令和3年(2021 年)の人口動態統計における死亡場所で最も多いのはどれか。
公式正答:2
解説
令和3年(2021年)の人口動態統計における死亡場所で最も多いものを問う。病院である。
この問題で問われていること
死亡場所の構成と、その推移を把握しているか。
しくみから理解する
日本では、死亡場所の約7割前後を病院が占める。戦後まもない頃は自宅での死亡が8割を超えていたが、医療機関の整備と医療の高度化に伴って病院での死亡が増え、1970年代半ばに自宅を上回った。近年は、在宅医療の推進と本人の希望を反映して、自宅と老人ホーム、介護医療院・介護老人保健施設での死亡が緩やかに増えており、病院の割合はわずかに低下している。それでも最も多いのは依然として病院である。
選択肢ごとの確認
自宅での死亡は、かつては最多だったが、現在は1割台にとどまる。ただし近年は増加傾向にあり、在宅看取りを支える体制の整備が進められている。
老人ホームでの死亡は、高齢化と施設の増加に伴って年々増えているが、病院には及ばない。
介護医療院・介護老人保健施設での死亡も増加しているが、割合としては小さい。
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混同しやすいポイント
『最も多いのは病院』という現在の事実と、『自宅が増えている』という変化の方向を、両方持つことが要点になる。国の政策は在宅での看取りを増やす方向にあり、地域包括ケアシステムの構築もその一環である。一方で、実際に自宅で最期を迎えられるかは、介護力、医療の体制、本人と家族の意向、急変時の対応によって左右される。希望と現実の差が、この分野の課題になっている。
理解を深める
終末期の療養場所の希望に関する調査では、自宅で過ごしたいと考える人が多い一方、最期まで自宅でと考える人はそれより少なく、家族の負担や急変時の不安が理由に挙げられる。実際に在宅での看取りを可能にする要素は、24時間対応の訪問診療と訪問看護、介護サービス、家族の介護力、疼痛と症状の緩和、そして「何が起こるか」を事前に共有しておくことである。看護師の役割としては、本人と家族の希望を確認し、実現できる条件を一緒に検討し、必要な資源をつなぎ、変化する意向に応じて計画を見直すことがある。病院で亡くなる場合も、その人らしい最期になるよう、面会、環境、家族との時間、苦痛の緩和に配慮する。死亡場所の統計は、単なる数字ではなく、その社会が最期をどう支えているかを示す指標として読める。
間違えやすい考え方
統計の順位を問う型で、誤肢がいずれも増加傾向にある場所である。現在の最多と変化の方向を分けて持つ。
5分で振り返る
①死亡場所の約7割は病院。②1970年代半ばに病院が自宅を上回った。③自宅は1割台だが増加傾向。④老人ホームと介護医療院・介護老人保健施設も増えている。⑤在宅看取りには24時間対応の医療・介護、家族の力、症状の緩和、事前の共有が要る。⑥希望と現実に差がある。
1分チェック
- 死亡場所で最も多いのは。→ 病院(約7割)。自宅と施設は増加傾向。
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