問168
青斑核からのニューロンが放出する物質で、脊髄後角において侵害受容情報を阻害するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
橋にある核から下りて、脊髄で痛みの伝わりを抑える。正答は2。
痛みを抑える下行の経路を、起点となる核と物質の組で言えるか。
痛みを抑える下行の仕組みには、いくつかの起点がある。中脳の水道の周りの灰白質が上流にあり、そこから橋の青斑核と延髄の大縫線核へつながる。青斑核から下りるニューロンはノルアドレナリンを出し、脊髄の後角で痛みの情報の伝わりを抑える。したがって記述2が正しい。誤肢は役割が違う。興奮を伝える代表的な物質、体内で作られる鎮痛の物質、下垂体などから出る鎮痛の物質は、いずれも青斑核から下りるニューロンが出す物質ではない。
下行して痛みを抑える経路が複数あるため、どの核からどの物質が出るかを取り違えやすい。大縫線核からはセロトニン、青斑核からはノルアドレナリンという組で覚える。上流にあるのが中脳の水道周囲灰白質である。
この仕組みは、痛い刺激そのものによっても働き出す。鍼の刺激が痛みを抑える説明の一つがこれで、侵害の情報が入ることで下行の抑制が動き出し、脊髄後角での伝わりを抑える。全身に及ぶ鎮痛の機序には、このほかストレスによって起こる鎮痛や、広い範囲の侵害刺激が別の部位の痛みを抑える仕組みがある。
物質を4つ並べ、鎮痛に関わるものを複数入れる。解法は、(1) 下行抑制の起点となる核を書く、(2) 核ごとの物質を対応させる、(3) 設問の核に合う物質を選ぶ。
青斑核から放出されるのはノルアドレナリン。大縫線核はセロトニン、上流はPAG。抑制が働く場は脊髄後角。