問179
透熱灸による反応で最も早期に起こるのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
まず受容器が刺激を受け取る。感じるのも血管が広がるのもその後。正答は1。
施灸後の出来事を、受容から反応まで順に並べられるか。
熱の刺激はまず皮膚の受容器を興奮させる。灸の熱を受け取る主役は、機械・温度・化学の複数の刺激に応じる受容器である。ここが興奮して初めて、情報が神経を伝わり、脳へ届いて熱いと感じ、また軸索の上で起こる反射によって局所の血管が広がる。白血球が集まってくるのは炎症の経過の中でさらに後になる。したがって記述1が最も早い。誤肢は3つとも受容器の興奮の後に続く。
感じることが最初だと思いがちだが、感じるのは情報が脳へ届いてからで、受け取ること自体はその前に起きている。受け取る→伝わる→感じる/局所が反応する→炎症が進む、という順で並べると決まる。
複数の刺激に応じる受容器は、鍼の刺激だけでなく灸の熱刺激も受け取り、独特の感覚と局所の反応の両方に関わる。この受容器は無髄の細い線維につながり、興奮が枝を通って逆向きに伝わることで局所の血管が広がる。炎症の経過はその後に続き、白血球が集まり、傷んだ組織が片づけられ、最後に修復が進む。
出来事を4つ並べ、順序で選ばせる。解法は、(1) 受容から炎症までの流れを書く、(2) 各肢の位置を決める、(3) 最も上流のものを選ぶ。
最も早期に起こるのはポリモーダル受容器の興奮。温熱感覚の認知は脳へ届いてから、血管拡張は軸索反射によるもの、白血球の浸潤は炎症の経過の中で最も遅い。