出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。
公式正答:1
解説
原始反射は消える時期が反射ごとに決まっている。手掌把握反射は生後4か月ごろに消えるのが典型。
この問題で問われていること
原始反射の名前・出現時期・消失時期を対応させられるか。原始反射と姿勢反射の違いを区別できるか。
しくみから理解する
原始反射は脳幹から脊髄のレベルで起こる反射で、出生時から備わり、大脳皮質の発達に伴って抑制されて消えていく。手掌把握反射は手のひらに指を置くと握り返す反射で、生後4か月ごろに消える。足底把握反射は足の裏を刺激すると足趾が屈曲する反射で、こちらは歩行の準備が整う生後9〜10か月ごろまで残る。バビンスキー反射は足底の外側をこすると母趾が背屈する反射で、錐体路が髄鞘化するまでの生後1〜2歳ごろまで生理的にみられ、それ以降に出れば錐体路障害を示す。パラシュート反射は原始反射ではなく姿勢反射で、生後8〜9か月ごろから出現し、その後も生涯続く。
選択肢ごとの確認
出生時からみられ、生後4か月ごろに消失する。
同じ把握反射だが消失が遅く、生後9〜10か月ごろまで残る。歩行の開始と入れ替わるように消える。
原始反射ではなく姿勢反射。生後8〜9か月ごろから「出現」し、その後は消えない。出現の時期が問われる反射で、消失の時期を問う本問には合わない。
生後1〜2歳ごろまで生理的にみられる。2歳を過ぎても陽性なら錐体路障害を疑う。
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混同しやすいポイント
パラシュート反射だけが「出現する」反射で、他は「消失する」反射である。原始反射は消えることが発達の証、姿勢反射は現れることが発達の証、という向きの違いを押さえる。
理解を深める
主な原始反射と消失時期を一覧にしておくと、発達の評価ができる。手掌把握反射=4か月、モロー反射=4〜6か月、吸啜反射・探索反射=4〜6か月(哺乳に必要な時期)、非対称性緊張性頸反射=4〜6か月、足底把握反射=9〜10か月、バビンスキー反射=1〜2歳。姿勢反射は首すわり(3〜4か月)、パラシュート反射(8〜9か月)などが出現する。原始反射が消えるべき時期を過ぎても残る、あるいは左右差があるときは中枢神経系の異常を疑う。第110回午後 問55のランドー反射もこの枠組みで問われている。
間違えやすい考え方
同じ系統の反射を並べて時期を問う型。「消失」と「出現」の向きが違うものを混ぜているのが罠。
5分で振り返る
原始反射(消失する)=手掌把握4か月、モロー4〜6か月、吸啜・探索4〜6か月、非対称性緊張性頸反射4〜6か月、足底把握9〜10か月、バビンスキー1〜2歳。姿勢反射(出現する)=首すわり3〜4か月、パラシュート反射8〜9か月。原始反射が消えるべき時期に残る、または左右差があれば中枢神経系の異常を疑う。
1分チェック
- 手掌把握反射はいつ消えるか
- 足底把握反射はいつまで残るか
- バビンスキー反射が病的になるのは何歳からか
- パラシュート反射は消えるか現れるか
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