平成29 年(2017 年)の国民健康・栄養調査において、男性で運動習慣のある割合 が最も多いのはどれか。
公式正答:4
解説
平成29年(2017年)の国民健康・栄養調査において、男性で運動習慣のある割合が最も多い年齢階級を問う。70歳以上である。
この問題で問われていること
年齢による運動習慣の傾向を把握しているか。
しくみから理解する
運動習慣のある者は、「1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者」と定義される。この割合は、男女とも高齢の階級ほど高く、70歳以上が最も高い。理由は、①仕事と育児から解放され、時間の余裕がある、②健康への関心が高まる、③地域の活動と教室に参加する機会がある、④医師から勧められる、になる。逆に、働き盛りの世代(20〜50歳代)では、仕事と家事、育児に追われ、割合が最も低くなる。
選択肢ごとの確認
20〜29歳は、割合が低い階級になる。若い世代は体力があるが、習慣として継続している者は少ない。
40〜49歳は、男女とも最も低い階級の一つになる。仕事と家庭の責任が最も重い時期にあたる。
60〜69歳は、70歳以上に次いで高いが、最も高くはない。
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混同しやすいポイント
傾向を、生活の背景から理解する。「時間の余裕」と「健康への関心」が、運動習慣の有無を大きく左右する。誤肢は、いずれも働き盛りから前期高齢の階級になる。健康日本21では、この働き盛りの世代への働きかけが課題として挙げられており、職場での取り組み(健康経営、歩数の増加、階段の利用、そして通勤時の活動)が推進されている。
理解を深める
国民健康・栄養調査を整理する。実施=健康増進法にもとづき、厚生労働省が毎年実施する。国民の身体の状況、栄養素等の摂取量、そして生活習慣の状況を明らかにし、健康増進の施策の基礎資料とする。調査=①身体状況調査(身長、体重、腹囲、血圧、血液検査、歩数)、②栄養摂取状況調査(食事の内容を1日記録する)、③生活習慣調査(食習慣、運動、休養、飲酒、喫煙、歯の健康)。主な結果の傾向=①肥満=男性でおよそ3割強、女性でおよそ2割。男性は増加傾向、②やせ=若い女性で高い(20歳代でおよそ2割)。低出生体重児と骨粗鬆症の要因になる、③食塩の摂取量=およそ10g前後で、目標(男性7.5g未満、女性6.5g未満)を上回る。減少傾向にはある、④野菜の摂取量=およそ280g前後で、目標の350gに達していない、⑤運動習慣=男性でおよそ3割、女性でおよそ2割5分。年齢が高いほど高い、⑥歩数=男性でおよそ6,800歩、女性でおよそ5,800歩。目標に達していない、⑦喫煙率=男性でおよそ2割7分、女性でおよそ7分。長期的に減少している、⑧飲酒=生活習慣病の危険を高める量を飲酒している者は、男性でおよそ1割5分、女性でおよそ8分。女性は増加傾向、⑨睡眠=睡眠で休養が十分にとれていない者がおよそ2割。健康づくりの3要素=栄養、運動、休養。加えて、喫煙と飲酒への対策、そして歯と口腔の健康が重要になる。運動の効果=①肥満と生活習慣病の予防と改善、②骨密度の維持、③筋力とバランスの維持(転倒の予防)、④心の健康(抑うつの軽減)、⑤認知機能の維持、⑥睡眠の質の改善、⑦がんの予防、⑧社会参加の機会。運動の指針=①成人=歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分、加えて息が弾み汗をかく程度の運動を週60分、②高齢者=強度を問わず、身体活動を1日40分、③加えて、座っている時間を減らすことが推奨される。
間違えやすい考え方
統計の傾向を問う型で、誤肢が働き盛りから前期高齢の階級である。時間の余裕と健康への関心で切る。
5分で振り返る
①運動習慣のある者=1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上継続している者。②割合は男女とも高齢の階級ほど高く、70歳以上が最も高い。③理由=時間の余裕、健康への関心、地域の活動への参加、医師からの勧め。④働き盛りの世代(20〜50歳代)が最も低い。⑤国民健康・栄養調査は健康増進法にもとづき毎年実施される。⑥主な傾向=肥満は男性でおよそ3割強、やせは20歳代女性でおよそ2割、食塩はおよそ10g前後(目標は男性7.5g未満、女性6.5g未満)、野菜はおよそ280g(目標350g)。⑦喫煙率は長期的に減少、女性の飲酒は増加傾向。⑧運動の指針=成人は歩行相当を1日60分、高齢者は強度を問わず1日40分。加えて座っている時間を減らす。
1分チェック
- 運動習慣のある割合が最も高いのは。→ 70歳以上(働き盛りが最も低い)。
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