次の時期のうち基礎代謝量が最も多いのはどれか。
公式正答:1
解説
基礎代謝量は加齢とともに下がっていく。選択肢のなかで最も若い青年期が最も多い。
この問題で問われていること
ライフサイクルの区分の順序を言えるか。基礎代謝が加齢でどう変わるかを知っているか。
しくみから理解する
基礎代謝量は、覚醒時に生命を保つために最低限必要なエネルギー消費量である。体重あたりの基礎代謝基準値は1〜2歳ごろが最も高く、以後は年齢とともに低下し続ける。総量としては筋肉量と体表面積に比例するため、成長に伴って増え、思春期から青年期にピークを迎えたあとは加齢とともに減っていく。加齢による低下の主な理由は、代謝の活発な骨格筋が減り、代謝の低い脂肪組織の割合が増えることにある。したがって同じ食事量でも年齢が上がると体重が増えやすくなる。ライフサイクルの区分は、乳児期・幼児期・学童期・思春期・青年期・壮年期・向老期・老年期の順である。
選択肢ごとの確認
選択肢のなかで最も若い時期。基礎代謝量が最も多い。
青年期より後。筋肉量が減り始め基礎代謝は低下している。
壮年期と老年期のあいだ。さらに低下している。
最も低い。
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混同しやすいポイント
「向老期」という区分に馴染みがないと順序が分からなくなる。乳児期→幼児期→学童期→思春期→青年期→壮年期→向老期→老年期という並びを一度覚えてしまえば、この種の問題は順序だけで解ける。
理解を深める
基礎代謝の低下は、高齢者のケアの根拠になる。必要エネルギー量が減るので、若い頃と同じ量を食べると肥満になる。一方で蛋白質の必要量は減らないため、エネルギーを控えつつ蛋白質を確保する必要があり、低栄養(サルコペニア)と過栄養が同時に問題になる。また基礎代謝が低いということは熱産生が少ないということでもあり、高齢者が寒がりやすく低体温になりやすい理由の一つになる。第115回午後 問8の壮年期の身体的変化でも基礎代謝の低下が正答になっている。
間違えやすい考え方
ライフサイクルの区分を並べて、ある指標の大小を問う型。区分の順序さえ言えれば、指標が加齢でどちらに動くかだけで解ける。
5分で振り返る
ライフサイクル=乳児期→幼児期→学童期→思春期→青年期→壮年期→向老期→老年期。基礎代謝量は青年期にピークを迎え以後低下する。体重あたりの基準値は1〜2歳が最高。加齢による低下は骨格筋量の減少と脂肪割合の増加による。基礎代謝が下がるとエネルギー必要量が減るが蛋白質必要量は減らない。熱産生も減るので寒さに弱くなる。
1分チェック
- ライフサイクルの区分を順に言えるか
- 基礎代謝量は加齢でどうなるか
- その理由は何か
- 体重あたりの基礎代謝基準値が最も高いのはいつか
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