成人のノンレム睡眠の特徴はどれか。
公式正答:4
解説
深いノンレム睡眠は入眠直後に集中する。夜の前半でしっかり深く眠り、後半はレムが増えていく。
この問題で問われていること
睡眠周期のなかでノンレム睡眠がどこに現れるかを言えるか。加齢による変化の向きを知っているか。
しくみから理解する
睡眠は約90分を1周期として、ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返す。一晩に4〜5回めぐるが、各周期の構成は一定ではない。入眠直後の周期では深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が長く、レム睡眠は短い。夜が進むにつれて深いノンレムは減り、レムの割合と1回の長さが増していく。だから深い睡眠は夜の前半に集中する。成長ホルモンの大きな分泌が入眠直後に起こるのもこの構造による。加齢に伴い深いノンレム睡眠は減少し、浅い睡眠と中途覚醒が増え、早朝覚醒が起こりやすくなる。 【接地元】ガイトン生理学 第60章 睡眠、人体の構造と機能 第5版
選択肢ごとの確認
睡眠中はむしろ体温が下がる。深部体温は明け方に最低となり、そこから上昇して覚醒に向かう。入眠時に手足が温かくなるのは、皮膚血管を拡張して熱を逃がし深部体温を下げているためである。
急速眼球運動があるのはレム睡眠。ノンレム(non-REM)は「急速眼球運動がない」という意味の名称である。
逆。加齢で深いノンレム睡眠は減る。高齢者が「よく眠れない」「早く目が覚める」と訴える背景にはこの変化がある。
深いノンレム睡眠は入眠直後の周期に集中する。
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混同しやすいポイント
「前半」が何の前半かを取り違えないこと。1回の周期の前半という意味でもあり、一晩全体の前半という意味でもある。どちらの読み方でもノンレムが先で正しい。
理解を深める
睡眠の構造が分かると、睡眠に関する看護のケアが説明できる。深い睡眠が夜の前半に集中するので、就寝直後の時間帯を妨げないことが休息の質に効く。夜間の観察や処置をまとめて行い、不要な覚醒を避ける。就寝前のカフェインとアルコールは睡眠構造を乱す(アルコールは入眠を早めるが後半の睡眠を浅くする)。高齢者の不眠には、日中の活動と光を浴びる時間を増やす、昼寝は短く早い時間にする、といった生活リズムへの働きかけが基本になる。第110回午前 問35の成長ホルモンの分泌もこの構造に依拠している。
間違えやすい考え方
レムとノンレムの特徴を入れ替える型と、加齢変化の向きを逆にする型を組み合わせている。加齢では「深い睡眠が減る」が原則。
5分で振り返る
睡眠=約90分周期でノンレムとレムを交互に繰り返し、一晩に4〜5回。深いノンレム(徐波睡眠)は夜の前半に集中し、後半はレムが増えて長くなる。成長ホルモンは入眠直後の深いノンレムで大量に分泌される。睡眠中の深部体温は低下し明け方に最低となる。加齢では深いノンレムが減り中途覚醒と早朝覚醒が増える。
1分チェック
- 深いノンレム睡眠は夜のいつに多いか
- 睡眠周期は何分か。一晩に何回か
- 加齢で深いノンレム睡眠はどうなるか
- 睡眠中の深部体温はどう変化するか
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