プリセプターシップの説明で正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
プリセプターシップの説明で正しいものを問う。経験のある看護師が新人看護師を1対1で指導・助言することである。
この問題で問われていること
教育の方式を、関係の形で区別できるか。
しくみから理解する
プリセプターシップは、経験のある看護師(プリセプター)が、特定の新人看護師(プリセプティー)を1対1で担当し、一定期間、指導と助言、そして精神的な支援を行う方式になる。利点は、①相談しやすい相手が明確になる、②新人の状況を継続して把握できる、③安心感が得られる、になる。一方、①プリセプターの負担が大きい、②相性の影響を受ける、③プリセプターの力量により差が生じる、という課題もあるため、部署全体で支える体制と組み合わせることが望ましいとされる。
選択肢ごとの確認
仕事と生活の調和を図ることは、ワーク・ライフ・バランスになる。労働時間、休暇、勤務の形態、そして育児と介護との両立の支援に関わる。
主体的に自らのキャリアを計画し組み立てることは、キャリア開発(キャリアデザイン)になる。組織が支援する仕組みとして、キャリアラダーと面談、そして研修の機会がある。
チームリーダーのもとに看護ケアを提供することは、チームナーシング(看護提供方式の一つ)になる。教育の方式ではなく、日々の看護を提供する体制になる。
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混同しやすいポイント
誤肢は、①労働環境、②キャリア、③看護提供方式という、いずれも別の枠組みの用語になる。教育の方式を整理する。①プリセプターシップ(1対1。新人が対象)、②メンターシップ(経験のある者が、長期にわたりキャリアと成長を支援する。業務の指導より、助言と精神的な支えが中心)、③チューターシップ(エルダー制。相談役として、一定期間または継続して関わる。プリセプターほど密着しない)、④チーム支援型(部署全体で新人を支える)、⑤オン・ザ・ジョブ・トレーニング(実際の業務を通じた教育)とオフ・ザ・ジョブ・トレーニング(集合研修)。
理解を深める
新人看護職員の育成を整理する。制度=保健師助産師看護師法と、看護師等の人材確保の促進に関する法律により、①新人看護職員には、免許を得た後も研修を受け、資質の向上を図る努力義務が、②病院等の開設者には、研修の実施と、そのための必要な配慮を行う努力義務が、③国と地方公共団体には、研修への支援の責務が定められている。新人看護職員研修ガイドライン=到達目標として、①看護職員として必要な基本姿勢と態度、②技術的側面、③管理的側面の3領域を示す。研修体制=①研修責任者、②教育担当者、③実地指導者(プリセプター)、④研修委員会。リアリティショック=学生時代に描いていた看護と、実際の現場との隔たりに直面し、強い戸惑いと落胆を経験すること。多くの新人が経験し、離職の要因にもなる。支援=①この現象が普通に起こることを、あらかじめ伝える、②話せる場をつくる、③段階的に業務を任せる、④できたことを具体的に認める、⑤失敗を責めず、一緒に振り返る、⑥同期との交流の機会、⑦相談できる相手を複数持てるようにする、⑧勤務の負担(夜勤の開始時期、受け持ち数)を調整する、⑨心身の健康の把握。新人の離職=新卒の看護職員の離職率はおよそ1割前後で推移している。背景に、①基礎教育と現場の乖離、②業務の多さと責任の重さ、③人間関係、④夜勤と交代勤務、⑤配属先との不一致がある。育成は、個々の指導者の努力に依存させず、組織の仕組みとして支えることが求められる。
間違えやすい考え方
方式を問う型で、誤肢が別の枠組みの用語である。関係の形(1対1か、チームか)で切る。
5分で振り返る
①プリセプターシップは、経験のある看護師が特定の新人を1対1で担当し、一定期間、指導と助言、精神的な支援を行う。②利点=相談相手が明確、状況を継続して把握できる、安心感。課題=プリセプターの負担、相性の影響、力量による差。部署全体で支える体制と組み合わせる。③ワーク・ライフ・バランスは仕事と生活の調和。④キャリア開発は、主体的に自らのキャリアを計画し組み立てること。⑤チームナーシングは看護提供方式であり、教育の方式ではない。⑥メンターシップは、長期にわたりキャリアと成長を支援する。⑦新人看護職員研修は、本人の努力義務と、病院等の開設者の実施の努力義務が定められている。⑧リアリティショックは多くの新人が経験し、離職の要因にもなる。あらかじめ伝え、話せる場をつくる。
1分チェック
- プリセプターシップとは。→ 経験のある看護師が新人を1対1で指導・助言する方式。
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