全身性けいれん発作を起こしている患者に最も優先して行うのはどれか。
公式正答:1
解説
全身性けいれん発作を起こしている患者に最も優先して行うことを問う。気道確保である。
この問題で問われていること
生命の維持に直結する対応を選べるか。
しくみから理解する
けいれん中は無理に体位を変えたり頸部を伸展したりせず、周囲の危険物を除き、頭部を保護して発作時間を測る。口に物や指を入れない。けいれんが止まった後に呼吸と気道を評価し、外傷がなければ回復体位をとる。医療環境で酸素・吸引・高度気道管理が必要な場合は、訓練者が臨床手順に従って行う。
選択肢ごとの確認
周囲の環境整備も重要で、実際には気道の確保と並行して行う。転落と打撲を防ぐため、周囲の危険な物を取り除き、頭部を保護する。ただし、生命への直結という点では気道の確保に劣る。
末梢静脈路の確保は、抗けいれん薬の投与に必要だが、気道の確保より後になる。加えて、けいれんの最中は体動が激しく、確保そのものが困難で、針による損傷の危険もある。
心電図モニターの装着も、状態の把握に有用だが、優先度は下がる。
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混同しやすいポイント
救急の場面での優先度は、気道、呼吸、循環の順になる。この原則に照らせば、気道の確保が最初になる。加えて、けいれん発作の際に「してはならないこと」を押さえる。①口の中に物(指、割り箸、タオル)を入れない。舌を噛むことを防ごうとして口へ物を入れると、歯の損傷、口腔内の損傷、そして処置者が噛まれる事故を招く。舌を噛み切って窒息することは実際にはまれになる。②身体を強く押さえつけない。骨折と脱臼、そして筋の損傷を招く。③発作中に無理に薬を飲ませない。
理解を深める
けいれん発作への対応を整理する。発作中=①発作中は無理に動かさず、周囲の危険除去、頭部保護、時間計測を行う。けいれん後に呼吸・気道を評価し、外傷がなければ回復体位とし、必要な酸素・吸引は訓練者が臨床手順に従う、②安全の確保(周囲の危険物の除去、頭部の保護、ベッド柵の使用、転落の防止)、③衣服を緩める、④発作の観察と記録(開始の時刻、始まった部位、広がり方、左右差、持続時間、眼球と頭部の向き、意識の有無、尿失禁と便失禁、皮膚の色、酸素飽和度)、⑤時間を計る、⑥人を呼ぶ。発作後=①意識の回復の確認、②呼吸と循環の観察、③外傷の確認(頭部、口腔内、四肢)、④回復体位、⑤発作後のもうろう状態への対応(安全を確保し、そばにいる)、⑥血糖と電解質の確認、⑦記録と報告。てんかん重積状態=発作が5分以上続く、または意識が回復しないまま発作が繰り返される状態。生命に関わるため、速やかに薬物治療を行う。第一選択はベンゾジアゼピン系(ジアゼパム、ミダゾラム、ロラゼパム)の静脈内投与になる。けいれんの原因=てんかん、脳血管疾患、頭部外傷、脳腫瘍、脳炎と髄膜炎、低血糖、低ナトリウム血症、低カルシウム血症、尿毒症、肝性脳症、薬物と離脱、熱性けいれん(小児)、子癇(妊産婦)。したがって、けいれんを見たら、原因の検索も並行して行う。とくに低血糖は、速やかに補正すれば回復するため、血糖の測定を早期に行う。患者と家族への指導=服薬の継続、発作の記録、入浴と運転の注意、発作時の対応(安全の確保、時間を計る、口に物を入れない、5分以上続いたら救急要請)。
間違えやすい考え方
優先度を問う型で、誤肢が並行して行うことと後で行うことである。気道・呼吸・循環の順で切る。
5分で振り返る
①けいれん発作中は無理に体位を変えず、危険物除去、頭部保護、時間計測を行い、口に物を入れない。②けいれん後に呼吸と気道を評価し、外傷がなければ回復体位をとる。酸素・吸引等は訓練者が臨床手順に従う。③救急の優先度は気道、呼吸、循環の順。④してはならないこと=口の中に物を入れない(歯と口腔の損傷、処置者が噛まれる)、身体を強く押さえつけない(骨折と脱臼)、無理に薬を飲ませない。⑤観察と記録=開始時刻、始まった部位、広がり方、左右差、持続時間、眼球と頭部の向き、意識、失禁、皮膚の色。⑥てんかん重積状態=5分以上続く、または意識が回復しないまま繰り返す。第一選択はベンゾジアゼピン系の静脈内投与。⑦原因に低血糖があり、血糖の測定を早期に行う。
1分チェック
- けいれん発作で最優先は。→ 気道確保(口に物を入れない、押さえつけない)。
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