健康日本21(第二次)における1日の塩分摂取量の目標値で正しいのはどれか。
公式正答:2
解説
健康日本21(第二次)における1日の塩分摂取量の目標値を問う。8.0gである。
この問題で問われていること
国の健康づくりの目標値を覚えているか。
しくみから理解する
健康日本21(第二次)では、食塩摂取量の目標を、成人1人1日あたり8gと定めた。当時の実際の摂取量が10g台であったことを踏まえ、達成可能な水準として設定されたものになる。食塩の過剰摂取は、高血圧を通じて脳血管疾患と心疾患のリスクを高め、また胃癌との関連も指摘されている。国民健康・栄養調査によれば、日本人の食塩摂取量は年々減少しているが、目標には達していない。なお、食事摂取基準における目標量は、成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満とされ、高血圧および慢性腎臓病の重症化予防では6g未満とされており、目的によって値が異なる点に注意する。
選択肢ごとの確認
6.0gは、高血圧および慢性腎臓病の重症化予防のための目標値になる。健康日本21(第二次)の目標値ではない。世界保健機関の推奨値(5g未満)とも異なる。
10.0gは、当時の実際の摂取量に近い値になる。目標値ではない。
12.0gは、さらに古い時期の摂取量に近い値になる。
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混同しやすいポイント
「8g=健康日本21(第二次)の目標」「7.5g/6.5g=食事摂取基準の目標量」「6g=高血圧・慢性腎臓病の重症化予防」「5g未満=世界保健機関の推奨」と、値ごとに出典と目的を対応づけて覚える。数値だけを覚えると、どの場面の値かが分からず混乱する。設問文が「健康日本21(第二次)における」と出典を明示している点を読む。
理解を深める
健康日本21(第二次)の主な目標を整理する。基本的な方向=①健康寿命の延伸と健康格差の縮小、②生活習慣病の発症予防と重症化予防、③社会生活を営むために必要な機能の維持・向上、④健康を支え、守るための社会環境の整備、⑤生活習慣および社会環境の改善(栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康)。具体的な目標の例=食塩摂取量8g、野菜摂取量350g、成人の喫煙率12%、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合の減少(1日あたりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)、そして睡眠による休養を十分にとれていない人の割合の減少。健康日本21(第三次)は2024年度から始まり、①健康寿命の延伸と健康格差の縮小、②個人の行動と健康状態の改善、③社会環境の質の向上、④ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり、を基本的な方向としている。看護と保健指導では、これらの数値目標を伝えることが目的ではなく、その人が実行できる行動を一緒に見つけることが役割になる。食塩であれば、汁物を1日1回にする、麺の汁を残す、漬物を減らす、調味料を計る、そして減塩の商品を選ぶといった具体的な方法を、生活に合わせて選ぶ。
間違えやすい考え方
目標値を問う型で、誤肢が別の基準の値と実際の摂取量である。値ごとに出典と目的を対応づけて切る。
5分で振り返る
①健康日本21(第二次)の食塩摂取量の目標は成人1人1日8g。②食事摂取基準の目標量は成人男性7.5g未満、女性6.5g未満。③高血圧および慢性腎臓病の重症化予防では6g未満。④世界保健機関の推奨は5g未満。⑤値ごとに出典と目的が異なるため、対応づけて覚える。⑥健康日本21(第二次)の他の目標=野菜摂取量350g、成人の喫煙率12%。⑦健康日本21(第三次)は2024年度から始まり、ライフコースアプローチを基本的な方向の一つに掲げる。
1分チェック
- 健康日本21(第二次)の食塩摂取の目標は。→ 1日8.0g。
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