午前 問1段階1 暗記
平成30 年(2018 年)の日本の総人口に最も近いのはどれか。
解説
平成30年(2018年)の日本の総人口に最も近い値を問う。1億2,600万人である。
この問題で問われていること
総人口のおおよその大きさを把握しているか。
しくみから理解する
日本の総人口は、2008年の約1億2,808万人を頂点として減少に転じた。2018年の推計人口はおよそ1億2,644万人になる。したがって、1億2,600万人が最も近い。人口は毎年およそ40万人から60万人の規模で減少を続けており、近年はその幅がさらに大きくなっている。細かい数値を覚えるより、「1億2,000万人台の後半から、じわじわ減っている」という感覚を持っておく。
選択肢ごとの確認
選択肢 11億人は少なすぎる。この水準に達するのは2050年代の推計になる。
選択肢 21億600万人も少なすぎる。2040年代の推計値に近い。
選択肢 41億4,600万人は多すぎる。日本の人口がこの水準に達したことはない。
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混同しやすいポイント
人口に関する設問では、①現在の総人口(1億2,000万人台)、②頂点の年(2008年)と値(約1億2,808万人)、③1億人を割る時期(2050年代)、④高齢化率(2018年でおよそ28%、2065年で38.4%)、といった節目を押さえる。誤肢は、いずれも別の年次の推計値、あるいはありえない値になる。年次が変わっても、桁と傾向が分かっていれば選べる。
理解を深める
人口統計を整理する。人口静態=ある時点の人口の状態。国勢調査(5年ごと。西暦の末尾が0と5の年の10月1日現在)で把握する。調査の年以外は、推計人口として毎月公表される。人口動態=一定期間の変化。出生、死亡、婚姻、離婚、死産の届出をもとに、人口動態統計として公表される。人口ピラミッド=日本は、かつての富士山型から、つぼ型(少子化により底辺が狭い)へ変化した。2つのふくらみは、第1次ベビーブーム(1947〜1949年生まれ。団塊の世代)と、第2次ベビーブーム(1971〜1974年生まれ)による。年齢3区分=年少人口(0〜14歳)、生産年齢人口(15〜64歳)、老年人口(65歳以上)。およそ12%・59%・29%という割合は近年の値で、設問が問う平成30年の値とは一致しない。割合は年ごとに変わるため、設問の年の統計で確認する。世帯=①総世帯数は増加を続けている(人口は減っているのに世帯が増えるのは、1世帯あたりの人数が減っているため)、②単独世帯が最も多い、③高齢者のいる世帯のうち、単独世帯と夫婦のみの世帯が半数を超える、④平均世帯人数は減少を続けている。およそ2.2人というのは近年の値で、設問が問う平成30年は2.44人である。人口減少の背景=①出生数の減少(2022年に80万人を割った)、②合計特殊出生率の低迷、③晩婚化と未婚化、④若年人口そのものの減少。看護に関わる意味=①医療と介護の需要の増加、②担い手の減少、③在宅と地域での療養、④独居高齢者の増加、⑤多死社会への対応。
間違えやすい考え方
統計の値を問う型で、誤肢が別の年次の推計値である。桁と傾向で切る。
5分で振り返る
①2018年の日本の総人口はおよそ1億2,644万人。②2008年の約1億2,808万人が頂点で、以後減少に転じた。③2050年代に1億人を割ると推計されている。④2018年の高齢化率はおよそ28%。⑤人口静態は国勢調査(5年ごと、10月1日現在)、人口動態は届出にもとづく。⑥年齢3区分=年少人口(0〜14歳、約12%)、生産年齢人口(15〜64歳、約59%)、老年人口(65歳以上、約29%)。⑦人口ピラミッドは富士山型からつぼ型へ変化した。⑧人口は減っているのに世帯数は増えている(1世帯あたりの人数が減るため)。単独世帯が最も多い。
1分チェック
- 2018年の日本の総人口は。→ 約1億2,600万人(頂点は2008年の約1億2,808万人)。
この問題だけを開く午前 問2段階1 暗記
平成29 年(2017 年)の患者調査における外来受療率(人口10 万対)で最も多い傷 病はどれか。
解説
平成29年(2017年)の患者調査における外来受療率(人口10万対)で最も多い傷病を問う。消化器系の疾患である。
