男子の第二次性徴による変化はどれか。
公式正答:1
解説
男子の第二次性徴による変化を問う。精通である。
この問題で問われていること
第二次性徴の変化を、男女で区別できるか。
しくみから理解する
精通は、初めての射精を指し、男子の第二次性徴における重要な出来事になる。平均しておよそ13歳前後に起こる。男子の第二次性徴は、①精巣の発育(最初の変化。10歳頃から)、②陰茎の発育、③陰毛の発生、④精通、⑤変声、⑥腋毛と髭、⑦筋肉の発達と肩幅の増大、⑧身長の急激な増加(女子より2年ほど遅れる)、という順で進む。ホルモンとしては、下垂体からの性腺刺激ホルモンにより、精巣からテストステロンが分泌されることによる。
選択肢ごとの確認
骨盤の拡大は、女子の第二次性徴による変化になる。エストロゲンの作用により、骨盤が広がり、分娩に適した形になる。
皮下脂肪の増加も、女子の変化になる。エストロゲンの作用により、乳房、殿部、そして大腿に皮下脂肪がつき、丸みを帯びた体型になる。
第1大臼歯(6歳臼歯)は、6歳頃に乳歯の後方へ追加して萌出する永久歯で、いずれの乳歯とも置き換わらない。歯の交換ではなく、第二次性徴とも関係しない。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
第二次性徴を、男女で対比する。①男子=精巣と陰茎の発育、陰毛、精通、変声、髭、筋肉の発達、肩幅の増大。②女子=乳房の発育(最初の変化。8〜9歳頃から)、陰毛、初経(平均12歳頃)、皮下脂肪の増加、骨盤の拡大。共通=身長の急激な増加(女子は10〜11歳頃、男子は12〜13歳頃に最大となり、女子が2年ほど早い)、腋毛、そして皮脂の分泌の増加(にきび)。誤肢のうち、②③は女子の変化、④は歯の交換になる。
理解を深める
思春期を整理する。定義=第二次性徴の出現から、性成熟に至るまでの期間。おおむね小学校高学年から高校生の時期にあたる。身体の変化=上記のとおり。発育の順序には個人差があるが、順序そのものはおおむね一定になる。心理社会的な変化=①自我の確立(エリクソンの「同一性 対 同一性の拡散」)、②親からの心理的な自立(第二反抗期)、③仲間集団の重要性の増大、④異性への関心、⑤自己意識の高まり(他者からどう見られるかを強く気にする)、⑥身体の変化への戸惑いと不安、⑦抽象的な思考の発達(ピアジェの形式的操作期)、⑧将来と職業への関心。健康課題=①やせ願望と摂食障害、②肥満、③月経に関する問題(月経困難症、月経前症候群、月経不順)、④にきび、⑤睡眠不足と、生活リズムの乱れ(体内時計が後ろへずれる時期でもある)、⑥運動器の障害(成長期のスポーツ障害)、⑦心の健康(抑うつ、不安、自傷、そして自殺。10代後半の死因の第1位は自殺になる)、⑧いじめと不登校、⑨インターネットとゲームへの依存、⑩性に関する問題(望まない妊娠、性感染症、性暴力)、⑪喫煙、飲酒、薬物。関わりの要点=①プライバシーを守る(診察と相談の場面で、保護者の同席の可否を本人に確認する)、②本人を主体として扱う(保護者にだけ説明しない)、③秘密を守ることを伝える(ただし、生命に関わる場合は例外があることも、あらかじめ伝える)、④評価せず聴く、⑤正確な情報を提供する(性、避妊、感染症、そして薬物について、隠さず伝える)、⑥相談できる場所を知らせる、⑦保護者への支援(この時期の子どもとの関わりに悩む保護者は多い)。
間違えやすい考え方
性徴を問う型で、誤肢が女子の変化と歯の交換である。男女で対比して切る。
5分で振り返る
①精通は初めての射精で、平均しておよそ13歳前後に起こる。②男子の第二次性徴の順序=精巣の発育(最初、10歳頃)→陰茎の発育→陰毛→精通→変声→腋毛と髭→筋肉の発達と肩幅の増大。③骨盤の拡大と皮下脂肪の増加は女子の変化で、エストロゲンによる。④第1大臼歯(6歳臼歯)は6歳頃に乳歯の後方へ追加して萌出する永久歯で、乳歯と置き換わるものではない。第二次性徴とも関係しない。⑤女子の第二次性徴=乳房の発育(最初、8〜9歳頃)→陰毛→初経(平均12歳頃)→皮下脂肪の増加、骨盤の拡大。⑥身長の急激な増加は、女子が10〜11歳頃、男子が12〜13歳頃で、女子が2年ほど早い。⑦思春期の心理=自我の確立、親からの心理的自立、仲間集団の重要性、自己意識の高まり。⑧10代後半の死因の第1位は自殺になる。
1分チェック
- 男子の第二次性徴は。→ 精通(女子は初経、骨盤の拡大、皮下脂肪の増加)。
この問題に対応する教材の確認中です。