心電図検査の胸部誘導で電極を第4肋間胸骨右縁に装着するのはどれか。
公式正答:2
解説
心電図検査の胸部誘導で、電極を第4肋間胸骨右縁に装着するものを問う。V1である。
この問題で問われていること
胸部誘導の6つの電極の位置を覚えているか。
しくみから理解する
胸部誘導(単極胸部誘導)は、V1からV6の6つになる。位置は、V1=第4肋間の胸骨右縁、V2=第4肋間の胸骨左縁、V3=V2とV4の中間、V4=第5肋間の左鎖骨中線上、V5=V4と同じ高さの左前腋窩線上、V6=V4と同じ高さの左中腋窩線上になる。V1とV2は右室と心室中隔、V3とV4は前壁、V5とV6は側壁の情報を反映する。装着の順序としては、V1、V2、V4を先に決め、V3をV2とV4の中間に置き、V5とV6をV4の高さに合わせる方法が確実になる。
選択肢ごとの確認
Ⅰは標準肢誘導(双極肢誘導)の一つで、右手と左手の間の電位差を記録する。胸部誘導ではない。標準肢誘導にはⅠ、Ⅱ、Ⅲがある。
V2は、第4肋間の胸骨左縁になる。V1と左右対称の位置になり、混同しやすい。設問文が「右縁」と明示している点を読む。
V4は、第5肋間の左鎖骨中線上になる。心尖部に近い位置で、僧帽弁領域の聴診部位ともほぼ一致する。
aVRは単極肢誘導(増高単極肢誘導)の一つで、右手の電位を記録する。aVR、aVL、aVFの3つがある。胸部誘導ではない。
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混同しやすいポイント
12誘導=標準肢誘導3つ(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)+単極肢誘導3つ(aVR、aVL、aVF)+胸部誘導6つ(V1〜V6)と整理する。誤肢には、肢誘導が2つ混ぜられており、誘導の種類の区別も問われている。V1とV2は、第4肋間の胸骨の右と左で、順に並ぶことを押さえる。
理解を深める
心電図の基礎を整理する。誘導と反映する部位=Ⅱ、Ⅲ、aVF=下壁(右冠動脈の領域)。Ⅰ、aVL、V5、V6=側壁(左回旋枝の領域)。V1〜V4=前壁と中隔(左前下行枝の領域)。aVR=右上方から見た誘導で、単独の変化は解釈が難しいが、広範な虚血で上昇することがある。ST上昇型心筋梗塞では、障害を受けた部位に対応する誘導でST上昇がみられ、これにより責任血管を推定できる。一方、非ST上昇型心筋梗塞ではST低下やT波の変化として現れ、心筋トロポニンの上昇によって診断する。ST上昇がないことは、心筋梗塞を否定する根拠にならない。基本の読み方=①調律(洞調律か、P波があるか、P波とQRS波の関係)、②心拍数、③電気軸、④P波(心房の興奮)、⑤PQ間隔(房室伝導。0.12〜0.20秒)、⑥QRS波(心室の興奮。幅0.06〜0.10秒。幅が広ければ心室内の伝導の障害または心室起源)、⑦ST部分(上昇=ST上昇型心筋梗塞、心膜炎。低下=心筋虚血、非ST上昇型心筋梗塞、ジギタリスの影響)、⑧T波(増高=高カリウム血症、超急性期の心筋梗塞。平低・陰転=虚血、低カリウム血症)、⑨QT間隔(延長=トルサード・ド・ポワントのリスク)。看護での注意=電極の位置を正確に、皮膚を清潔にして密着させる、体動と筋の緊張を避ける、そして左右の電極を取り違えない(誤った装着は、心筋梗塞と誤読される波形を作る)。モニター心電図では、波形の変化とあわせて、必ず患者の状態(意識、脈拍、血圧、症状)を確認する。
間違えやすい考え方
電極の位置を問う型で、誤肢に肢誘導と左右対称の位置が混ぜられている。V1〜V6の位置を順に押さえる。
5分で振り返る
①胸部誘導=V1(第4肋間胸骨右縁)、V2(第4肋間胸骨左縁)、V3(V2とV4の中間)、V4(第5肋間左鎖骨中線上)、V5(V4と同じ高さの左前腋窩線上)、V6(V4と同じ高さの左中腋窩線上)。②V1・V2は右室と心室中隔、V3・V4は前壁、V5・V6は側壁を反映する。③12誘導=標準肢誘導3つ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)+単極肢誘導3つ(aVR・aVL・aVF)+胸部誘導6つ。④Ⅱ・Ⅲ・aVFは下壁、Ⅰ・aVL・V5・V6は側壁、V1〜V4は前壁と中隔を反映する。⑤PQ間隔は0.12〜0.20秒、QRS幅は0.06〜0.10秒。⑥ST上昇=ST上昇型心筋梗塞・心膜炎。ST低下とT波の変化=心筋虚血、または非ST上昇型心筋梗塞。ST変化は鑑別の手がかりであり、梗塞の確定には心筋トロポニンを合わせる。⑦電極の左右の取り違えは、誤った波形を作るため注意する。
1分チェック
- 第4肋間胸骨右縁は。→ V1(左縁はV2)。
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