生後10 か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。
公式正答:3
解説
生後10か月では原始反射の多くは消えている。この時期に見られるのは、後から現れる姿勢反射のランドー反射。
この問題で問われていること
月齢を示されて、その時期に「あるはずのもの」を選べるか。原始反射の消失時期と姿勢反射の出現時期を両方押さえているか。
しくみから理解する
ランドー反射は、乳児を腹臥位で水平に抱き上げると、頭部を挙上し体幹と下肢を伸展させる反応で、生後3〜6か月ごろから現れて2歳ごろまでみられる姿勢反射である。抗重力的な姿勢の発達を反映する。一方、吸啜反射・探索反射・モロー反射はいずれも原始反射で、生後4〜6か月ごろまでに消失する。生後10か月の時点でこれらが残っていれば、中枢神経系の発達の遅れを疑う所見になる。 【接地元】OpenStax maternal_newborn_nursing(infant reflexes)、人体の構造と機能 第5版 成長と発達
選択肢ごとの確認
口に入ったものを吸う原始反射。哺乳に必要な反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。10か月では消えている。
頭を急に落とすような刺激で両上肢を開いて抱きつくように戻す原始反射。生後4〜6か月ごろに消失する。
生後3〜6か月ごろから現れ2歳ごろまでみられる姿勢反射。10か月ではみられる。
口の周りを触れると刺激の方向へ顔を向ける原始反射。哺乳のための反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。
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混同しやすいポイント
選択肢の3つが原始反射、1つが姿勢反射という構成。月齢が10か月と示されたら、まず原始反射の大半は消えていると判断し、姿勢反射を探すという手順で解ける。
理解を深める
発達の評価は反射だけでなく運動・言語・社会性を合わせて見る。10か月の目安は、つかまり立ちができる、はいはいをする、指で物をつまむ(ピンサーグリップ)、人見知りをする、意味のない喃語を話す、など。反射の残存は運動発達の遅れと結びつくことが多い。健診では、原始反射が消えているか、姿勢反射が出ているか、運動の左右差がないかを一体として評価する。乳児健診の時期(1か月・3〜4か月・6〜7か月・9〜10か月・1歳6か月・3歳)は、これらの節目に合わせて設定されている。
間違えやすい考え方
月齢を条件として与え、その時期に「ないはずのもの」を並べる型。時期の一覧を持っていれば消去法で解ける。
5分で振り返る
原始反射(消失)=吸啜・探索・モロー・非対称性緊張性頸反射が4〜6か月、手掌把握4か月、足底把握9〜10か月、バビンスキー1〜2歳。姿勢反射(出現)=ランドー反射3〜6か月から2歳まで、パラシュート反射8〜9か月以降。生後10か月ではランドー反射がみられ、原始反射の多くは消えている。残存していれば発達の遅れを疑う。
1分チェック
- ランドー反射はいつからいつまでみられるか
- 吸啜反射と探索反射はいつ消えるか
- モロー反射はいつ消えるか
- 生後10か月の運動発達の目安は何か
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