五刺が五臓と五体(皮・脈・筋・肉・骨)に対応することを知り、肌肉に対応する刺法の操作を選べるか。
五刺は『霊枢』官鍼篇にある5つの刺法で、五臓とそれが主る組織に対応する。半刺は肺(皮)に応じ、極めて浅くすばやく刺してすばやく抜く。豹文刺は心(脈)に応じ、多数刺して出血させる。関刺は肝(筋)に応じ、関節部の筋(腱)に深く刺す。合谷刺は脾(肉)に応じ、ニワトリの足のように分肉の間へ左右へ広げて刺す。輸刺は腎(骨)に応じ、骨に至るまで深く刺し真っすぐに抜く。設問は肌肉のしびれとだるさなので脾が主る肉の病、対応するのは合谷刺。
五刺の輸刺と十二刺の輸刺は名前が同じで内容が違う。五刺の輸刺は骨に至るまで深く刺す骨痺への刺法、十二刺の輸刺は深く直刺してすばやく抜き盛んな熱を瀉す刺法。どちらの分類の話かを設問文で確認する。第32回問148では十二刺の輸刺が問われている。
五刺と五臓・五体:半刺=肺・皮(極浅くすばやく)、豹文刺=心・脈(多数刺して出血)、関刺=肝・筋(関節部の腱へ深く)、合谷刺=脾・肉(分肉の間へ鶏足状に)、輸刺=腎・骨(骨に至るまで深く)。五体は五臓が主る組織で、肝=筋、心=血脈、脾=肌肉、肺=皮毛、腎=骨髄。刺法の分類には九刺(部位や目的による9種)、十二刺(病態による12種)、五刺(五臓に応じる5種)があり、いずれも『霊枢』官鍼篇に由来する。
5つの刺法の操作を並べ、対応する五体を取り違えさせる。解法は、(1) 症状が出ている組織(肌肉)を確認、(2) その組織を主る臓を出す、(3) 五刺のうちその臓に応じる刺法を選ぶ。
五刺は五臓とそれが主る五体に対応する刺法。肌肉は脾が主るので、肌肉のしびれとだるさには合谷刺を用い、ニワトリの足のように分肉の間へ刺す。半刺は皮(肺)、関刺は筋(肝)、輸刺は骨(腎)。五刺の輸刺と十二刺の輸刺は別物なので、どちらの分類かを設問文で確認する。