呼吸パターンを図に示す。 Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。
公式正答:1
解説
呼吸パターンの図から、チェーン・ストークス呼吸を選ぶ。公式正答は①である。
この問題で問われていること
異常な呼吸のパターンを、波形の特徴で区別できるか。
しくみから理解する
チェーン・ストークス呼吸は、無呼吸の期間と、呼吸が次第に深く速くなり、その後次第に浅く遅くなる期間とを、周期的に繰り返すパターンになる。波形としては、小さい波から大きい波へ、そしてまた小さい波へと、紡錘形に変化し、その後に平坦な無呼吸が挟まる形になる。機序は、呼吸中枢の二酸化炭素に対する反応の遅れによるもので、重症の心不全、脳血管障害、腎不全、そして臨死期にみられる。健常者でも、高地と睡眠中に生じることがある。
選択肢ごとの確認
該当しない波形になる。図には、ビオー呼吸、クスマウル大呼吸、そして頻呼吸や徐呼吸といったパターンが並べられている。
同様に該当しない。
同様に該当しない。
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混同しやすいポイント
異常な呼吸のパターンを、波形の特徴で整理する。チェーン・ストークス呼吸=深さが周期的に増減し、間に無呼吸を挟む(紡錘形の繰り返し)。ビオー呼吸=深さがほぼ一定の速い呼吸と、無呼吸とが、不規則に交代する(髄膜炎、脳腫瘍、頭蓋内圧亢進でみられる)。クスマウル大呼吸=深く大きな呼吸が規則的に続く(糖尿病ケトアシドーシス、尿毒症などの代謝性アシドーシスで、二酸化炭素を排出して代償する)。失調性呼吸=深さもリズムもまったく不規則(延髄の障害。予後不良)。下顎呼吸=顎だけを動かす(死の直前)。「周期的に深さが変わるか」「無呼吸を挟むか」「規則的か」の3点で区別する。
理解を深める
呼吸の観察を整理する。回数=成人12〜20回/分。24回/分以上を頻呼吸、12回/分未満を徐呼吸という(基準には幅がある)。深さ=1回換気量の増減。回数と深さの組み合わせで、過呼吸(深さが増す)、多呼吸(回数と深さの両方が増す)、少呼吸(深さが減る)と呼び分ける。リズム=上記の異常なパターン。呼吸様式=胸式と腹式、呼吸補助筋の使用、陥没呼吸、鼻翼呼吸、口すぼめ呼吸、そして起坐呼吸。音=喘鳴(呼気時は下気道の狭窄、吸気時は上気道の狭窄)、いびき様音、そして副雑音(断続性=水泡音・捻髪音、連続性=笛音・いびき音)。測定の方法=患者に意識させると変わるため、脈拍を測るふりをしながら、胸腹部の動きを1分間観察する。観察の要点=呼吸だけを見るのではなく、酸素飽和度、意識、皮膚の色、末梢の冷感、そして本人の訴え(息苦しさ)とあわせて評価する。とくに、呼吸数は状態の悪化を最も早く示す指標の一つでありながら、記録されないことが多い。「なんとなくおかしい」と感じたときに、呼吸数を数えることが、早期の発見につながる。
間違えやすい考え方
図から波形を選ぶ型で、周期性・無呼吸・規則性の3点で判断できる。図中の波形は別冊で要確認。
5分で振り返る
①チェーン・ストークス呼吸=無呼吸と、次第に深く速くなり、また浅く遅くなる呼吸を周期的に繰り返す。②機序は呼吸中枢の二酸化炭素への反応の遅れ。重症の心不全、脳血管障害、腎不全、臨死期にみられる。③ビオー呼吸=深さがほぼ一定の呼吸と無呼吸が不規則に交代する(髄膜炎、頭蓋内圧亢進)。④クスマウル大呼吸=深く大きな呼吸が規則的に続く(代謝性アシドーシス)。⑤失調性呼吸=深さもリズムも不規則(延髄の障害、予後不良)。⑥下顎呼吸は死の直前の徴候。⑦呼吸数は状態の悪化を最も早く示す指標の一つ。意識させると変わるため、脈を測るふりをしながら観察する。
1分チェック
- チェーン・ストークス呼吸とは。→ 深さが周期的に増減し、間に無呼吸を挟む呼吸。
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