平成25 年(2013 年)の高齢者の地域社会への参加に関する意識調査で、高齢者が 参加している活動のうち割合が最も多いのはどれか。
公式正答:4
解説
平成25年(2013年)の高齢者の地域社会への参加に関する意識調査で、高齢者が参加している活動のうち割合が最も多いものを問う。健康・スポーツである。
この問題で問われていること
高齢者が実際に参加している活動の傾向を把握しているか。
しくみから理解する
この調査では、参加している活動として「健康・スポーツ(体操、歩こう会、ゲートボールなど)」が最も多く、次いで「趣味(俳句、詩吟、陶芸など)」「地域行事(祭りなど地域の催しものの世話)」が続く。健康・スポーツが最も多い背景には、①健康への関心が高い、②身体を動かすこと自体が目的になりやすい、③地域で活動の場が用意されている(体操の教室、通いの場)、④仲間と続けやすい、がある。
選択肢ごとの確認
教育・文化に関する活動は、参加の割合として上位ではあるが、最も多くはない。
子育て支援に関する活動は、割合としては低い。ただし、世代を超えた交流の意義から、近年その機会を増やす取り組みが進められている。
生涯・就業に関する活動も、最も多くはない。
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混同しやすいポイント
統計の設問では、細かい順位より、大きな傾向を押さえる。①高齢者の社会参加は、健康と趣味を中心とする、②参加している人ほど、健康状態と生活の満足度が高い、③一方で、「参加していない」と答える人も一定の割合を占め、その理由として、健康上の問題、時間の余裕のなさ、そして「きっかけがない」「一緒に行く人がいない」が挙げられる。誤肢は、いずれも参加はあるが最多ではないものになる。
理解を深める
高齢者の社会参加を整理する。意義=①身体機能の維持(動く機会になる)、②認知機能の維持(人と話し、考え、新しいことに触れる)、③抑うつの予防、④生活のリズム、⑤役割と生きがい、⑥孤立の予防、⑦変化に気づいてもらえる関係(一人暮らしでは、これが安全に直結する)、⑧地域の担い手としての貢献。研究では、社会参加をしている高齢者は、要介護になる危険と死亡の危険が低いことが繰り返し示されている。参加を妨げるもの=①健康上の問題と移動の困難、②情報が届かない、③きっかけと誘いがない、④一緒に行く人がいない、⑤費用、⑥性格と価値観(人付き合いが苦手)、⑦役割の押しつけへの警戒、⑧これまでの生活との断絶(転居、配偶者との死別、退職)。支援=①情報を届ける(地域包括支援センター、広報、そして口伝え)、②誘う(本人が「行ってみよう」と思える誘い方。無理に勧めない)、③移動の支援、④最初は付き添う、⑤その人の関心に合う場を選ぶ、⑥役割を持ってもらう、⑦男性が参加しやすい場をつくる(平成25年の内閣府調査では社会参加全体の参加率は男性のほうが高い。男性の参加が少ないのはサロンや通いの場といった特定の活動類型で、趣味と技能を活かせる場、目的のある活動のほうが入りやすい)、⑧新たな場をつくる(生活支援コーディネーターと住民が中心になる)。通いの場=住民が主体となって運営する、体操、茶話会、サロン、そして趣味の活動の場。介護予防の効果に加え、社会参加と孤立の予防に寄与する。地域包括ケアの中でも重視されている。看護の視点=高齢者を、支援の受け手としてだけ見ない。その人がこれまで培ってきた力を発揮できる場を保つことが、健康の維持そのものにつながる。加えて、参加していないことを問題視するのではなく、その人が望む生活を尊重する姿勢も必要になる。
間違えやすい考え方
統計の順位を問う型で、誤肢が参加はあるが最多でないものである。健康への関心の高さで切る。
5分で振り返る
①高齢者が参加している活動で最も多いのは健康・スポーツ(体操、歩こう会など)。次いで趣味、地域行事。②背景=健康への関心が高い、身体を動かすこと自体が目的になる、地域に場がある、仲間と続けやすい。③社会参加をしている高齢者は、要介護になる危険と死亡の危険が低いことが示されている。④意義=身体機能と認知機能の維持、抑うつの予防、生活のリズム、役割と生きがい、孤立の予防、変化に気づいてもらえる関係。⑤妨げるもの=健康上の問題、移動の困難、情報が届かない、きっかけがない、一緒に行く人がいない、費用。⑥平成25年の内閣府調査では社会参加全体の参加率は男性のほうが高い。男性の参加が少ないのはサロンや通いの場といった特定の活動類型で、趣味と技能を活かせる場、目的のある活動のほうが入りやすい。⑦通いの場は、介護予防と孤立の予防に寄与し、地域包括ケアで重視されている。
1分チェック
- 高齢者の参加が最も多い活動は。→ 健康・スポーツ。
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