インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。
公式正答:3
解説
インドメタシン内服薬の禁忌を問う。消化性潰瘍である。
この問題で問われていること
薬剤の作用機序から、禁忌となる病態を導けるか。
しくみから理解する
インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬で、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの産生を抑えることで、抗炎症、鎮痛、解熱の作用を示す。しかしプロスタグランジンは、胃粘膜において、粘液と重炭酸イオンの分泌を促し、粘膜の血流を保つという保護的な役割も担っている。この産生が抑えられると、胃粘膜の防御機構が弱まり、潰瘍が悪化したり出血したりする。したがって、消化性潰瘍のある患者には禁忌となる。
選択肢ごとの確認
痛風は禁忌ではなく、むしろ適応になる。痛風発作の急性期には、非ステロイド性抗炎症薬が第一選択の一つとして用いられ、インドメタシンもその代表的な薬剤である。関節内に析出した尿酸塩結晶による激しい炎症を抑える。
咽頭炎も禁忌ではない。炎症と疼痛、発熱に対して用いられうる。ただし小児のインフルエンザや水痘では、一部の非ステロイド性抗炎症薬がライ症候群や脳症との関連を指摘されており、アセトアミノフェンが選ばれる。
関節リウマチも適応になる。疼痛と炎症の緩和に用いられる。ただし関節リウマチの治療の中心は、疾患修飾性抗リウマチ薬と生物学的製剤であり、非ステロイド性抗炎症薬は症状の緩和を担う位置づけになる。
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混同しやすいポイント
誤肢3つが、いずれも非ステロイド性抗炎症薬の適応疾患である点が構成の特徴になる。禁忌を選ぶ問題で、適応を並べて紛らわせている。機序(プロスタグランジンの抑制→胃粘膜の防御の低下)から、消化管に問題のある患者で危険になると導ける。
理解を深める
非ステロイド性抗炎症薬の妊娠中の扱いは、一般論ではなく薬剤名・剤形・製品・添付文書の時点で確認する。第113回の設問で想定されたインドメタシン経口製剤の当時の添付文書は、妊婦または妊娠している可能性のある女性を禁忌としていた。「妊娠後期だけ」と狭めず、試験時点の製品情報と現在の情報を区別する。
間違えやすい考え方
禁忌を問う型で、誤肢がすべて適応疾患である。機序から禁忌を導く。
5分で振り返る
①妊娠時の禁忌は薬効群だけで決めず、該当製品の添付文書を確認する。②この設問では試験時点のインドメタシン経口製剤の禁忌範囲を用いる。③「妊娠後期のみ」と一般化しない。④現在の処方判断では現行の電子添文と患者背景を確認する。
1分チェック
- 非ステロイド性抗炎症薬が禁忌になるのは。→ 消化性潰瘍(プロスタグランジンによる胃粘膜の保護が失われる)。
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