この問題で問われていること
受療率の統計で、入院と外来の順位の違いを押さえているか。
しくみから理解する
患者調査における外来受療率では、消化器系の疾患が最も多い。これは、歯科の受診(う蝕と歯周病)が消化器系の疾患に分類されるためになる。歯の疾患は受診の頻度が高く、これが順位を押し上げている。次いで、健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用(健康診断、予防接種などを含む)、そして循環器系の疾患が続く。「消化器系=胃腸」と考えると意外に感じるが、歯科を含む点が要点になる。
選択肢ごとの確認
選択肢 1新生物(腫瘍)は、外来受療率の上位ではない。入院受療率でも上位には入るが、最も多いものではない。
選択肢 2呼吸器系の疾患も、外来受療率の上位に入るが、最も多いものではない。
選択肢 4内分泌、栄養及び代謝疾患も同様に、最も多いものではない。糖尿病を含むため受診は多いが、消化器系には及ばない。
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混同しやすいポイント
入院と外来で、順位が大きく異なる点を押さえる。①入院受療率で最も多いのは精神および行動の障害(統合失調症などの長期入院による)、次いで循環器系の疾患(脳血管疾患)、そして損傷・中毒。②外来受療率で最も多いのは消化器系の疾患(歯科を含む)。この2つの順位を対にして覚える。誤肢は、いずれも上位に入るが1位ではないものが並んでいる。
理解を深める
患者調査を整理する。実施=厚生労働省が3年ごとに実施する。全国の医療施設を利用する患者について、傷病の状況を明らかにする。指標=①推計患者数(調査日に受療した患者数)、②受療率(人口10万人あたりの推計患者数)、③総患者数(継続的に医療を受けている患者数。調査日に受療していない者も含めて推計する)、④平均在院日数。受療率の傾向=①入院受療率は、精神および行動の障害が最も高く、次いで循環器系の疾患、損傷・中毒、②外来受療率は、消化器系の疾患が最も高く、次いで健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用、循環器系の疾患、③年齢が上がるほど受療率は高くなる、④入院受療率は男性がやや高く、外来受療率は女性がやや高い。総患者数の多い傷病=高血圧性疾患が最も多く、次いで歯肉炎および歯周疾患、糖尿病、脂質異常症。平均在院日数=全体でおよそ30日前後。精神および行動の障害が最も長く(200日を超える)、次いで神経系の疾患。一般病床は短く、療養病床と精神病床は長い。在院日数は年々短縮しており、背景には、医療技術の進歩、診療報酬による誘導、そして在宅医療への移行がある。他の主な統計=①国民生活基礎調査(世帯、所得、健康。有訴者率と通院者率、介護の状況)、②国民健康・栄養調査(栄養摂取、身体状況、生活習慣)、③人口動態統計、④医療施設調査、⑤衛生行政報告例、⑥学校保健統計調査。それぞれ、何を調べる調査かを押さえておく。有訴者率と受療率の違い=有訴者率は「症状を訴えている人の割合」(国民生活基礎調査)、受療率は「実際に医療機関を受診した人の割合」(患者調査)になる。
間違えやすい考え方
統計の順位を問う型で、誤肢が上位だが1位でないものである。歯科を含む点で切る。
5分で振り返る
①外来受療率で最も多いのは消化器系の疾患。歯科の受診(う蝕と歯周病)がここに分類されるため。②次いで、健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用、循環器系の疾患。③入院受療率で最も多いのは精神および行動の障害。次いで循環器系の疾患、損傷・中毒。④患者調査は厚生労働省が3年ごとに実施する。⑤指標=推計患者数、受療率(人口10万対)、総患者数、平均在院日数。⑥総患者数が最も多いのは高血圧性疾患。⑦平均在院日数は精神および行動の障害が最も長い。⑧有訴者率は国民生活基礎調査、受療率は患者調査による。
1分チェック
- 外来受療率で最も多いのは。→ 消化器系の疾患(歯科を含む)。
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看護師免許の付与における欠格事由として保健師助産師看護師法に規定されてい るのはどれか。
