家族成員の最少人数はどれか。
公式正答:3
解説
家族成員の最少人数を問う。2人である。
この問題で問われていること
家族の定義を、構成の面から理解しているか。
しくみから理解する
家族は、複数の人の関係によって成り立つ。したがって、成員の最少の人数は2人になる。夫婦のみの世帯、ひとり親と子ども1人の世帯などが該当する。看護学における家族の定義では、血縁や婚姻、同居といった形式だけでなく、その人が家族だと認識する関係を含めて捉える考え方が広く用いられる。フリードマンは「絆を共有し、情緒的な親密さによって互いに結びついた、しかも家族であると自覚している2人以上の成員である」と定義しており、ここでも2人以上とされている。
選択肢ごとの確認
4人は、かつて標準的とされた核家族の構成(夫婦と子ども2人)に近いが、家族の最少人数ではない。
3人も同様に、最少ではない。
1人では関係が成立しないため、家族とは呼べない。ただし、単独世帯は「世帯」としては成立する。家族と世帯は別の概念になる。
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混同しやすいポイント
「家族は関係であるから、最少で2人」という理屈で導ける。あわせて、家族と世帯の区別も押さえる。世帯=住居と生計を共にする人の集まり(単独世帯を含む)。家族=血縁、婚姻、あるいは情緒的な絆で結びついた関係。単身赴任の家族は、世帯としては分かれるが、家族としては一つになる。統計(国民生活基礎調査、国勢調査)では世帯を単位とするため、この違いを理解しておく必要がある。
理解を深める
家族看護の基本を整理する。家族の機能=情緒的機能(愛情、支え合い)、社会化の機能(子どもの養育と教育)、生殖の機能、経済的機能、そしてヘルスケア機能(健康の維持、病者の世話)。家族の発達段階=新婚期、養育期、教育期、分離期、成熟期、完結期といった段階があり、それぞれに課題がある。疾患や入院は、この発達の課題の達成を妨げることがある。家族をアセスメントする視点=構成(ジェノグラム)、関係(エコマップ)、役割と力関係、コミュニケーション、意思決定の仕方、対処の方法、価値観、経済状況、そして社会資源との結びつき。看護の対象としての家族=①患者を支える資源としての家族、②ケアを必要とする対象としての家族(介護者の疲弊、きょうだいへの影響、悲嘆)、③一つの単位としての家族(家族全体の力を高める)。近年の変化=世帯の小規模化(単独世帯と夫婦のみの世帯の増加)、高齢の単身者の増加、ひとり親世帯、そして家族の形の多様化。これにより、「家族が介護する」という前提が成り立たない場面が増えている。看護では、その家族の実際の姿を見て、何ができて何ができないかを一緒に確認することが出発点になる。
間違えやすい考え方
定義を問う型で、誤肢が典型的な構成の人数と、関係が成立しない人数である。関係だから最少2人で切る。
5分で振り返る
①家族は複数の人の関係によって成り立つため、最少は2人。②フリードマンの定義も「2人以上の成員」としている。③1人では関係が成立せず家族とは呼べないが、単独世帯は世帯としては成立する。④家族と世帯は別の概念。世帯=住居と生計を共にする人の集まり。⑤家族の機能=情緒的、社会化、生殖、経済的、ヘルスケア。⑥家族のアセスメント=ジェノグラム(構成)、エコマップ(関係と資源)、役割、意思決定、対処、経済状況。⑦近年は世帯の小規模化と高齢単身者の増加により、「家族が介護する」前提が成り立たない場面が増えている。
1分チェック
- 家族成員の最少人数は。→ 2人(関係が成り立つ最少の人数)。
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