生活習慣病の三次予防はどれか。
公式正答:4
解説
生活習慣病の三次予防に当たるものを問う。社会復帰のためのリハビリテーションである。
この問題で問われていること
一次・二次・三次予防の区分を、具体的な活動と結びつけられるか。
しくみから理解する
予防は3つの段階に分けられる。一次予防は、発症そのものを防ぐ段階で、健康の増進(栄養、運動、休養、禁煙、節酒)と、特異的な予防(予防接種、事故の防止、環境の整備)が含まれる。二次予防は、早期発見と早期治療により、重症化を防ぎ、経過を短くする段階になる。健康診断、がん検診、人間ドックがこれに当たる。三次予防は、既に発症した後に、機能の回復と社会復帰を図り、再発を防ぐ段階になる。リハビリテーション、再発の予防、そして生活の質の維持が含まれる。社会復帰のためのリハビリテーションは、この三次予防に当たる。
選択肢ごとの確認
健康診断は二次予防になる。症状が現れる前に病気を見つけ、早期に治療するための活動になる。
早期治療も二次予防になる。早期発見と対になる概念で、見つけた後に速やかに治療を始めることを指す。
体力づくりは一次予防になる。健康を増進し、病気になりにくい体をつくる活動で、発症そのものを防ぐ段階に当たる。
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混同しやすいポイント
混同しやすいのは、①健康診断(見つける=二次)と体力づくり(防ぐ=一次)、②早期治療(二次)とリハビリテーション(三次)になる。「発症の前か後か」で一次と二次以降を分け、「見つける段階か、回復させる段階か」で二次と三次を分ける。加えて、リハビリテーションは、機能回復訓練だけを指すものではなく、社会復帰と生活の再建までを含む概念になる。
理解を深める
予防の概念を整理する。一次予防=①健康増進(栄養、運動、休養、禁煙、節酒、ストレスへの対処、健康教育)、②特異的予防(予防接種、事故の防止、労働環境の整備、感染経路の遮断)。二次予防=①早期発見(健康診断、がん検診、人間ドック、スクリーニング、自己検診)、②早期治療、③重症化の予防。三次予防=①機能の回復(リハビリテーション)、②社会復帰(職場復帰、復学、生活の再建)、③再発の予防、④生活の質の維持。生活習慣病=食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症と進行に関与する疾患群。糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、心疾患、脳血管疾患、悪性新生物、慢性閉塞性肺疾患、歯周病など。特定健康診査と特定保健指導=40歳から74歳の医療保険の加入者を対象に、内臓脂肪の蓄積に着目した健康診査を行い、該当者に保健指導を行う。腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)を必須の項目とし、血糖、脂質、血圧、喫煙の状況により、動機付け支援と積極的支援に振り分ける。健康日本21=国民の健康づくりの計画。生活習慣の改善、社会環境の整備、そして健康寿命の延伸と健康格差の縮小を掲げる。健康寿命=日常生活に制限のない期間。平均寿命との差が、支援を要する期間になる。この差を縮めることが目標になる。
間違えやすい考え方
予防の段階を問う型で、誤肢が一次と二次である。発症の前か後か、見つける段階か回復させる段階かで切る。
5分で振り返る
①一次予防=発症そのものを防ぐ。健康増進(栄養、運動、休養、禁煙、節酒)と特異的予防(予防接種、事故防止、環境整備)。②二次予防=早期発見と早期治療。健康診断、がん検診、人間ドック。③三次予防=機能の回復、社会復帰、再発の予防、生活の質の維持。リハビリテーションが該当する。④体力づくりは一次、健康診断と早期治療は二次。⑤リハビリテーションは機能回復訓練だけでなく、社会復帰と生活の再建までを含む。⑥特定健康診査は40〜74歳が対象で、腹囲(男性85cm、女性90cm以上)が必須の項目。⑦健康寿命=日常生活に制限のない期間。平均寿命との差を縮めることが目標。
1分チェック
- 三次予防とは。→ 社会復帰と再発の予防(リハビリテーション)。
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