解説
看護師免許の付与における欠格事由として保健師助産師看護師法に規定されているものを問う。罰金以上の刑に処せられた者である。
この問題で問われていること
相対的欠格事由の4つを覚えているか。
しくみから理解する
保健師助産師看護師法では、免許を与えないことがある者として、①罰金以上の刑に処せられた者、②保健師、助産師、看護師または准看護師の業務に関し犯罪または不正の行為があった者、③心身の障害により業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの、④麻薬、大麻またはあへんの中毒者、の4つを定めている。これらは絶対的欠格事由ではなく相対的欠格事由であり、該当しても必ず免許が与えられないわけではなく、個別に判断される。
選択肢ごとの確認
選択肢 120歳未満の者は欠格事由ではない。年齢による制限は定められていない。
選択肢 2海外に居住している者も欠格事由ではない。
選択肢 4伝染性の疾病にかかっている者も、現在は欠格事由ではない。かつては「素行が著しく不良である者」や、感染症に関する規定が置かれていた時期もあるが、現行法にこの規定はない。感染症を理由に資格を制限することは、差別につながるため適切でない。
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混同しやすいポイント
4つの相対的欠格事由を、そのまま覚える。「罰金以上の刑」「業務に関する犯罪または不正」「心身の障害」「麻薬・大麻・あへんの中毒」になる。誤肢は、年齢、居住地、そして疾病という、いずれも規定にないものになる。とくに④は、かつての法の記憶から誤りやすい。2001年の法改正により、障害を理由とする絶対的欠格事由が見直され、相対的欠格事由へ改められた経緯も押さえておく。
理解を深める
保健師助産師看護師法を整理する。免許=①保健師、助産師、看護師は厚生労働大臣が、准看護師は都道府県知事が与える、②国家試験に合格し、申請することで籍に登録され、免許証が交付される、③免許の効力は登録の日から生じる。籍の訂正と免許証の書換えは30日以内、免許証を破ったり汚したりした場合の再交付、そして失った免許証を発見したときは5日以内に返納する。行政処分=欠格事由に該当するに至ったとき、または品位を損する行為があったときは、①戒告、②3年以内の業務の停止、③免許の取消し、のいずれかの処分を受けることがある。処分を受けた者には、再教育研修が命じられることがある。義務=①守秘義務(保健師、看護師、准看護師は保健師助産師看護師法第42条の2。助産師は刑法第134条。いずれも退職後も続く。違反すると罰則がある)、②業務従事者の届出(2年ごと、12月31日現在の状況を翌年1月15日までに、就業地の都道府県知事へ)、③研修等を受け、資質の向上を図る努力義務。業務の制限=①主治の医師または歯科医師の指示がなければ、診療機械の使用、医薬品の授与、医薬品についての指示など、衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない(臨時応急の手当てを除く)、②助産師は、妊婦、産婦、じょく婦、胎児または新生児に異常があると認めたときは、医師の診療を求めさせなければならず、自らみだりに処置してはならない(臨時応急の手当てを除く)、③正当な理由がなければ、業務に関する求めを拒んではならない(応召義務は助産師に規定される)。名称と業務=助産師、看護師、准看護師は業務独占かつ名称独占。保健師は名称独占。
間違えやすい考え方
法の規定を問う型で、誤肢が規定にない事項である。4つの相対的欠格事由で切る。
5分で振り返る
①相対的欠格事由の4つ=罰金以上の刑に処せられた者、業務に関し犯罪または不正の行為があった者、心身の障害により業務を適正に行うことができない者、麻薬・大麻・あへんの中毒者。②相対的であり、該当しても必ず免許が与えられないわけではない。個別に判断される。③年齢、居住地、伝染性の疾病は規定にない。④2001年の改正で、障害を理由とする絶対的欠格事由が相対的欠格事由へ改められた。⑤免許の効力は籍に登録された日から生じる。⑥行政処分=戒告、3年以内の業務停止、免許の取消し。処分後に再教育研修が命じられることがある。⑦守秘義務は退職後も続き、違反には罰則がある。⑧業務従事者の届出は2年ごと、翌年1月15日までに就業地の都道府県知事へ。
