平成30 年(2018 年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高い のはどれか。
公式正答:4
解説
平成30年(2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いものを問う。むし歯(う歯)である。
この問題で問われていること
学校保健統計の上位2つを覚えているか。
しくみから理解する
学校保健統計調査における被患率では、小学校ではむし歯(う歯)が最も高く、次いで裸眼視力1.0未満の者が続く。むし歯は、かつて9割を超える時期もあったが、フッ化物の応用、歯磨きの習慣、そして食生活の変化により、大きく減少してきた。それでも、なお最も高い被患率を示している。なお、中学校と高等学校では、裸眼視力1.0未満の者が最も高くなり、順位が入れ替わる。この入れ替わりが問われることもある。
選択肢ごとの確認
高血圧は、学校保健統計調査の被患率の項目として、上位に挙がるものではない。
摂食障害も、被患率として集計される項目ではない。思春期の重要な健康課題ではあるが、この統計の上位項目ではない。
心電図異常も、上位ではない。学校の健康診断では、小学校1年、中学校1年、高等学校1年で心電図検査が行われる。
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混同しやすいポイント
学校保健統計の上位2つ(むし歯と裸眼視力1.0未満)を押さえる。加えて、①小学校ではむし歯が1位、②中学校と高等学校では裸眼視力1.0未満が1位、③むし歯は年々減少し、裸眼視力1.0未満は年々増加している、という傾向を対にして覚える。誤肢は、いずれも学校保健で扱われるが、被患率の上位ではないものになる。
理解を深める
学校保健を整理する。学校保健安全法=①学校保健計画の策定、②健康診断(就学時、児童生徒等の定期=毎学年6月30日までに、職員)、③健康相談と保健指導、④感染症の予防(出席停止と臨時休業)、⑤学校環境衛生基準、⑥学校安全(学校安全計画、危険等発生時対処要領)。健康診断の項目=身長、体重、栄養状態、脊柱と胸郭、四肢の状態、視力、聴力、眼、耳鼻咽頭、皮膚、歯と口腔、結核、心臓(心電図は小1・中1・高1)、尿、その他。座高と寄生虫卵の検査は削除された。学校感染症=①第一種(エボラ出血熱、ペストなど。治癒するまで出席停止)、②第二種(インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎。学校で流行を広げる可能性が高い区分であり、感染経路による分類ではない。麻疹・水痘・結核を含め、疾患ごとに空気・飛沫・接触など必要な感染経路別予防策を確認する。それぞれ出席停止の期間の基準が定められている)、③第三種(コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎など。病状により学校医が感染のおそれがないと認めるまで)。出席停止は校長が、臨時休業は学校の設置者が行う。学校保健の担い手=①養護教諭(健康観察、救急処置、健康相談、保健指導、保健管理。子どもの心身の不調に最初に気づく立場にある)、②学校医、学校歯科医、学校薬剤師、③栄養教諭、④担任と管理職。学校における健康課題=う歯、視力の低下、アレルギー疾患、肥満とやせ、生活習慣(睡眠、食事、運動、スマートフォンの使用)、心の健康(いじめ、不登校、自傷)、性の問題、そして虐待の発見。
間違えやすい考え方
統計の順位を問う型で、誤肢が学校保健で扱うが上位でない項目である。上位2つで切る。
5分で振り返る
①学校保健統計調査の被患率は、小学校ではむし歯(う歯)が最も高く、次いで裸眼視力1.0未満の者。②中学校と高等学校では、裸眼視力1.0未満の者が最も高くなり、順位が入れ替わる。③むし歯は年々減少し、裸眼視力1.0未満は年々増加している。④学校の健康診断は毎学年6月30日までに行う。心電図検査は小1・中1・高1。⑤座高と寄生虫卵の検査は削除された。⑥学校感染症の第二種=インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎。⑦出席停止は校長が、臨時休業は学校の設置者が行う。⑧養護教諭は、子どもの心身の不調に最初に気づく立場にある。
1分チェック
- 小学校の被患率で最も高いのは。→ むし歯(中学・高校では裸眼視力1.0未満が1位)。
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