フォローアップミルクで正しいのはどれか。
公式正答:2
解説
フォローアップミルクで正しいものを問う。鉄分が添加されているである。
この問題で問われていること
この製品が何を補うものかを理解しているか。
しくみから理解する
フォローアップミルクは、離乳期以降(生後9か月頃から)の子どもを対象とし、離乳食だけでは不足しやすい栄養素、とくに鉄とカルシウムを補うことを目的として作られている。この時期は、①母体からの鉄の貯蔵が尽きる、②成長により鉄の需要が増える、③離乳食からの鉄の摂取が不足しやすい、という理由で、鉄欠乏性貧血が生じやすい時期になる。したがって、鉄が添加されている点が最大の特徴になる。
選択肢ごとの確認
母乳の代替品ではない。母乳の代替品は育児用ミルク(乳児用調製粉乳)であり、母乳に近い成分に調整され、生後まもなくから用いられる。フォローアップミルクは、成分が母乳とは異なり、乳児期早期の栄養を賄うことはできない。この違いは重要で、混同すると栄養障害を招く。
離乳食を食べる直前に与えるものではない。直前に与えると、満腹になって離乳食が進まない。フォローアップミルクは、離乳食の後、または間食として与える。あくまで補助であり、離乳食を主体とする。
離乳食開始の時期(生後5〜6か月頃)から与え始めるものではない。対象は生後9か月頃以降になる。それより早い時期には、育児用ミルクまたは母乳を用いる。
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混同しやすいポイント
3つの製品を区別する。①母乳=最良の栄養。免疫グロブリンAとラクトフェリンを含む。ただし、ビタミンKと、生後6か月以降の鉄が不足しうる、②育児用ミルク(乳児用調製粉乳)=母乳の代替。生後まもなくから1歳頃まで、③フォローアップミルク=生後9か月頃以降。離乳食で不足しやすい鉄とカルシウムを補う。必須ではなく、離乳が順調であれば用いなくてよい。誤肢は、①位置づけ、②与える時期(食事との前後)、③開始の月齢を、それぞれ誤っている。
理解を深める
離乳を整理する。定義=母乳または育児用ミルクから、幼児食へ移行する過程。開始=生後5〜6か月頃。目安=①首がすわり、支えれば座れる、②食物に興味を示す、③スプーンを入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)。進め方=①初期(5〜6か月)=1日1回、なめらかにすりつぶした状態。つぶしがゆから始め、慣れたら野菜と果物、そして豆腐と白身魚へ、②中期(7〜8か月)=1日2回、舌でつぶせる固さ、③後期(9〜11か月)=1日3回、歯ぐきでつぶせる固さ。鉄が不足しやすいため、赤身の魚と肉、レバー、そして大豆製品を取り入れる、④完了期(12〜18か月)=1日3回と補食。歯ぐきで噛める固さ。完了=形のある食物を噛みつぶせるようになり、エネルギーと栄養素の大部分を食物からとれるようになった状態(生後12〜18か月頃)。原則=①子どものペースに合わせる、②新しい食品は1日1種類ずつ、少量から(アレルギーの確認のため。ただし、開始を遅らせることでアレルギーを防げるという根拠はなく、むしろ適切な時期に始めることが勧められる)、③味付けは薄く、④手づかみ食べを大切にする(自分で食べる力と、目と手と口の協調を育てる)、⑤楽しい雰囲気で、⑥無理強いしない。与えてはいけないもの=①はちみつ(1歳未満。乳児ボツリヌス症)、②黒糖(同様の理由)、③生もの、④のどに詰まりやすいもの(硬い豆やナッツ類は5歳以下には与えない、ミニトマトと球状の食品は切る)、⑤塩分と糖分の多いもの。鉄欠乏=生後6か月以降、母体からの貯蔵鉄が尽きるため、離乳食からの鉄の摂取が重要になる。とくに、母乳栄養児で離乳が進まない場合に、鉄欠乏性貧血が生じやすい。
間違えやすい考え方
製品の特徴を問う型で、誤肢が位置づけ・時期を誤る。何を補うものかで切る。
5分で振り返る
①フォローアップミルクは、離乳期以降(生後9か月頃から)に、離乳食で不足しやすい鉄とカルシウムを補うためのもの。②この時期は、母体からの貯蔵鉄が尽き、成長で需要が増え、離乳食からの摂取が不足しやすいため、鉄欠乏性貧血が生じやすい。③母乳の代替品は育児用ミルク(乳児用調製粉乳)であり、フォローアップミルクは代替にならない。混同すると栄養障害を招く。④離乳食の直前に与えると満腹になり離乳食が進まない。食後または間食として与える。⑤離乳食の開始(5〜6か月)から与えるものではない。⑥離乳は5〜6か月に開始し、12〜18か月で完了する。⑦はちみつは1歳未満に禁忌(乳児ボツリヌス症)。硬い豆やナッツ類は5歳以下には与えない。⑧手づかみ食べは、自分で食べる力と協調を育てる。
1分チェック
- フォローアップミルクは。→ 鉄とカルシウムを補う(生後9か月頃から、母乳の代替ではない)。
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