トリアージタッグ(別冊No. 1)を別に示す。 待機的治療群となるトリアージタッグはどれか。
公式正答:3
解説
トリアージタッグの図から、待機的治療群にあたるものを選ぶ。公式正答は③である。
この問題で問われていること
トリアージの4区分と、タッグの色・記号の対応を覚えているか。
しくみから理解する
災害時のトリアージは、限られた人と物で最大多数を救うため、治療の優先順位を決めるものになる。区分は4つあり、それぞれ色と記号が対応する。最優先治療群=赤・Ⅰ(生命の危機があり、直ちに処置すれば救命できる。気道閉塞、大量出血、緊張性気胸、ショックなど)。待機的治療群=黄・Ⅱ(多少治療の時間が遅れても生命に危険はないが、入院と治療を要する。四肢の骨折、脊髄損傷、中等度の熱傷など)。保留群=緑・Ⅲ(軽症で、専門的な治療をほとんど必要としない。歩行が可能な者)。死亡群=黒・0(既に死亡している、または明らかに救命が不可能)。トリアージタッグは、この区分にあたらない部分を切り離し、該当する色が最下端に残るように扱う。
選択肢ごとの確認
該当しない区分のタッグになる。最優先治療群(赤・Ⅰ)、保留群(緑・Ⅲ)、死亡群(黒・0)のいずれかが並べられている。
同様に、待機的治療群以外の区分を示すタッグになる。
同様に、待機的治療群以外の区分を示すタッグになる。
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混同しやすいポイント
色と番号の対応を、順に覚えることが要点になる。上から赤Ⅰ・黄Ⅱ・緑Ⅲ・黒0ではなく、タッグの実物では、上から黒0・赤Ⅰ・黄Ⅱ・緑Ⅲの順に並び、下から不要な部分を切り離していく形になる。「待機的」という語から「後回しでよい軽症」と誤解しやすいが、待機的治療群は入院と治療を要する中等症であり、軽症は保留群(緑)になる。この取り違えが最も多い誤りになる。
理解を深める
トリアージの方法として、一次トリアージにはSTART法が用いられる。まず歩行が可能かを確認し、可能なら緑(保留群)。歩行できない者について、呼吸の有無を見る。自発呼吸がなく、気道を確保しても呼吸が戻らなければ黒(死亡群)。気道確保で呼吸が戻れば赤。呼吸数が9回/分以下または30回/分以上なら赤。呼吸数が正常範囲なら、循環を見る(橈骨動脈が触れない、または毛細血管再充満時間が2秒を超えれば赤)。循環が保たれていれば、意識を見る(簡単な指示に従えなければ赤、従えれば黄)。この流れで、1人あたり30秒程度で判定する。二次トリアージ(PAT法)では、生理学的評価、解剖学的評価、受傷機転、災害弱者の要素を加えて、より詳細に判定する。トリアージは1回で終わらず、状態が変化するため繰り返し行う(再トリアージ)。タッグは原則として右手首に装着し、切断などで装着できない場合は、左手首、右足首、左足首、頸部の順に部位を変える。記載事項には、氏名、年齢、性別、住所、トリアージの実施日時と実施者、そして区分の理由が含まれる。
間違えやすい考え方
図から選ぶ型で、色と記号の対応の記憶で判断できる。図中のどのタッグが正答③かは別冊で要確認。
5分で振り返る
①トリアージの4区分=最優先治療群(赤・Ⅰ)、待機的治療群(黄・Ⅱ)、保留群(緑・Ⅲ)、死亡群(黒・0)。②待機的治療群は「軽症」ではなく、入院と治療を要する中等症(四肢の骨折、脊髄損傷、中等度の熱傷)。③軽症で歩行可能なのは保留群(緑・Ⅲ)。④START法=歩行→呼吸→循環→意識の順に、1人30秒程度で判定する。⑤呼吸数9回/分以下または30回/分以上は赤。⑥タッグは原則として右手首に装着し、装着できなければ左手首、右足首、左足首、頸部の順。⑦状態は変化するため再トリアージを繰り返す。
1分チェック
- 待機的治療群のタッグの色と記号は。→ 黄色・Ⅱ(入院と治療を要する中等症)。
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