1分チェック
- 看護師免許の欠格事由は。→ 罰金以上の刑、業務に関する犯罪・不正、心身の障害、麻薬等の中毒。
この問題だけを開く午前 問6段階1 暗記
出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。
解説
原始反射は消える時期が反射ごとに決まっている。手掌把握反射は生後4か月ごろに消えるのが典型。
この問題で問われていること
原始反射の名前・出現時期・消失時期を対応させられるか。原始反射と姿勢反射の違いを区別できるか。
しくみから理解する
原始反射は脳幹から脊髄のレベルで起こる反射で、出生時から備わり、大脳皮質の発達に伴って抑制されて消えていく。手掌把握反射は手のひらに指を置くと握り返す反射で、生後4か月ごろに消える。足底把握反射は足の裏を刺激すると足趾が屈曲する反射で、こちらは歩行の準備が整う生後9〜10か月ごろまで残る。バビンスキー反射は足底の外側をこすると母趾が背屈する反射で、錐体路が髄鞘化するまでの生後1〜2歳ごろまで生理的にみられ、それ以降に出れば錐体路障害を示す。パラシュート反射は原始反射ではなく姿勢反射で、生後8〜9か月ごろから出現し、その後も生涯続く。
選択肢ごとの確認
選択肢 1出生時からみられ、生後4か月ごろに消失する。
選択肢 2同じ把握反射だが消失が遅く、生後9〜10か月ごろまで残る。歩行の開始と入れ替わるように消える。
選択肢 3原始反射ではなく姿勢反射。生後8〜9か月ごろから「出現」し、その後は消えない。出現の時期が問われる反射で、消失の時期を問う本問には合わない。
選択肢 4生後1〜2歳ごろまで生理的にみられる。2歳を過ぎても陽性なら錐体路障害を疑う。
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混同しやすいポイント
パラシュート反射だけが「出現する」反射で、他は「消失する」反射である。原始反射は消えることが発達の証、姿勢反射は現れることが発達の証、という向きの違いを押さえる。
理解を深める
主な原始反射と消失時期を一覧にしておくと、発達の評価ができる。手掌把握反射=4か月、モロー反射=4〜6か月、吸啜反射・探索反射=4〜6か月(哺乳に必要な時期)、非対称性緊張性頸反射=4〜6か月、足底把握反射=9〜10か月、バビンスキー反射=1〜2歳。姿勢反射は首すわり(3〜4か月)、パラシュート反射(8〜9か月)などが出現する。原始反射が消えるべき時期を過ぎても残る、あるいは左右差があるときは中枢神経系の異常を疑う。第110回午後 問55のランドー反射もこの枠組みで問われている。
間違えやすい考え方
同じ系統の反射を並べて時期を問う型。「消失」と「出現」の向きが違うものを混ぜているのが罠。
5分で振り返る
原始反射(消失する)=手掌把握4か月、モロー4〜6か月、吸啜・探索4〜6か月、非対称性緊張性頸反射4〜6か月、足底把握9〜10か月、バビンスキー1〜2歳。姿勢反射(出現する)=首すわり3〜4か月、パラシュート反射8〜9か月。原始反射が消えるべき時期に残る、または左右差があれば中枢神経系の異常を疑う。
1分チェック
- 手掌把握反射はいつ消えるか
- 足底把握反射はいつまで残るか
- バビンスキー反射が病的になるのは何歳からか
- パラシュート反射は消えるか現れるか
この問題だけを開く午前 問7段階1 暗記
平成30 年(2018 年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高い のはどれか。
解説
平成30年(2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いものを問う。むし歯(う歯)である。
この問題で問われていること
学校保健統計の上位2つを覚えているか。
しくみから理解する
学校保健統計調査における被患率では、小学校ではむし歯(う歯)が最も高く、次いで裸眼視力1.0未満の者が続く。むし歯は、かつて9割を超える時期もあったが、フッ化物の応用、歯磨きの習慣、そして食生活の変化により、大きく減少してきた。それでも、なお最も高い被患率を示している。なお、中学校と高等学校では、裸眼視力1.0未満の者が最も高くなり、順位が入れ替わる。この入れ替わりが問われることもある。
