問167
副腎髄質の受容体で、刺鍼により交感神経節前線維から遊離されるアセチルコリンが結合するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
節前線維が直接届くので、受け手はニコチン受容体。正答は3。
副腎髄質という例外の仕組みを、受容体まで含めて言えるか。
交感神経は通常、途中の節で一度乗り換えてから相手の器官へ届く。副腎髄質はこの例外で、節を経ずに節前の線維が直接届く。節前の線維はアセチルコリンを出し、副腎髄質の細胞側にある受容体がこれを受け取る。神経から神経へ乗り換える場所と同じ型の受容体、すなわちニコチン受容体である。刺激を受けた細胞はアドレナリンなどを血中へ出す。したがって記述3が正しい。誤肢は対応が違う。ノルアドレナリンを受け取る2種類の受容体はここでの受け手ではなく、もう一方のアセチルコリンの受容体は副交感神経の相手側や汗腺にある。
アセチルコリンの受容体が2種類あるため、どちらかを選ぶ場面になる。神経から神経へ乗り換える場所と骨格筋の接ぎ目はニコチン型、副交感神経の相手側の器官と汗腺はムスカリン型、と場所で覚える。副腎髄質は節そのものが変化したものと考えると、ニコチン型であることが腑に落ちる。
副腎髄質から出るホルモンは、心臓の拍動を速め、血糖を上げ、気道を広げるなど、体を活動へ向ける方向に働く。鍼の刺激が自律神経の反射を介してこの系に影響する経路は、鍼灸の効き方を説明する枠組みの一つになる。汗腺は交感神経支配でありながらアセチルコリンを出し、受け手はムスカリン型という別の例外なので、対にして整理する。
受容体を4つ並べ、アセチルコリンの受容体を2つ入れる。解法は、(1) 伝達物質を決める、(2) 受け手の場所を確認、(3) 場所に対応する型を選ぶ。
副腎髄質でアセチルコリンが結合するのはニコチン受容体。汗腺はムスカリン受容体で、対にして覚える。α・β受容体はノルアドレナリンの受け手。