正常な幼児期の基本的生活習慣で、2歳0か月ころまでに習得するのはどれか。
公式正答:2
解説
正常な幼児期の基本的生活習慣で、2歳0か月ころまでに習得するものを問う。スプーンを使うことである。
この問題で問われていること
生活習慣の自立の時期を、順序とともに覚えているか。
しくみから理解する
食事の自立は、手づかみ食べ(生後9〜10か月頃)から始まり、スプーンを持ちたがる(1歳頃)、こぼしながらもスプーンで食べる(1歳6か月頃)、そしてこぼさずにスプーンで食べる(2歳頃)と進む。3歳頃には箸を使い始め、4〜5歳で上手に使えるようになる。したがって、2歳0か月ころまでに習得するものとして、スプーンを使うことが該当する。基本的生活習慣は、食事、排泄、睡眠、清潔、衣服の着脱の5つを指し、それぞれに自立の目安がある。
選択肢ごとの確認
鼻をかむのは3〜4歳頃になる。口を閉じて片方ずつ鼻から息を出すという動作は、協調が必要で、幼児期の後半に身につく。
夜間のおむつがとれるのは3〜4歳頃になる。排泄の自立は、日中の尿意の自覚と知らせること(1歳6か月〜2歳)、日中のおむつがとれる(2〜3歳)、夜間のおむつがとれる(3〜4歳)という順に進む。夜間は、抗利尿ホルモンの日内リズムの成熟と膀胱容量の増加が必要になるため、最も遅くなる。
洋服のボタンをとめるのは3〜4歳頃になる。衣服の着脱は、脱ぐ(2歳頃)、簡単な着衣(2歳6か月〜3歳)、前ボタンをとめる(3〜4歳)、そして一人で全部着られる(4〜5歳)と進む。ボタンは指先の細かい動きを要するため、比較的遅い。
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混同しやすいポイント
誤肢はすべて3歳以降に習得するものになっている。2歳という区切りで分けると、食事=スプーン、排泄=日中の意思表示、睡眠=一人で眠る習慣、清潔=手を洗おうとする、衣服=脱ぐ、が2歳前後の目安になる。指先の細かい動き(ボタン、箸、鼻をかむ)と、夜間の排泄の自立は、いずれも3歳以降になると押さえておくと整理しやすい。
理解を深める
基本的生活習慣の自立の目安を整理する。食事=手づかみ(9〜10か月)、スプーンを使う(1歳6か月〜2歳)、箸を使い始める(3歳)、上手に使う(4〜5歳)。排泄=尿意を知らせる(1歳6か月〜2歳)、日中の排尿の自立(2〜3歳)、排便の自立(3歳頃)、夜間の自立(3〜4歳)。睡眠=昼寝が1回になる(1歳6か月頃)、昼寝がなくなる(4〜5歳)、一人で寝る。清潔=手を洗う(2〜3歳)、歯を磨こうとする(2〜3歳。仕上げ磨きは学童期まで必要)、顔を洗う(3〜4歳)、入浴で体を洗う(4〜5歳)。衣服=脱ぐ(2歳)、簡単な着衣(2歳6か月〜3歳)、ボタン(3〜4歳)、一人で全部(4〜5歳)、ひもを結ぶ(5〜6歳)。これらには大きな個人差があり、目安から少し遅れることは珍しくない。看護と保健指導では、できていないことを指摘するのではなく、その子のペースを尊重し、保護者が焦らないよう支えることが重要になる。とくに排泄の自立は、無理に進めると失敗体験と拒否を生み、かえって遅れる。子どもが「自分でやりたい」と示す時期を捉えて進めることが、最も確実な方法になる。入院中の子どもでは、環境の変化により一時的に退行することがあるが、これは自然な反応であり、叱らずに受け止める。
間違えやすい考え方
習得の時期を問う型で、誤肢がすべて3歳以降のものである。指先の細かい動きと夜間の排泄は遅いと押さえる。
5分で振り返る
①食事の自立=手づかみ(9〜10か月)→スプーン(1歳6か月〜2歳)→箸を使い始める(3歳)→上手に使う(4〜5歳)。②排泄=尿意を知らせる(1歳6か月〜2歳)→日中の自立(2〜3歳)→夜間の自立(3〜4歳)。夜間が最も遅い。③衣服=脱ぐ(2歳)→簡単な着衣(2歳6か月〜3歳)→ボタン(3〜4歳)→一人で全部(4〜5歳)。④鼻をかむのは3〜4歳頃。⑤基本的生活習慣は食事・排泄・睡眠・清潔・衣服の着脱の5つ。⑥個人差が大きく、目安から少し遅れることは珍しくない。⑦排泄の自立を無理に進めると失敗体験と拒否を生む。子どもが「やりたい」と示す時期を捉える。
1分チェック
- 2歳ころまでに習得するのは。→ スプーンを使うこと。
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