後頭葉にあるのはどれか。
公式正答:2
解説
大脳の4つの葉と、そこに置かれている一次感覚野の対応を問う基本問題。後頭葉は視覚専用の葉と覚えてよい。
この問題で問われていること
大脳皮質の機能局在。前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉のどこに何があるかを、感覚の種類ごとに言えるかどうか。
しくみから理解する
網膜で受けた光の情報は視神経を通り、視交叉で鼻側の線維だけが交叉して視索となり、外側膝状体(視床の一部)を中継して視放線を経て後頭葉内側面の鳥距溝周囲に届く。ここが一次視覚野で、ブロードマン17野にあたる。後頭葉は他の感覚を扱わないので、視覚野=後頭葉という対応は例外がない。 【接地元】ガイトン生理学 第52章 眼:視覚中枢の神経生理学、人体の構造と機能 第5版 神経系の章
選択肢ごとの確認
嗅覚は側頭葉の内側(梨状皮質・海馬傍回など)にある。嗅覚は唯一、視床を中継せずに大脳皮質へ届く感覚で、経路も置き場所も他と違う。
後頭葉内側面の鳥距溝の周囲が一次視覚野。
聴覚野は側頭葉上面の横側頭回(ヘシュル回)にある。後述のウェルニッケ野が聴覚野の近くにあるのも、言語の理解が聴覚と結びついているため。
体性感覚野は頭頂葉の中心後回。中心溝をはさんで前が運動野(前頭葉)、後ろが体性感覚野(頭頂葉)という位置関係で覚える。
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混同しやすいポイント
「後頭葉」という名前から後頭部=頭の後ろ全体を思い浮かべると、聴覚野と混ざる。葉の名前は頭蓋骨の名前(前頭骨・頭頂骨・側頭骨・後頭骨)に対応しているので、耳のあたり=側頭骨=側頭葉=聴覚、と骨に紐づけると崩れない。
理解を深める
一次感覚野の置き場所は、感覚の中継先とセットで覚えると強い。視覚は外側膝状体、聴覚は内側膝状体、体性感覚は視床後外側腹側核を中継する。いずれも視床を通る。唯一の例外が嗅覚で、嗅球から直接大脳皮質(嗅内野)へ入る。「視床を通らないのは嗅覚だけ」は必修レベルで問われる。
間違えやすい考え方
葉と感覚の1対1対応を、隣接する葉どうしで入れ替える型。前頭葉=運動・思考、頭頂葉=体性感覚、側頭葉=聴覚と嗅覚と記憶、後頭葉=視覚、の4行を丸暗記しておけば防げる。
5分で振り返る
前頭葉=一次運動野(中心前回)と前頭連合野。頭頂葉=一次体性感覚野(中心後回)。側頭葉=一次聴覚野(横側頭回)と嗅覚野と記憶。後頭葉=一次視覚野(鳥距溝周囲)。中継はすべて視床経由で、視覚は外側膝状体、聴覚は内側膝状体、体性感覚は後外側腹側核。嗅覚だけが視床を通らない。
1分チェック
- 後頭葉にある一次感覚野は何か
- 聴覚野はどの葉にあるか
- 体性感覚野は中心溝の前と後ろのどちらか
- 視床を中継しない感覚は何か
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