出生体重3,100 g の新生児。日齢3の体重は3,000 g である。 このときの体重減少率を求めよ。 ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。 解答:①.②%
公式正答:3.2
解説
出生体重3,100gの新生児が、日齢3で3,000gである場合の体重減少率を求める。公式正答は3.2%である。
この問題で問われていること
生理的体重減少の計算と、その意味を説明できるか。
しくみから理解する
体重減少率は、出生体重を基準として、そこからどれだけ減ったかの割合で表す。計算式は、(出生体重-現在の体重)÷出生体重×100になる。この場合、(3,100-3,000)÷3,100×100=100÷3,100×100=3.225…となり、小数点以下第2位を四捨五入して3.2%になる。分母が出生体重である点が要点になる。現在の体重を分母にすると値が変わるため、間違えやすい。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
計算の手順は、①減った量を求める(3,100-3,000=100g)、②出生体重で割る(100÷3,100=0.03225…)、③100を掛ける(3.225…%)、④指示された桁で四捨五入する(3.2%)、になる。誤りやすいのは、①分母を取り違える、②四捨五入の桁を間違える、③減った量の計算を誤る、の3点になる。加えて、値が現実的かを確認する。生理的体重減少は通常5〜10%程度の範囲であり、3.2%はその範囲に収まる妥当な値になる。
理解を深める
新生児の生理的体重減少を整理する。機序=出生後、①胎便と尿の排泄、②不感蒸泄(皮膚と呼吸からの水分の喪失)、③哺乳量がまだ少ない、という理由で体重が減る。生後3〜5日頃に最低となり、その後増加に転じる。出生体重に戻る時期はおおむね生後7〜10日頃とされるが、母乳栄養児ではおよそ2週間、場合によりそれ以上かかることもある。授乳の回数と吸着、排尿と排便の回数、活気を合わせて評価し、日数だけで体重増加不良と判断しない。減少率の目安=出生体重の5〜10%以内であれば生理的な範囲になる。10%を超える場合は、脱水、哺乳量の不足、そして疾患を疑い、評価する。観察=①体重(毎日、同じ時刻、同じ条件で)、②哺乳の回数と時間、母乳の分泌、吸着の状態、③排尿と排便の回数(生後24時間以内の初回排尿と胎便の排泄を確認する)、④皮膚と粘膜の乾燥、大泉門の陥凹、⑤活気と啼泣、⑥黄疸(脱水は黄疸を強める)、⑦体温。新生児の特徴=①体重に対する体表面積が大きく、水分を失いやすい、②腎の濃縮力が未熟、③体内水分量が多い(体重の約75%)、④不感蒸泄が多い、⑤環境の温度の影響を受けやすい。生理的な現象=①生理的体重減少、②生理的黄疸(生後2〜3日に現れ、4〜5日にピーク、7〜10日で軽減する。生後24時間以内に現れる黄疸は病的で、直ちに評価する)、③新生児メレナ(ビタミンK欠乏による消化管出血。予防のためビタミンK2シロップを投与する)、④魔乳と新生児月経(母体のホルモンの影響)、⑤中毒疹、⑥落屑、⑦新生児一過性多呼吸。看護=①保温(出生直後の体温の低下を防ぐ。皮膚を乾かし、温めたタオルで包み、母親と肌を触れ合わせる)、②早期の授乳の開始と、頻回の授乳、③母親への説明(体重が減ることは正常であること、それでも観察が必要なこと、母乳の分泌が確立するまで数日かかること)、④母親の不安への対応(「母乳が足りていないのでは」という不安は非常に強い。数値だけでなく、児の様子と排泄で総合的に判断することを伝える)。
間違えやすい考え方
計算問題で、体重減少率の分母は出生体重になる。四捨五入の桁の指示を確認する。
5分で振り返る
①体重減少率=(出生体重-現在の体重)÷出生体重×100。分母は出生体重。②(3,100-3,000)÷3,100×100=3.225…→3.2%。③生理的体重減少は、胎便と尿の排泄、不感蒸泄、哺乳量がまだ少ないことによる。④生後3〜5日で最低となり、おおむね7〜10日で出生体重に戻る。母乳栄養児ではおよそ2週間、場合によりそれ以上かかることもあり、授乳の状況と排泄、活気を合わせて評価する。⑤5〜10%以内なら生理的な範囲。10%を超えれば脱水、哺乳量の不足、疾患を疑う。⑥観察=体重、哺乳、排尿と排便の回数、皮膚と粘膜の乾燥、大泉門、活気、黄疸、体温。⑦生後24時間以内に現れる黄疸は病的で、直ちに評価する。⑧新生児は体表面積が大きく、腎の濃縮力が未熟で、水分を失いやすい。
1分チェック
- 出生3,100g、日齢3で3,000gの体重減少率は。→ 3.2%(100÷3,100×100)。
この問題に対応する教材の確認中です。