問178
透熱灸による炎症反応で、アナフィラトキシンとして作用するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
活性化されると肥満細胞を刺激してヒスタミンを出させる、血清中のたんぱく。正答は2。
炎症に関わる分子を、役割で言い分けられるか。
組織が傷むと、血清中にあるたんぱくの一群が次々に活性化される。その過程でできる断片の一部は、肥満細胞に働きかけてヒスタミンなどを放出させ、血管を広げ透過性を高める。この作用を持つ断片がアナフィラトキシンと呼ばれる。したがって記述2が正しい。誤肢は役割が違う。1つはアレルギーに関わる抗体、1つは副腎皮質から出て炎症を抑えるホルモン、1つは肥満細胞から放出される側の物質である。
「アナフィラキシー」という語と字面が似ているため、抗体を選びたくなる。実際には、抗体を介さずに肥満細胞を刺激して同じような反応を起こすことから、この名が付いている。刺激する側と放出される側を取り違えないことが要点である。
痕を残す灸では、熱によって組織が傷み、この一群のたんぱくが活性化される。その結果、肥満細胞から物質が放出され、血管が広がり透過性が高まる。同時に、傷んだ組織を片づける細胞を呼び寄せる働きもあり、体を守る反応が動く。灸の治効を免疫の面から説明する枠組みの一つになる。
分子を4つ並べ、刺激する側と放出される側を混ぜる。解法は、(1) 各分子の出どころを書く、(2) 刺激する側か放出される側かを判定、(3) 刺激する側を選ぶ。
アナフィラトキシンとして作用するのは補体。IgEは抗体、コルチゾールは抗炎症、ヒスタミンは放出される側。刺激する側と放出される側を分ける。