飛沫感染するのはどれか。
公式正答:4
解説
飛沫感染するものを問う。インフルエンザである。
この問題で問われていること
疾患と感染経路の対応を覚えているか。
しくみから理解する
呼吸器粒子は大きさが連続的で、5マイクロメートルという単一の境界だけで飛沫とエアロゾルを分けられない。伝播リスクは距離、換気、滞在時間、処置内容にも左右されるため、病原体と場面に応じた標準予防策・飛沫予防策・空気予防策を選ぶ。インフルエンザは飛沫感染が主な経路であり、加えて接触感染も起こる。予防には、サージカルマスク、1メートル以上の距離、咳エチケット、そして手指衛生が有効になる。
選択肢ごとの確認
疥癬は接触感染になる。ヒゼンダニが皮膚の角層内に寄生し、皮膚の直接の接触、あるいは寝具や衣類を介して伝播する。通常疥癬と、角化型疥癬(ノルウェー疥癬。多数のダニが寄生し感染力が非常に強い)に分けられる。
破傷風は、感染経路が土壌からの創傷感染になる。破傷風菌の芽胞が、傷口から体内へ入り、嫌気的な環境で発芽して毒素を産生する。人から人へは感染しない。予防は、ワクチン(四種混合・五種混合に含まれる)と、創傷時の適切な処置になる。
デング熱は、蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)が媒介する。ベクター(媒介動物)による感染であり、人から人へ直接は感染しない。
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混同しやすいポイント
誤肢は、接触感染、創傷感染、そしてベクター感染になる。感染経路の分類(接触、飛沫、空気、経口、血液、母子、ベクター)と、代表的な疾患を対応づけて覚えることが基本になる。とくに、飛沫感染と空気感染の区別は重要で、結核、麻疹、水痘は空気予防策の代表例だが、3疾患だけを固定的な全リストとして扱わない。病原体、処置、換気などに応じて最新の感染対策指針を確認する。
理解を深める
感染経路と予防策を整理する。接触感染=手指、器具、環境を介する。多剤耐性菌、クロストリディオイデス・ディフィシル、ノロウイルス、ロタウイルス、疥癬、流行性角結膜炎。手袋とガウン、個室または集団隔離、器具の専用化。飛沫感染=インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(飛沫とエアロゾル)、風疹、流行性耳下腺炎、百日咳、マイコプラズマ肺炎、髄膜炎菌感染症、そして溶連菌感染症。サージカルマスク、1メートル以上の距離、個室または集団隔離。空気感染=結核、麻疹、水痘。N95マスク(着用前にシールチェック)、陰圧の個室。経口感染=コレラ、赤痢、腸チフス、A型肝炎、E型肝炎、腸管出血性大腸菌感染症、ノロウイルス。血液・体液=B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス。ベクター=マラリア、デング熱、日本脳炎、ツツガムシ病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群。母子感染=風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、B型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス1型。看護では、経路が分かれば必要な防護具と隔離の方法が決まるため、この対応を確実に持つことが実務に直結する。
間違えやすい考え方
感染経路を問う型で、誤肢が接触・創傷・ベクターによる感染である。空気感染の3疾患を覚えて残りを整理する。
5分で振り返る
①飛沫感染=咳、くしゃみ、会話で放出される粒子が、周囲の人の粘膜に付着する。通常1〜2メートル程度で落下する。②予防=サージカルマスク、1メートル以上の距離、咳エチケット、手指衛生。③疥癬は接触感染(ヒゼンダニ。角化型疥癬は感染力が非常に強い)。④破傷風は土壌からの創傷感染。人から人へは感染しない。⑤デング熱は蚊が媒介するベクター感染。⑥結核、麻疹、水痘は空気予防策の代表例。対象病原体と処置を最新指針で確認し、必要時に適切な呼吸用防護具と陰圧室を用いる。⑦経路が分かれば、必要な防護具と隔離の方法が決まる。
1分チェック
- 飛沫感染するのは。→ インフルエンザ。
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