選択肢ごとの確認
選択肢 1高血圧は、学校保健統計調査の被患率の項目として、上位に挙がるものではない。
選択肢 2摂食障害も、被患率として集計される項目ではない。思春期の重要な健康課題ではあるが、この統計の上位項目ではない。
選択肢 3心電図異常も、上位ではない。学校の健康診断では、小学校1年、中学校1年、高等学校1年で心電図検査が行われる。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
学校保健統計の上位2つ(むし歯と裸眼視力1.0未満)を押さえる。加えて、①小学校ではむし歯が1位、②中学校と高等学校では裸眼視力1.0未満が1位、③むし歯は年々減少し、裸眼視力1.0未満は年々増加している、という傾向を対にして覚える。誤肢は、いずれも学校保健で扱われるが、被患率の上位ではないものになる。
理解を深める
学校保健を整理する。学校保健安全法=①学校保健計画の策定、②健康診断(就学時、児童生徒等の定期=毎学年6月30日までに、職員)、③健康相談と保健指導、④感染症の予防(出席停止と臨時休業)、⑤学校環境衛生基準、⑥学校安全(学校安全計画、危険等発生時対処要領)。健康診断の項目=身長、体重、栄養状態、脊柱と胸郭、四肢の状態、視力、聴力、眼、耳鼻咽頭、皮膚、歯と口腔、結核、心臓(心電図は小1・中1・高1)、尿、その他。座高と寄生虫卵の検査は削除された。学校感染症=①第一種(エボラ出血熱、ペストなど。治癒するまで出席停止)、②第二種(インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎。学校で流行を広げる可能性が高い区分であり、感染経路による分類ではない。麻疹・水痘・結核を含め、疾患ごとに空気・飛沫・接触など必要な感染経路別予防策を確認する。それぞれ出席停止の期間の基準が定められている)、③第三種(コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎など。病状により学校医が感染のおそれがないと認めるまで)。出席停止は校長が、臨時休業は学校の設置者が行う。学校保健の担い手=①養護教諭(健康観察、救急処置、健康相談、保健指導、保健管理。子どもの心身の不調に最初に気づく立場にある)、②学校医、学校歯科医、学校薬剤師、③栄養教諭、④担任と管理職。学校における健康課題=う歯、視力の低下、アレルギー疾患、肥満とやせ、生活習慣(睡眠、食事、運動、スマートフォンの使用)、心の健康(いじめ、不登校、自傷)、性の問題、そして虐待の発見。
間違えやすい考え方
統計の順位を問う型で、誤肢が学校保健で扱うが上位でない項目である。上位2つで切る。
5分で振り返る
①学校保健統計調査の被患率は、小学校ではむし歯(う歯)が最も高く、次いで裸眼視力1.0未満の者。②中学校と高等学校では、裸眼視力1.0未満の者が最も高くなり、順位が入れ替わる。③むし歯は年々減少し、裸眼視力1.0未満は年々増加している。④学校の健康診断は毎学年6月30日までに行う。心電図検査は小1・中1・高1。⑤座高と寄生虫卵の検査は削除された。⑥学校感染症の第二種=インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎。⑦出席停止は校長が、臨時休業は学校の設置者が行う。⑧養護教諭は、子どもの心身の不調に最初に気づく立場にある。
1分チェック
- 小学校の被患率で最も高いのは。→ むし歯(中学・高校では裸眼視力1.0未満が1位)。
この問題だけを開く午前 問8段階1 暗記
ハヴィガースト, R. J. Havighurst, R. J. が提唱する老年期の発達課題はどれか。
解説
ハヴィガーストが提唱する老年期の発達課題を問う。退職と収入の減少に適応することである。
この問題で問われていること
各時期の課題を、内容から判別できるか。
しくみから理解する
ハヴィガーストの老年期の課題は、①体力と健康の衰退に適応すること、②退職と収入の減少に適応すること、③配偶者の死に適応すること、④自分と同年輩の人々と明るい親密な関係を確立すること、⑤社会的・市民的義務を引き受けること、⑥肉体的な生活を満足に送れるよう準備を整えること(住宅など)、の6つになる。いずれも「失うものへの適応」と「新しい関係と役割の獲得」が中心になる。退職と収入の減少への適応は、この中核をなす課題になる。
