内分泌器官はどれか。
公式正答:3
解説
分泌物を導管を通さず直接血液へ出すのが内分泌腺。導管をもつ外分泌腺と区別する問題。
この問題で問われていること
内分泌と外分泌の定義の違い。「腺」という字がつくものをすべて内分泌と思い込んでいないか。
しくみから理解する
腺は分泌物の出し方で2つに分かれる。外分泌腺は導管をもち、分泌物を体表や管腔(皮膚・消化管・気道など)へ出す。汗腺・皮脂腺・涙腺・唾液腺・乳腺・膵臓の外分泌部・胃腺などがこれにあたる。内分泌腺は導管をもたず、ホルモンを直接血液中へ放出して、遠く離れた標的器官に作用する。下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・松果体・膵島(ランゲルハンス島)・性腺がこれにあたる。膵臓は外分泌部(膵液を膵管へ)と内分泌部(膵島からインスリン・グルカゴンを血中へ)の両方をもつ混合腺である。
選択肢ごとの確認
乳管という導管を通じて乳汁を体外へ出す外分泌腺。ただし乳汁分泌はプロラクチンとオキシトシンというホルモンに支配されている。
涙を結膜嚢へ出す外分泌腺。顔面神経の副交感成分が分泌を促す。
導管をもたず、甲状腺ホルモン(T3・T4)とカルシトニンを直接血中へ分泌する。
耳下腺・顎下腺・舌下腺があり、いずれも導管で口腔へ唾液を出す外分泌腺。
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混同しやすいポイント
「〜腺」という名前だけでは判断できない。導管があるかどうかで分ける。判定の目安は「分泌物が最終的にどこへ出るか」で、体の外側や管腔(口の中・皮膚の表面)なら外分泌、血液の中なら内分泌である。
理解を深める
内分泌器官と主なホルモンを一覧で押さえておくと、多くの問題がつながる。視床下部=放出ホルモン群。下垂体前葉=成長ホルモン・プロラクチン・ACTH・TSH・LH・FSH。下垂体後葉=バソプレシン・オキシトシン(実際は視床下部でつくられ後葉から放出される)。甲状腺=T3・T4・カルシトニン。副甲状腺=PTH。副腎皮質=コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン。副腎髄質=アドレナリン・ノルアドレナリン。膵島=インスリン(β細胞)・グルカゴン(α細胞)・ソマトスタチン(δ細胞)。松果体=メラトニン。性腺=エストロゲン・プロゲステロン・テストステロン。
間違えやすい考え方
同じ「腺」を並べて分類を問う型。定義(導管の有無・分泌先)に立ち返れば機械的に処理できる。
5分で振り返る
外分泌腺=導管あり、体表や管腔へ分泌(汗腺・皮脂腺・涙腺・唾液腺・乳腺・胃腺・膵外分泌部)。内分泌腺=導管なし、血中へホルモンを分泌(下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・松果体・膵島・性腺)。膵臓は両方をもつ混合腺。ホルモンは血流に乗って遠くの標的器官の受容体に作用する。
1分チェック
- 内分泌腺と外分泌腺の違いは何か
- 両方の性質をもつ器官は何か
- 下垂体前葉から出るホルモンを挙げられるか
- 膵島の3種類の細胞と分泌物は何か
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