子どもの遊びで正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
子どもの遊びで正しいものを問う。身体機能の発達を促す、である。
この問題で問われていること
遊びが子どもにとって何であるかを説明できるか。
しくみから理解する
遊びは、子どもにとって発達の営みそのものになる。身体を動かす遊びは、粗大運動と微細運動の技能を高め、筋力、バランス、そして協調性を養う。加えて、遊びは、①認知の発達(探索、試行錯誤、概念の形成)、②言語の発達、③社会性の発達(順番、ルール、役割、協力)、④情緒の発達(表現、緊張の解消)、⑤自主性と主体性の育ちを促す。したがって、遊びが身体機能の発達を促すという記述は正しい。
選択肢ごとの確認
1歳でごっこ遊びが多くみられるわけではない。ごっこ遊び(象徴遊び)は、目の前にないものを別のもので表す力(象徴機能)が育つ2歳頃から現れ、3〜4歳で盛んになる。1歳では、感覚遊びと、物を操作する遊びが中心になる。
感覚遊びは8歳頃からではなく、乳児期から現れる。見る、聞く、触る、なめる、握る、振る、そして音を出すといった、感覚そのものを楽しむ遊びで、生後まもなくから始まる。8歳頃に多くなるのは、ルールのある集団の遊びと、受容遊び(読書、鑑賞)、そして構成遊び(工作、模型)になる。
テレビの長時間視聴が乳児の言語発達を促すことはない。むしろ、①一方向であり、やりとりがない、②大人との関わりの時間が減る、③注意と睡眠に影響する、という理由から、言語の発達に良くない影響を与えることが示されている。日本小児科医会は、2歳までのテレビとビデオの視聴を控えることを提言している。言語は、人とのやりとりの中で育つ。
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混同しやすいポイント
遊びの分類を、内容と発達の順で押さえる。内容による分類(ビューラー)=①感覚遊び(乳児期から。感覚そのものを楽しむ)、②運動遊び(身体を動かす)、③模倣遊び・象徴遊び(ごっこ遊び。2歳頃から)、④受容遊び(絵本、テレビ、音楽を受け取る)、⑤構成遊び(積み木、粘土、工作。作り出す)。社会性による分類(パーテン)=①一人遊び、②傍観、③平行遊び(2歳頃。同じ場で別々に)、④連合遊び(3〜4歳。一緒に遊ぶが役割は未分化)、⑤協同遊び(4〜5歳。役割とルールを共有する)。誤肢は、いずれも時期または影響を誤っている。
理解を深める
入院中の子どもの遊びを整理する。意義=①発達の保障、②緊張と不安の解消、③自己表現(言葉にできない気持ちを遊びで表す)、④主体性の回復(入院中は「される」ことが多いため、自分で選び動かせる体験が重要)、⑤日常の連続性、⑥処置への心の準備と、その後の解放、⑦仲間との関わり、⑧医療者との関係づくり。プレパレーション=これから起こることを、その子の理解できる形で、あらかじめ伝える関わり。人形、絵本、写真、そして実際の物品を用いる。目的は、①予測できるようにする、②主体的に取り組めるようにする、③恐怖と不安を減らす、④信頼関係を築く、になる。ディストラクション=処置の最中に、他のことへ注意を向ける(歌、シャボン玉、動画、数を数える、話しかける)。処置後の関わり=終わったことを伝え、頑張りを認め、遊びの中で気持ちを表現できるようにする。安静と隔離が必要な場合=ベッド上でできる遊び、なじみの物の持ち込み、家族とのつながり、動画と音楽、そして看護師が関わる時間を意識的に作る。年齢に応じた遊び=①乳児=声かけ、あやし、握る、音の出るもの、②幼児前期=押す、引く、積む、水と砂、絵本、③幼児後期=ごっこ遊び、絵、粘土、単純なルールの遊び、④学童=ゲーム、工作、読書、勉強、⑤思春期=仲間との交流、音楽、そしてプライバシーの確保。関わる職種=保育士、医療保育専門士、そして子ども療養支援に関わる専門職。看護師も、日々のケアの中で遊びの要素を取り入れられる。
間違えやすい考え方
遊びの理解を問う型で、誤肢が時期と影響を誤る。遊びが発達の営みであるという一点で切る。
5分で振り返る
①遊びは子どもにとって発達の営みそのもの。身体機能、認知、言語、社会性、情緒、そして主体性を育てる。②ごっこ遊び(象徴遊び)は、象徴機能が育つ2歳頃から現れ、3〜4歳で盛んになる。1歳ではない。③感覚遊びは乳児期から現れる。8歳頃に多くなるのは、ルールのある集団の遊び、受容遊び、構成遊び。④テレビの長時間視聴は、一方向でやりとりがなく、大人との関わりの時間を減らし、言語の発達に良くない影響を与える。2歳までの視聴を控えることが提言されている。⑤社会性による分類=一人遊び、傍観、平行遊び(2歳頃)、連合遊び(3〜4歳)、協同遊び(4〜5歳)。⑥プレパレーション=これから起こることを、その子の理解できる形であらかじめ伝える関わり。
1分チェック
- 遊びは。→ 身体機能を含めた発達を促す(ごっこ遊びは2歳頃から)。
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