子どもの平行遊びで正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
子どもの平行遊びで正しいものを問う。3歳ころまでの主要な遊びである、である。
この問題で問われていること
遊びの社会的な発達の段階を、年齢とともに覚えているか。
しくみから理解する
パーテンは、遊びを社会的な関わりの程度によって分類した。何もしていない行動、ひとり遊び(1歳前後まで)、傍観遊び(他の子どもが遊ぶのを見ている)、平行遊び(同じ場所で、同じような遊びをするが、互いに関わらない。2〜3歳頃)、連合遊び(関わりはあるが、役割の分担や共通の目的は未分化。3〜4歳頃)、そして協同遊び(役割を分担し、共通の目的に向かって遊ぶ。4歳以降)と進む。平行遊びは、2〜3歳頃を中心とする時期の主要な遊びの形になる。同じ場にいながら、それぞれが自分の遊びをしており、玩具の取り合いも起こりやすい。
選択肢ごとの確認
他の子どもが遊ぶ様子を見て楽しむのは、傍観遊びになる。平行遊びの前の段階にあたり、関心は他の子どもへ向いているが、自分は参加しない。
リーダーの存在や役割の分担があるのは、協同遊びになる。4歳以降にみられ、ルールのある遊び、ごっこ遊びの発展した形、そして集団での競技へつながる。
他の子どもとおもちゃの貸し借りを行うのは、連合遊び以降になる。平行遊びの段階では、互いの遊びに関わらないため、貸し借りという相互のやりとりは成立しにくい。
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混同しやすいポイント
誤肢は、前後の段階の特徴になっている。傍観遊び(見る)→平行遊び(同じ場で別々に)→連合遊び(やりとりはあるが役割は未分化)→協同遊び(役割の分担)という順序を押さえると、すべて判断できる。平行遊びは「同じ場所にいるが、関わらない」という点が定義の核心になる。保護者から「うちの子は他の子と遊ばない」と相談されることがあるが、2〜3歳ではそれが自然な姿である、と説明できることが実務につながる。
理解を深める
遊びの分類と意義を整理する。社会的な分類(パーテン)=上記の通り。内容による分類(ピアジェ)=感覚運動的遊び(機能遊び。音を出す、繰り返す)、象徴遊び(ごっこ遊び、見立て遊び)、ルールのある遊び。遊びの意義=①運動機能の発達(粗大運動、微細運動)、②認知の発達(因果関係、物の永続性、象徴機能、問題解決)、③言語の発達、④社会性の発達(他者との関わり、順番、ルール、役割)、⑤情緒の安定(緊張の発散、達成感、自己表現)。入院中の子どもへの遊びの提供=①発達段階に応じた玩具と活動、②病状と安静度に合わせた工夫(ベッド上でできる遊び)、③感染対策(玩具の個別化と消毒)、④プレイルームの活用、⑤プレパレーション(処置の前に、遊びを通じて理解と心の準備を助ける)、⑥ポストプロシージャルプレイ(処置の後に、人形などを使って体験を表現し、緊張を解く)。子どもにとって遊びは、単なる気晴らしではなく、発達そのものであり、また入院というできごとを自分なりに処理する手段にもなる。遊べているかどうかは、その子の状態を知る手がかりにもなる。いつも遊んでいた子が遊ばなくなったとき、そこには身体の不調か、心理的な問題が隠れていることがある。
間違えやすい考え方
遊びの段階を問う型で、誤肢が前後の段階の特徴である。「同じ場にいるが関わらない」で切る。
5分で振り返る
①パーテンの分類=何もしていない行動、ひとり遊び(1歳前後まで)、傍観遊び、平行遊び(2〜3歳頃)、連合遊び(3〜4歳頃)、協同遊び(4歳以降)。②平行遊びは、同じ場所で同じような遊びをするが互いに関わらない。玩具の取り合いも起こりやすい。③傍観遊び=他の子が遊ぶのを見ている。④協同遊び=リーダーがいて役割を分担する。⑤おもちゃの貸し借りは連合遊び以降。⑥遊びの意義=運動、認知、言語、社会性の発達と情緒の安定。⑦入院中は、発達段階と病状に応じた遊び、プレパレーション、ポストプロシージャルプレイを用いる。
1分チェック
- 平行遊びとは。→ 同じ場所で同じような遊びをするが関わらない。2〜3歳頃が中心。
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