ABO 式血液型におけるオモテ検査とウラ検査の結果の表を示す。 オモテ検査 ウラ検査 血液型 (患者血球使用) (患者血清使用) 抗A 血清 抗B 血清 A 型血球 B 型血球 + - - + ① - + + - ② - - + + ③ + + - - ④ 表の+は凝集あり、-は凝集なしを示す。 血液型判定の結果がO 型となるのはどれか。
公式正答:3
解説
オモテ検査は患者の赤血球に何の抗原があるか、ウラ検査は患者の血清に何の抗体があるかを見る。O型は抗原がなく、抗A・抗B両方の抗体をもつ。
この問題で問われていること
抗原と抗体が逆の関係にあること(もっていない抗原に対する抗体をもつ)を理解し、表を読めるか。
しくみから理解する
オモテ検査では患者の赤血球に抗A血清・抗B血清を加え、凝集するかどうかでA抗原・B抗原の有無を判定する。ウラ検査では患者の血清にA型血球・B型血球を加え、凝集するかどうかで抗A抗体・抗B抗体の有無を判定する。ABO式では、自分がもっていない抗原に対する抗体を自然にもっている(ラントシュタイナーの法則)。したがってO型は赤血球にA抗原もB抗原もないのでオモテ検査は両方とも陰性、血清には抗A抗体と抗B抗体の両方があるのでウラ検査は両方とも陽性になる。表の③(−−++)がこれにあたる。
選択肢ごとの確認
赤血球にA抗原があり、血清に抗B抗体がある。A型の所見。
赤血球にB抗原があり、血清に抗A抗体がある。B型の所見。
抗原がなく、抗A・抗B両方の抗体をもつ。O型。
A抗原とB抗原の両方をもち、抗体はどちらももたない。AB型の所見。
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混同しやすいポイント
オモテとウラで+−が反対になることを掴めば、表は一目で読める。O型は「オモテが全部−、ウラが全部+」、AB型は「オモテが全部+、ウラが全部−」と、両端がきれいに反転する。A型とB型は斜めに1つずつ+が並ぶ。
理解を深める
オモテ検査とウラ検査を両方行うのは、片方だけでは誤判定が起こり得るからである。生後4か月ごろまでの乳児は自然抗体がまだ十分に作られていないためウラ検査が正しく出ない。高齢者や免疫不全でも抗体価が下がる。逆に、亜型やまれな血液型ではオモテ検査が不明瞭になる。オモテとウラが一致しないことをオモテウラ不一致といい、必ず原因を調べてから輸血する。輸血の実施前には血液型判定・不規則抗体スクリーニング・交差適合試験を行い、投与直前にも2人で照合する。
間違えやすい考え方
表を読ませる問題だが、実質はラントシュタイナーの法則を知っているかどうか。表が読めなくても「O型は抗原なし・抗体両方あり」から答えは決まる。
5分で振り返る
オモテ検査=患者の赤血球+抗A血清/抗B血清→抗原の有無。ウラ検査=患者の血清+A型血球/B型血球→抗体の有無。もっていない抗原に対する抗体をもつ(ラントシュタイナーの法則)。A型=オモテ(+−)ウラ(−+)。B型=オモテ(−+)ウラ(+−)。O型=オモテ(−−)ウラ(++)。AB型=オモテ(++)ウラ(−−)。乳児は自然抗体が未発達でウラ検査が当てにならない。
1分チェック
- オモテ検査は何を調べているか
- ウラ検査は何を調べているか
- O型のオモテとウラの結果はどうなるか
- AB型ではどうなるか
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