成人女性の赤血球数の基準値はどれか。
公式正答:2
解説
赤血球数の基準値を問う必修レベルの問題。成人女性でおよそ380〜500万/μLなので、選択肢のなかでは350〜450万が最も近い。
この問題で問われていること
血算の主要項目の基準値を、男女差とあわせて覚えているか。桁を間違えないことがまず大事。
しくみから理解する
赤血球数の基準値は成人男性でおよそ430〜570万/μL、成人女性でおよそ380〜500万/μL。女性のほうが少ないのは、男性ホルモンであるテストステロンがエリスロポエチンの分泌と骨髄の造血を促すこと、および月経による鉄の喪失があることによる。ヘモグロビン濃度も同様に男性13.5〜17.5g/dL、女性11.5〜15.0g/dL程度で男性が高い。ヘマトクリットは男性約40〜50%、女性約35〜45%。 【接地元】人体の構造と機能 第5版 血液、OpenStax anatomy_physiology_2e
選択肢ごとの確認
この値は成人女性の基準値(350〜450万/μL)の半分程度で、明らかな低値になる。ただし赤血球数だけでは貧血の重症度も症状の強さも決まらない。判定にはヘモグロビン濃度と平均赤血球容積が要り、鉄欠乏性貧血や地中海貧血では赤血球数が保たれていてもヘモグロビンは低い。症状の強さは、貧血が進む速さにもよる。
成人女性の基準値(およそ380〜500万/μL)に最も近い。
成人男性の上限を超える値で、多血症を疑う水準。
生理的にはあり得ない高値。
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混同しやすいポイント
白血球数(4,000〜9,000/μL)や血小板数(15〜35万/μL)と桁を取り違えやすい。赤血球は「万」の単位で数百万、白血球は数千、血小板は十数万と、桁で覚え分ける。
理解を深める
貧血の分類は赤血球数だけでなくMCV(平均赤血球容積)で行う。小球性(MCV<80fL)は鉄欠乏性貧血が代表で、女性に多い。正球性(80〜100fL)は再生不良性貧血・腎性貧血・溶血性貧血。大球性(>100fL)はビタミンB12欠乏や葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血。同じ「貧血」でも原因が違えば対応が変わるので、数値そのものより分類の枠組みを持っておくほうが臨床では役に立つ。
間違えやすい考え方
基準値を桁ごと・倍数ごとにずらして並べる型。中央の2つが紛らわしくなるよう作られている。男女差の向き(男性が高い)を知っていれば、女性を問われているときに高いほうは選ばない。
5分で振り返る
赤血球数:男性430〜570万/μL、女性380〜500万/μL。ヘモグロビン:男性13.5〜17.5g/dL、女性11.5〜15.0g/dL。ヘマトクリット:男性40〜50%、女性35〜45%。白血球4,000〜9,000/μL、血小板15〜35万/μL。男性が高いのはテストステロンによる造血刺激と、女性の月経による鉄喪失による。貧血はMCVで小球性(鉄欠乏)・正球性・大球性(B12/葉酸欠乏)に分ける。
1分チェック
- 成人女性の赤血球数の基準値はどのくらいか
- 男女どちらが高いか。その理由は何か
- 白血球数と血小板数の基準値は何桁か
- 貧血をMCVで分類するとどうなるか
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