健康な小児の成長・発達で正しいのはどれか。
公式正答:4
解説
健康な小児の成長・発達で正しいものを問う。身長は出生後1年で出生時の約1.5倍になるである。
この問題で問われていること
出生後1年の身体の変化を、数値で覚えているか。
しくみから理解する
出生時の身長はおよそ50cmで、1歳ではおよそ75cmになる。すなわち、約1.5倍になる。その後、4歳でおよそ2倍(100cm)、そして12歳頃でおよそ3倍(150cm)を目安とする。身長の伸びは、乳児期が最も速く、その後緩やかになり、思春期に再び急速になる(二度の急伸)。
選択肢ごとの確認
情緒は快から不快が分化するのではない。新生児期は「興奮」という未分化な状態から始まり、生後3か月頃までに「快」と「不快」に分かれる。その後、不快から怒り・嫌悪・恐れが(6か月頃まで)、快から得意・愛情が(12か月頃まで)分化する。すなわち、興奮から快と不快の両方が分かれる。
発達とともにレム睡眠の割合は増えるのではなく、減る。新生児では、睡眠のおよそ半分がレム睡眠(動睡眠)で、脳の発達に関わるとされる。成長とともにその割合は減り、成人ではおよそ20〜25%になる。加えて、新生児の睡眠は多相性(昼夜を問わず、短い睡眠と覚醒を繰り返す)であり、生後3〜4か月頃から昼夜のリズムが形成される。
体重は出生後1年で出生時の約4倍になるのではなく、約3倍になる。出生時およそ3kgが、①生後3〜4か月で約2倍(6kg)、②1歳で約3倍(9kg)、③2歳頃で約4倍(12kg)を目安とする。
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混同しやすいポイント
出生後の発育の数値を、まとめて覚える。①体重=出生時3kg、3〜4か月で2倍、1歳で3倍、2歳で4倍、②身長=出生時50cm、1歳で1.5倍(75cm)、4歳で2倍(100cm)、12歳で3倍(150cm)、③頭囲=出生時33cm、1歳で45cm前後、④胸囲=出生時32cm(頭囲より小さい)、1歳頃に頭囲とほぼ同じになり、その後は胸囲が上回る。誤肢は、①分化の方向、②レム睡眠の割合、③体重の倍数を、それぞれ誤っている。
理解を深める
乳幼児の発育と発達を整理する。運動の発達(粗大運動)=①3〜4か月=首がすわる、②5〜6か月=寝返り、③7〜8か月=座位を保つ、④8〜9か月=はいはい、つかまり立ち、⑤10〜11か月=つたい歩き、⑥1歳〜1歳3か月=一人歩き、⑦2歳=走る、階段を1段ずつ昇る、⑧3歳=階段を交互に昇る、片足立ち、三輪車。微細運動=①4〜5か月=物をつかむ、②9〜10か月=親指と人差し指でつまむ、③1歳=積み木を2つ重ねる、なぐり書き、④2歳=縦線を引く、⑤3歳=丸を描く。言語=①2〜3か月=クーイング、②6か月=喃語、③1歳=初語(有意語)、④1歳6か月=単語を数語、⑤2歳=2語文、⑥3歳=3語文、名前と年齢。社会性=①2〜3か月=社会的微笑、②6〜8か月=人見知り、③1歳=指さし、後追い、④1歳6か月=模倣、⑤2歳=平行遊び、自我の芽生え、⑥3歳=ごっこ遊び。原始反射=①モロー反射(4〜6か月で消失)、②把握反射(3〜4か月)、③吸啜反射と探索反射(4〜6か月)、④緊張性頸反射(4〜6か月)、⑤バビンスキー反射(1〜2歳)、⑥自動歩行(2か月)。これらが、①適切な時期に現れない、②時期を過ぎても消えない場合は、中枢神経の異常を疑う。生理的な特徴=①体重に占める水分の割合が高い、②不感蒸泄が多い、③腎の濃縮力が未熟、④体温調節が未熟、⑤呼吸数と心拍数が多い、⑥免疫が未熟(生後6か月頃までは母体からの免疫グロブリンGに守られるが、その後は自分で作る必要がある)。看護=発達の目安を知り、その子の状態を評価し、保護者へ伝え、そして安全と発達を支える環境を整える。
間違えやすい考え方
発育の数値を問う型で、誤肢が方向と倍数を誤る。出生時と1歳の対比で切る。
5分で振り返る
①身長は、出生時およそ50cm、1歳で約1.5倍(75cm)、4歳で約2倍(100cm)、12歳頃で約3倍(150cm)。②体重は、出生時およそ3kg、3〜4か月で約2倍、1歳で約3倍(9kg)、2歳で約4倍(12kg)。③情緒は、新生児の「興奮」から、3か月頃までに「快」と「不快」に分かれる。快から不快が分化するのではない。④レム睡眠の割合は、新生児でおよそ半分と最も高く、成長とともに減って成人では20〜25%になる。⑤頭囲は出生時33cm、胸囲は32cmで頭囲より小さく、1歳頃に同じになり、その後は胸囲が上回る。⑥粗大運動=3〜4か月で首がすわり、5〜6か月で寝返り、8〜9か月でつかまり立ち、1歳〜1歳3か月で一人歩き。⑦原始反射が時期を過ぎても消えない場合は、中枢神経の異常を疑う。
1分チェック
- 出生後1年で。→ 身長は約1.5倍(体重は約3倍)。
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