選択肢ごとの確認
選択肢 1子どもを育てることは、壮年初期の課題になる。配偶者の選択、配偶者との生活、育児、家庭の管理、職業の開始、市民的責任の負担、そして適切な社会集団の選択が含まれる。
選択肢 3社会的責任をともなう行動を望んでなしとげることは、青年期の課題になる。加えて、中年期の課題にも「大人としての市民的・社会的責任の達成」があり、紛らわしい。老年期では「社会的・市民的義務を引き受ける」となり、能動的に成し遂げるというより、担い続けるという表現になる。
選択肢 4男性あるいは女性としての社会的役割を獲得することは、青年期の課題になる。児童期にも「性の違いにもとづく社会的役割の学習」があり、青年期でそれが獲得へ進む。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
各時期の課題を、そのまま暗記するのではなく、「その時期に何を得て、何を手放すか」で捉える。①乳幼児期=生活の土台を得る、②児童期=学びと仲間を得る、③青年期=独立と将来を選ぶ、④壮年初期=家庭と職業を築く、⑤中年期=責任を担い、変化を受け入れる、⑥老年期=失うものに適応し、新しい関係を築く、になる。誤肢は、いずれも「得る」課題であり、老年期の「適応する」課題とは方向が異なる。
理解を深める
老年期の発達課題と心理を整理する。ハヴィガーストの老年期の6課題=上記のとおり。エリクソンの老年期=統合性 対 絶望。人生を振り返り、それが意味あるものだったと受け入れられれば統合性が得られ、後悔と恨みが残れば絶望に至る。導かれる徳は「英知」になる。ペックは、エリクソンの老年期をさらに3つに分けた。①自我の分化 対 仕事役割への没頭(仕事以外に自分の価値を見出せるか)、②身体の超越 対 身体への没頭(体の衰えにとらわれず生きられるか)、③自我の超越 対 自我への没頭(自分の死を超えて、次の世代へつながるものを見出せるか)。老年期の喪失=①健康と身体機能、②配偶者、家族、友人との死別、③仕事と社会的役割、④収入、⑤住まいと生活の場、⑥自立。これらが重なることが、老年期の特徴になる。サクセスフルエイジング=①疾病と障害がないこと、②高い認知機能と身体機能を保つこと、③人生への積極的な関与、の3つを挙げる考え方がある。ただし、疾病や障害があっても、その人なりに満足のいく生き方は可能であり、この定義には批判もある。近年は、老年的超越(高齢になるほど、物質的で合理的な世界観から、宇宙的で超越的な世界観へ移行し、幸福感が高まる)という考え方も示されている。看護=①その人の歩んできた道を聴く(回想法、ライフレビュー)、②役割と居場所をつくる、③喪失への悲嘆を支える、④できることに目を向ける、⑤社会とのつながりを保つ、⑥意思決定を支える(人生の最終段階における医療とケアの話し合いを含む)。
間違えやすい考え方
理論の時期を問う型で、誤肢が他の時期の課題である。得る課題か適応する課題かで切る。
5分で振り返る
①ハヴィガーストの老年期の課題=体力と健康の衰退への適応、退職と収入の減少への適応、配偶者の死への適応、同年輩との親密な関係の確立、社会的・市民的義務の引き受け、満足な住宅の準備。②いずれも「失うものへの適応」と「新しい関係と役割の獲得」が中心。③子どもを育てることは壮年初期の課題。④社会的責任をともなう行動を望んでなしとげることと、男性あるいは女性としての社会的役割の獲得は青年期の課題。⑤エリクソンの老年期は「統合性 対 絶望」。導かれる徳は英知。⑥ペックは老年期を、仕事役割からの分化、身体の超越、自我の超越の3つに分けた。⑦老年期は、健康、配偶者、仕事、収入、住まい、自立といった喪失が重なる時期になる。
1分チェック
- ハヴィガーストの老年期の課題は。→ 退職と収入の減少への適応。
この問題だけを開く午前 問9段階1 暗記
平成30 年(2018 年)の国民生活基礎調査で65 歳以上の者のいる世帯の割合に最 も近いのはどれか。
解説
平成30年(2018年)の国民生活基礎調査で、65歳以上の者のいる世帯の割合に最も近い値を問う。50%である。
