6% の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1 % 次亜塩素酸ナトリウム液を1,000 mL 作るために必要な6% 次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入す ること。 解答:① ②mL
公式正答:17
解説
6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1,000mL作るために必要な6%液の量を求める。公式正答は17mLである。
この問題で問われていること
希釈の計算を、正確に行えるか。
しくみから理解する
希釈の計算は、「薄める前後で、溶質の量は変わらない」という一点から導ける。式は、原液の濃度×原液の量=希釈後の濃度×希釈後の量、になる。この場合、6%×求める量=0.1%×1,000mLとなり、求める量=0.1×1,000÷6=100÷6=16.66…mLになる。小数点以下第1位を四捨五入して17mLになる。すなわち、6%液を17mL量り、水を加えて全体を1,000mLにする。
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混同しやすいポイント
計算の手順は、①式を立てる(濃度×量=濃度×量)、②求める量について解く、③指示された桁で四捨五入する、④値が現実的かを確認する、になる。誤りやすいのは、①濃度の単位を揃え忘れる、②「水を加える量」と「全体の量」を混同する(この場合、水は983mLではなく、「全体が1,000mLになるように加える」)、③四捨五入の桁を間違える、になる。
理解を深める
消毒液の希釈と取り扱いを整理する。次亜塩素酸ナトリウム=①用途と濃度の目安=ア)0.02%(200百万分率)=ドアノブ、手すり、そして食器の消毒、イ)0.1%(1,000百万分率)=嘔吐物と便で汚染された場所、そしてノロウイルスの対策、②特徴=ア)幅広い微生物に有効(芽胞にも一定の効果があり、ノロウイルスにも有効)、イ)有機物により失活するため、汚れを取り除いてから用いる、ウ)金属を腐食する(使用後に水拭きする)、エ)漂白作用があり、色物を脱色する、オ)光と熱で分解するため、遮光して冷暗所に保存し、希釈液はその都度作る、カ)酸性の薬剤(酸性の洗剤、食酢)と混ぜると、有毒な塩素ガスが発生する(絶対に混ぜない。換気を十分に行う)、キ)皮膚と粘膜への刺激が強く、手指の消毒には用いない。嘔吐物の処理=①使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用する、②窓を開けて換気する、③外側から中心へ向けて、静かに拭き取る(乾燥させない。乾くと空中に舞い上がり、空気を介して感染する)、④0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液で覆い、10分程度おいてから拭き取る、⑤水拭きする、⑥使用した物は、袋を二重にして密閉し廃棄する、⑦最後に手を洗う(石けんと流水。アルコールは効きにくい)。その他の希釈の計算=①アルコール、②グルタラール、③ポビドンヨード、④輸液と薬剤の希釈。いずれも、同じ式で計算できる。加えて、①パーセントと倍数(「10倍に希釈する」は、原液1に対して全体が10になるようにすること)、②百万分率(100万分の1。1%=10,000)の換算も押さえる。実務での注意=①必ず計算を確認する(可能なら2人で)、②作った溶液に、濃度と作成の日時を表示する、③使い回さない、④保管の場所(誤飲を防ぐため、飲料と紛らわしい容器に入れない。実際に、ペットボトルに移し替えた消毒液を誤飲する事故が起きている)。
間違えやすい考え方
計算問題で、濃度×量=濃度×量という式から求める。四捨五入の桁の指示を確認する。
5分で振り返る
①希釈の計算=原液の濃度×原液の量=希釈後の濃度×希釈後の量。②6%×求める量=0.1%×1,000mL、求める量=0.1×1,000÷6=16.66…→17mL。③6%液を17mL量り、水を加えて全体を1,000mLにする(水を983mL加えるのではなく、全体が1,000mLになるようにする)。④次亜塩素酸ナトリウムの濃度の目安=0.02%(200百万分率)は環境と食器、0.1%(1,000百万分率)は嘔吐物と便の汚染、ノロウイルス対策。⑤有機物により失活するため、汚れを取り除いてから用いる。金属を腐食し、色物を脱色する。⑥酸性の薬剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生する。⑦光と熱で分解するため、遮光し冷暗所に保存し、希釈液はその都度作る。⑧1%=10,000百万分率。
1分チェック
- 6%液から0.1%液を1,000mL作るには。→ 17mL(100÷6=16.66…)。
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