標準的な成長をしている正期産児の身長が出生時の約2倍になるのはどれか。
公式正答:4
解説
標準的な成長をしている正期産児の身長が、出生時の約2倍になる時期を問う。4歳である。
この問題で問われていること
身長と体重の増加の目安を、区別して覚えているか。
しくみから理解する
身長は、出生時におよそ50cmで、生後1年で約1.5倍(75cm)、4歳で約2倍(100cm)、そして12歳頃に約3倍(150cm)になる。体重は、出生時におよそ3kgで、生後3〜4か月で約2倍(6kg)、1年で約3倍(9kg)、そして3年で約4倍(12kg)になる。身長と体重で、倍になる時期がまったく異なる点が要点になる。体重は最初の1年で急激に増え、身長はより緩やかに伸びる。
選択肢ごとの確認
生後6か月は、体重が約2倍になる時期(3〜4か月)に近いが、身長が2倍になる時期ではない。この時期の身長はおよそ65cm程度になる。
生後12か月では、身長は約1.5倍(75cm)になる。2倍ではない。
2歳では、身長はおよそ85〜87cm程度になる。まだ2倍に達していない。
6歳では、身長はおよそ115cm程度になる。2倍(100cm)を超えており、時期としては遅い。
もっと詳しく読む
混同しやすいポイント
「身長は1年で1.5倍、4歳で2倍、12歳で3倍」「体重は3〜4か月で2倍、1年で3倍、3年で4倍」と、2つの列を並べて覚える。誤肢は、体重の倍加の時期や、その前後の年齢が置かれており、身長と体重の混同を狙っている。数値そのものは、100cmという切りのよい値が4歳、という形で覚えると実用的になる。
理解を深める
小児の身体発育の評価を整理する。指標=身長、体重、頭囲、胸囲、そして胸囲と頭囲の関係(出生時は頭囲がやや大きく、1歳頃に等しくなり、以後は胸囲が上回る)。評価の方法=①パーセンタイル曲線(3、10、25、50、75、90、97パーセンタイル。3未満と97超は精密検査の対象)、②標準偏差(SD)による評価(マイナス2SD未満を低身長として、内分泌疾患などの検索の対象とする)、③カウプ指数(乳幼児。体重kg÷身長mの2乗。15〜19が標準の目安)、④肥満度(学童以降。(実測体重−標準体重)÷標準体重×100で求め、標準体重どおりなら0%になる。+20%以上を軽度肥満、+30%以上を中等度肥満、+50%以上を高度肥満、−20%以下をやせとする)。低身長の原因=家族性、体質性(思春期遅発)、成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症、ターナー症候群、軟骨無形成症、慢性疾患、栄養の不足、そして愛情遮断性小人症(心理社会的な要因による)。評価の要点=①1回の値ではなく、曲線に沿っているかを見る、②身長と体重のバランスを見る、③成長の速度(年間の伸び)を見る、④家族の身長を考慮する。看護と保健指導では、数値を伝えるだけでなく、保護者の心配と育児の状況を聞き取り、必要に応じて医療につなぐことが役割になる。数値の逸脱は、身体の疾患だけでなく、養育の環境の問題を示すこともある。
間違えやすい考え方
時期を問う型で、誤肢が体重の倍加の時期と前後の年齢である。身長と体重を2つの列で覚えて切る。
5分で振り返る
①身長=出生時約50cm、1年で約1.5倍(75cm)、4歳で約2倍(100cm)、12歳頃に約3倍(150cm)。②体重=出生時約3kg、3〜4か月で約2倍(6kg)、1年で約3倍(9kg)、3年で約4倍(12kg)。③身長と体重で倍になる時期がまったく異なる。④頭囲は出生時約33cmで胸囲(約32cm)よりやや大きく、1歳頃に等しくなり、以後は胸囲が上回る。⑤評価はパーセンタイル曲線(3未満と97超は精密検査の対象)と標準偏差による。⑥カウプ指数は乳幼児(15〜19が標準の目安)、学童以降は肥満度を用いる。⑦1回の値でなく、曲線に沿っているか、成長の速度はどうかで評価する。
1分チェック
- 身長が出生時の2倍(100cm)になるのは。→ 4歳。
この問題に対応する教材の確認中です。