この問題で問われていること
世帯に関する統計のおおよその割合を把握しているか。
しくみから理解する
国民生活基礎調査によると、65歳以上の者のいる世帯は、全世帯のおよそ半数を占める。2018年ではおよそ48%で、その後も増加を続けている。すなわち、2軒に1軒には高齢者がいることになる。さらに、65歳以上の者のいる世帯の内訳では、夫婦のみの世帯がおよそ3割、単独世帯がおよそ3割で、この2つで6割近くを占める。かつて多かった三世代世帯は1割を下回るまで減少した。
選択肢ごとの確認
選択肢 110%は少なすぎる。1970年代の水準に近い。
選択肢 230%も少なすぎる。1990年代の水準に近い。
選択肢 470%は多すぎる。この水準に達する見込みは、当面の推計では示されていない。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
世帯に関する統計は、①65歳以上の者のいる世帯=およそ半数、②その内訳で、単独世帯と夫婦のみの世帯で6割近く、③三世代世帯は1割未満、④全世帯の中で最も多いのは単独世帯、⑤平均世帯人数はおよそ2.2人、という5点を押さえる。誤肢は、いずれも過去の水準か、ありえない値になる。統計の設問では、細かい数値より、桁と「半分くらい」といった感覚で判断できるようにする。
理解を深める
国民生活基礎調査を整理する。実施=厚生労働省が毎年実施する。3年ごとに大規模調査(世帯票、健康票、介護票、所得票、貯蓄票)、その間の年は簡易調査(世帯票、所得票)になる。世帯の状況=①総世帯数はおよそ5,000万世帯を超え、増加を続けている、②世帯構造の順位は年により入れ替わる。設問が問う平成30年では、夫婦と未婚の子のみの世帯が29.1%で最も多く、単独世帯が27.7%でこれに次ぐ。単独世帯が最多になるのは翌年以降である、③平均世帯人数は減少を続けており、平成30年は2.44人、④65歳以上の者のいる世帯は全世帯のおよそ半数、⑤児童のいる世帯は全世帯のおよそ2割で、減少を続けている。健康=①有訴者率(人口千対。何らかの自覚症状を訴えている者の割合。およそ300前後。男性は腰痛が、女性は肩こりが最も多い)、②通院者率(人口千対。およそ400前後。男女とも高血圧症が最も多い)、③日常生活に影響のある者の割合、④健康と判断する者の割合。介護=①要介護者等の状況、②介護が必要となった主な原因(認知症が最も多く、次いで脳血管疾患、高齢による衰弱、骨折・転倒)、③介護者の状況(同居の介護者が最も多く、その続柄は配偶者、子、子の配偶者の順。老老介護=介護する側もされる側も65歳以上が7割近く)、④介護の時間(要介護4と5では「ほとんど終日」が最も多い)。所得=①1世帯あたりの平均所得金額、②生活意識(「苦しい」と答える世帯が半数を超える)、③相対的貧困率と、子どもの貧困率。看護に関わる意味=①独居と高齢者のみの世帯が多いため、退院後の生活を支える資源が限られる、②介護者自身が高齢である、③家族の形が多様であり、「家族が支えるのが当然」という前提を置かない。
間違えやすい考え方
統計の値を問う型で、誤肢が過去の水準とありえない値である。「およそ半数」という感覚で切る。
5分で振り返る
①65歳以上の者のいる世帯は全世帯のおよそ半数(2018年で約48%)。2軒に1軒に高齢者がいる。②その内訳では、夫婦のみの世帯が約3割、単独世帯が約3割で、この2つで6割近くを占める。三世代世帯は1割未満まで減少した。③全世帯の中で最も多い世帯構造は単独世帯。④平均世帯人数はおよそ2.2人。⑤児童のいる世帯は全世帯の約2割で減少している。⑥有訴者率は男性で腰痛、女性で肩こりが最も多い。通院者率は男女とも高血圧症が最も多い。⑦介護が必要となった主な原因は認知症が最も多く、次いで脳血管疾患。⑧介護する側もされる側も65歳以上の世帯が7割近くを占める。
1分チェック
- 65歳以上の者のいる世帯は。→ 全世帯のおよそ半数。
この問題だけを開く午前 問10段階1 暗記
地域保健法に基づき設置されているのはどれか。
解説
地域保健法に基づき設置されているものを問う。保健所である。
この問題で問われていること
施設ごとの根拠法を覚えているか。
しくみから理解する
