メタボリックシンドローム metabolic syndrome の診断基準において男性の腹囲〈ウエスト周囲径〉で正 しいのはどれか。
公式正答:2
解説
メタボリックシンドロームの診断基準における男性の腹囲(ウエスト周囲径)を問う。85cm以上である。
この問題で問われていること
診断基準の必須項目の数値を覚えているか。
しくみから理解する
日本の診断基準では、内臓脂肪の蓄積を示す腹囲が必須項目になる。男性85cm以上、女性90cm以上で、これは内臓脂肪面積100平方センチメートルに相当する値として設定された。この必須項目を満たしたうえで、次の3項目のうち2つ以上に当てはまるとメタボリックシンドロームと診断される。①高トリグリセライド血症150mg/dL以上、かつ/または低HDLコレステロール血症40mg/dL未満。②収縮期血圧130mmHg以上、かつ/または拡張期血圧85mmHg以上。③空腹時血糖110mg/dL以上。腹囲は、立位で軽く息を吐いた状態で、臍の高さで測定する。
選択肢ごとの確認
80cmは、国際糖尿病連合の基準で欧州系の女性に用いられる値であり(欧州系の男性は94cm以上)、日本の男性の基準ではない。
90cmは、日本の女性の基準になる。日本の基準では女性の方が大きい値になっており、これは内臓脂肪の蓄積と皮下脂肪の分布の男女差にもとづく。この男女の逆転が、覚え違いを生みやすい。
95cmは、いずれの基準にも当てはまらない。
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混同しやすいポイント
日本の基準では、男性85cm・女性90cmと、女性の方が大きい。多くの国際基準では男性の方が大きい値になっているため、混同しやすい。「男性85・女性90」と、数値と性別をセットで覚える。また、特定健康診査・特定保健指導の階層化でも腹囲が用いられるが、そこでは腹囲が基準未満でも体格指数25以上であれば対象となるため、判定の枠組みが異なる点にも注意する。
理解を深める
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積を土台として、脂質異常、高血圧、高血糖が重なった状態を指す。それぞれが軽度でも、重なることで動脈硬化性疾患のリスクが著しく高まるという考え方に立つ。特定健康診査は40〜74歳の医療保険加入者を対象に実施され、結果に応じて特定保健指導(動機付け支援、積極的支援)が行われる。階層化は、腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)または体格指数25以上を第一の条件とし、血糖、脂質、血圧、喫煙歴の追加リスクの数で支援の区分が決まる。保健指導では、食事、運動、そして行動変容を支える関わりが中心になる。看護では、数値を伝えるだけでなく、生活の中で実行できる目標を本人と一緒に決めること、達成できたことを確認すること、そして無理のない継続を支えることが求められる。内臓脂肪は皮下脂肪より減りやすいという特徴があり、体重の3〜5%の減量でも検査値の改善が期待できることを伝えると、取り組みへの動機になる。
間違えやすい考え方
基準値を問う型で、誤肢に日本の女性の基準(90)と、国際糖尿病連合の欧州系女性の値(80)が混ぜられている。男性85・女性90をセットで覚える。
5分で振り返る
①必須項目は腹囲=男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪面積100平方センチメートルに相当)。②日本の基準は女性の方が大きい(国際基準の多くと逆)。③必須項目に加え、脂質・血圧・血糖の3項目のうち2つ以上で診断。④脂質=トリグリセライド150mg/dL以上、かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満。⑤血圧=収縮期130mmHg以上、かつ/または拡張期85mmHg以上。⑥血糖=空腹時110mg/dL以上。⑦腹囲は立位で軽く息を吐き、臍の高さで測る。
1分チェック
- メタボリックシンドロームの男性の腹囲の基準は。→ 85cm以上(女性は90cm以上)。
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