生体検査はどれか。
公式正答:2
解説
生体検査はどれかを問う。脳波検査である。
この問題で問われていること
生体検査と検体検査の区別ができるか。
しくみから理解する
検査は、①生体検査(生理機能検査。患者の身体を直接調べる検査)と、②検体検査(患者から採取した検体を調べる検査)に分けられる。脳波検査は、頭皮に電極を装着し、脳から生じる電気活動を記録するもので、患者の身体を直接調べるため生体検査になる。生体検査には他に、心電図、呼吸機能検査、超音波検査、筋電図、そして神経伝導検査などが含まれる。
選択肢ごとの確認
喀痰検査は検体検査になる。喀出された痰を調べる。
便潜血検査も検体検査になる。便を調べる。
血液培養検査も検体検査になる。採取した血液を培養する。
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混同しやすいポイント
「患者そのものを調べるか、患者から出たものを調べるか」で分ける。誤肢は、いずれも患者から採取した検体を調べるものになる。加えて、画像検査(エックス線、コンピュータ断層撮影、磁気共鳴画像、核医学検査)は、生理機能検査とは別に分類されることが多いが、患者の身体を直接調べるという点では生体検査の性格を持つ。区分は目的により異なるため、この設問では「検体を採るかどうか」で判断する。
理解を深める
検査を整理する。生体検査(生理機能検査)=①循環=心電図(安静時、負荷、ホルター)、心エコー、血圧脈波、②呼吸=スパイロメトリー、呼気ガス分析、経皮的酸素飽和度(動脈血ガス分析は採取した血液を分析するものなので、生体検査ではなく検体検査に入る)、③神経=脳波、筋電図、神経伝導検査、誘発電位、④超音波=腹部、心臓、頸動脈、乳腺、甲状腺、⑤その他=聴力、視力、平衡機能、基礎代謝、睡眠検査。検体検査=①血液(血算、生化学、凝固、免疫、内分泌、腫瘍マーカー、血液ガス)、②尿、③便、④喀痰、⑤髄液、⑥胸水と腹水、⑦組織と細胞(病理)、⑧微生物(培養、同定、感受性)。看護の役割=①検査の目的と方法を説明し、不安を和らげる、②前処置(絶食、内服の調整、排泄、体位、除去する物=金属、義歯、化粧)、③検体の正しい採取(採取の時刻、容器、量、保存、そして提出までの時間)、④患者の確認と検体のラベル(取り違えは重大な事故になる。患者のもとで、目の前でラベルを貼る)、⑤検査中の観察と介助、⑥検査後の観察(合併症、安静、飲食の再開)、⑦結果の把握と、それにもとづく看護。脳波検査=①目的=てんかん、意識障害、脳炎、そして脳死の判定。②準備=洗髪して整髪料を落とす、睡眠不足で行う場合がある(賦活のため)、絶食は不要なことが多い、抗てんかん薬の調整は医師の指示による。③検査中=安静、閉眼、指示に応じた賦活(開閉眼、過呼吸、光刺激、睡眠)。④時間=30分から1時間程度。⑤注意=過呼吸の賦活により発作が誘発されることがあるため、観察と対応の準備をする。
間違えやすい考え方
分類を問う型で、誤肢がすべて検体検査である。検体を採るかどうかで切る。
5分で振り返る
①検査は、生体検査(生理機能検査。身体を直接調べる)と検体検査(採取した検体を調べる)に分けられる。②脳波検査は、頭皮の電極で脳の電気活動を記録する生体検査。③生体検査には、心電図、呼吸機能検査、超音波検査、筋電図、神経伝導検査が含まれる。④喀痰検査、便潜血検査、血液培養検査は、いずれも検体検査。⑤検体検査では、採取の時刻、容器、量、保存、提出までの時間を守る。⑥患者の確認と検体のラベルは、患者のもとで目の前で行う。取り違えは重大な事故になる。⑦脳波検査は、てんかん、意識障害、脳炎、脳死の判定に用いる。⑧脳波検査では、過呼吸の賦活により発作が誘発されることがあり、観察と対応の準備をする。
1分チェック
- 生体検査とは。→ 患者の身体を直接調べる検査(脳波、心電図、超音波)。
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