地域保健法は、保健所と市町村保健センターの設置、そして地域保健対策の推進に関する基本指針を定める。保健所は、都道府県、地方自治法の指定都市、中核市、そして政令で定める市または特別区が設置する。所長は原則として医師でなければならない。市町村保健センターは、市町村が設置し、住民に身近な保健サービス(健康相談、保健指導、健康診査)を提供する。
選択肢ごとの確認
選択肢 1診療所は医療法にもとづく。患者を入院させる施設を有しないもの、または19人以下の入院施設を有するものになる。
選択肢 3地域包括支援センターは介護保険法にもとづく。市町村が設置し、または委託を受けた法人が運営する。保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員を配置する。
選択肢 4訪問看護ステーションは、介護保険法と健康保険法にもとづく。指定を受けて事業を行い、看護職員を常勤換算で2.5人以上配置する。
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混同しやすいポイント
施設と根拠法の対応表を作って覚える。①保健所・市町村保健センター=地域保健法、②病院・診療所・助産所=医療法、③地域包括支援センター・訪問看護ステーション・介護老人保健施設=介護保険法、④特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)・養護老人ホーム・老人福祉センター=老人福祉法、⑤児童相談所・保育所・児童養護施設=児童福祉法、⑥精神保健福祉センター=精神保健福祉法、⑦福祉事務所=社会福祉法、⑧障害者支援施設=障害者総合支援法になる。
理解を深める
地域保健を整理する。保健所の業務(地域保健法第6条)=①地域保健に関する思想の普及と向上、②人口動態統計その他地域保健に係る統計、③栄養の改善と食品衛生、④住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃その他の環境の衛生、⑤医事と薬事、⑥保健師に関する事項、⑦公共医療事業の向上と増進、⑧母性と乳幼児ならびに老人の保健、⑨歯科保健、⑩精神保健、⑪治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健、⑫エイズ、結核、性病、伝染病その他の疾病の予防、⑬衛生上の試験と検査、⑭その他地域住民の健康の保持と増進。加えて、企画調整、指導、必要な事業を行うことができる(第7条)。市町村保健センターとの違い=①保健所=広域的、専門的、技術的な拠点。対物保健(食品、環境、薬事)と、専門性の高い対人保健(感染症、難病、精神保健)を担う。②市町村保健センター=住民に身近な対人保健サービスの拠点。母子保健(健診、訪問)、成人・高齢者保健、健康相談、健康教育、予防接種を担う。母子保健サービスの多くは、市町村へ移譲されている。健康危機管理=感染症の集団発生、食中毒、自然災害、そして毒物への曝露などの際、保健所が中心となって対応する。保健師の活動=①地区活動(受け持ち地区の把握、家庭訪問、健康相談)、②集団への支援(健康教育、グループ支援)、③システムづくり(関係機関との連携、社会資源の開発、施策への反映)。個別の支援から、地域全体の健康課題の解決へつなげる視点が特徴になる。
間違えやすい考え方
根拠法を問う型で、誤肢が医療法・介護保険法にもとづく施設である。施設と法の対応表で切る。
5分で振り返る
①地域保健法は、保健所と市町村保健センターの設置と、地域保健対策の基本指針を定める。②保健所は、都道府県、指定都市、中核市、政令で定める市、特別区が設置する。所長は原則として医師。③市町村保健センターは市町村が設置し、住民に身近な保健サービスを提供する。④保健所は広域的・専門的な拠点で、対物保健(食品、環境、薬事)と専門性の高い対人保健(感染症、難病、精神保健)を担う。⑤診療所は医療法、地域包括支援センターは介護保険法、訪問看護ステーションは介護保険法と健康保険法にもとづく。⑥母子保健サービスの多くは市町村へ移譲されている。⑦健康危機管理では、保健所が中心となって対応する。
1分チェック
- 地域保健法にもとづくのは。→ 保健所(と市町村保健センター)。
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