免疫機能に関与する細胞はどれか。
公式正答:2
解説
免疫を担うのは白血球。赤血球は酸素の運搬、血小板は止血が役目で、免疫には関わらない。
この問題で問われていること
血球の3系統それぞれの役割を言えるか。白血球のなかにさらに種類があることまで押さえているか。
しくみから理解する
血球は赤血球・白血球・血小板の3系統に分かれ、役割がはっきり分かれている。赤血球はヘモグロビンによる酸素の運搬、血小板は止血(一次止血栓の形成)、白血球は生体防御である。白血球はさらに顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、リンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞)、単球(組織へ出るとマクロファージ・樹状細胞)に分かれ、それぞれ役割が違う。好中球とマクロファージは異物を貪食する自然免疫の主役、リンパ球は抗原を特異的に認識する獲得免疫の担い手である。網赤血球は骨髄から出たばかりの若い赤血球で、まだ少量のRNAを残しているが、免疫機能はもたない。 【接地元】ガイトン生理学 白血球、組織マクロファージ系、炎症/生体防御、人体の構造と機能 第5版 血液と生体防御
選択肢ごとの確認
巨核球からちぎれてできた細胞質の断片で、核をもたない。止血に働き、セロトニンなどを放出して血管を収縮させる。免疫の担い手ではない。
顆粒球・リンパ球・単球からなり、自然免疫と獲得免疫の両方を担う。
骨髄から出たばかりの若い赤血球。1〜2日で成熟赤血球になる。骨髄の造血能の指標として使われるが、免疫には関与しない。
核もミトコンドリアももたず、ヘモグロビンで酸素を運ぶことに特化している。
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混同しやすいポイント
選択肢のうち2つが赤血球(網赤血球と成熟赤血球)で、これは分化の段階が違うだけで役割は同じ。段階の違いに気を取られず、系統で判断する。
理解を深める
免疫は自然免疫と獲得免疫の2層で理解する。自然免疫=生まれつき備わり、迅速だが特異性が低い。物理的バリア(皮膚・粘膜)、化学的バリア(胃酸・リゾチーム)、貪食細胞(好中球・マクロファージ)、NK細胞、補体、炎症反応。獲得免疫=抗原を特異的に認識し、記憶する。細胞性免疫(T細胞)と液性免疫(B細胞→形質細胞→抗体)に分かれる。ワクチンが効くのは獲得免疫の記憶があるため。第114回午前 問78の好中球の遊走は自然免疫の話であり、第111回午後 問57の母体からのIgGは液性免疫の話である。
間違えやすい考え方
血球を並べて役割を問う型。分化段階の違うもの(網赤血球と成熟赤血球)を並べて選択肢の数を稼ぐ手法が使われている。
5分で振り返る
血球=赤血球(酸素運搬)・白血球(生体防御)・血小板(止血)。白血球=顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)+リンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞)+単球(→マクロファージ・樹状細胞)。網赤血球は若い赤血球で骨髄の造血能の指標。免疫は自然免疫(バリア・貪食細胞・NK細胞・補体・炎症)と獲得免疫(細胞性=T細胞、液性=B細胞と抗体)の2層。
1分チェック
- 血球の3系統とそれぞれの役割は何か
- 白血球はどう分類されるか
- 網赤血球とは何か
- 自然免疫と獲得免疫の違いは何か
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