都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談 を行うのはどれか。
公式正答:3
解説
都道府県知事の任命を受けて、精神保健福祉センターで精神障害者や家族の相談を行う者を問う。精神保健福祉相談員である。
この問題で問われていること
精神保健の相談に関わる職種と役割を区別できるか。
しくみから理解する
精神保健福祉相談員は、精神保健福祉法に定められる。都道府県知事または市町村長が任命し、精神保健福祉センターと保健所などに配置される。精神障害のある人と家族からの相談に応じ、必要な指導を行う。任用の要件として、精神保健福祉士、その他一定の資格または経験を有することが定められている。
選択肢ごとの確認
ゲートキーパーは、自殺対策における役割になる。悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげ、見守る人を指す。特定の資格ではなく、地域の住民、行政の職員、そしてあらゆる立場の人が担いうる。研修を通じて養成される。
ピアサポーターは、同じ経験を持つ立場から支援する人になる。精神障害のある当事者が、自らの経験を活かして、他の当事者を支える。専門職とは異なる立場からの支援として、近年その意義が重視されている。都道府県知事が任命するものではない。
退院後生活環境相談員は、精神保健福祉法により、医療保護入院の患者について選任される。入院からできるだけ早期に退院できるよう、退院に向けた相談と、地域の関係機関との調整を行う。精神保健福祉士などが担う。病院内での役割であり、精神保健福祉センターに配置されるものではない。
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混同しやすいポイント
職種と、①配置される場所、②任命または選任する者、③役割で整理する。①精神保健福祉相談員=精神保健福祉センターと保健所。都道府県知事または市町村長が任命。相談と指導。②退院後生活環境相談員=精神科病院。管理者が選任。医療保護入院の患者の退院支援。③ピアサポーター=当事者による支援。④ゲートキーパー=自殺対策における役割。誤肢は、いずれも別の場所または立場になる。
理解を深める
精神保健の相談機関を整理する。精神保健福祉センター=①根拠=精神保健福祉法。都道府県と指定都市に設置される(各1か所以上)。②業務=ア)精神保健と精神障害者の福祉に関する知識の普及、調査研究、イ)複雑または困難な相談と指導、ウ)精神医療審査会の事務、エ)自立支援医療(精神通院医療)と精神障害者保健福祉手帳の判定、オ)関係機関への技術的な援助と研修、カ)地域の組織の育成。③扱う相談=依存症、思春期、認知症、自殺予防、ひきこもり、そして災害時の心のケア。保健所=地域における精神保健の第一線の機関。相談、訪問指導、そして措置入院に関わる事務を担う。市町村=身近な相談窓口。障害福祉サービスの支給決定、精神障害者保健福祉手帳と自立支援医療の申請の窓口。相談支援事業所=サービス等利用計画の作成、そして地域移行と地域定着の支援。精神科医療機関=外来、デイケア、訪問看護、そして入院。精神医療審査会=都道府県に設置され、①医療保護入院の届出と、措置入院者の定期病状報告の審査、②退院請求と処遇改善請求の審査を行う。委員は、精神保健指定医、法律に関する学識経験者、そして精神障害者の保健福祉に関する学識経験者からなる。地域移行の推進=日本は、精神病床数と平均在院日数が国際的に見て多く、長期の入院が課題になっている。「入院医療中心から地域生活中心へ」という方針のもと、地域移行支援、地域定着支援、そして精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築が進められている。看護師の役割=入院中から退院後の生活を見据え、本人の希望を聴き、地域の関係機関と連携すること。
間違えやすい考え方
職種を問う型で、誤肢が別の立場と場所の役割である。配置と任命者で切る。
5分で振り返る
①精神保健福祉相談員は精神保健福祉法に定められ、都道府県知事または市町村長が任命する。精神保健福祉センターと保健所に配置され、相談と指導を行う。②ゲートキーパーは自殺対策における役割。悩んでいる人に気づき、声をかけ、聴き、つなぎ、見守る。資格ではない。③ピアサポーターは、同じ経験を持つ当事者が、その経験を活かして他の当事者を支える。④退院後生活環境相談員は、医療保護入院の患者について病院が選任し、早期の退院に向けた相談と調整を行う。⑤精神保健福祉センターは都道府県と指定都市に設置され、複雑困難な相談、精神医療審査会の事務、自立支援医療と手帳の判定を担う。⑥精神医療審査会は、医療保護入院の届出の審査と、退院請求・処遇改善請求の審査を行う。⑦方針は「入院医療中心から地域生活中心へ」。
1分チェック
- 精神保健福祉センターで相談を行うのは。→ 精神保健福祉相談員(都道府県知事が任命)。
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