滅菌手袋を図に示す。 右手から装着する場合に、左手の母指と示指でつかんで持ち上げる位置で適切な のはどれか。
公式正答:4
解説
滅菌手袋の図から、右手から装着する場合に、左手の母指と示指でつかんで持ち上げる位置を選ぶ。公式正答は④である。
この問題で問われていること
無菌操作の原則から、素手で触れてよい場所を判断できるか。
しくみから理解する
滅菌手袋を装着する際の原則は、素手で手袋の外面(滅菌された面)に触れないことになる。手袋の袖口は折り返してあり、その折り返しの内側は、装着後に手が触れる面、すなわち手袋の内面にあたる。素手で持ってよいのはこの折り返しの内側だけになる。したがって、1枚目(右手用)を取るときは、左手の母指と示指で折り返し部分の内側をつまんで持ち上げ、右手を差し入れる。2枚目(左手用)を取るときは、既に滅菌手袋を装着した右手を、2枚目の袖口の折り返しの外側(外面)へ差し込んで持ち上げる。手袋をした手は外面に触れてよく、素手は内面にしか触れない。この2つの規則で、すべての手順が決まる。
選択肢ごとの確認
手袋の外面にあたる位置になる。素手で触れれば滅菌が破られ、装着した手袋が汚染される。
同様に、素手で触れてはならない外面になる。指の部分や手掌の部分をつかむことはできない。
同様に、外面にあたる位置になる。折り返しの外側は、装着後に外部に露出する面であり、素手で触れられない。
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混同しやすいポイント
「どこが滅菌面か」を、装着後の状態から逆算して考えるのが要点になる。装着後に外に出る面が滅菌面であり、素手で触れられない。折り返してある部分の内側は、装着後には手首側に折り返されて内面となるため、素手で持ってよい。この理屈が分かっていれば、図がなくても位置を絞り込める。逆に、手順を丸暗記していると、2枚目の取り方(手袋をした手で外面をつかむ)と混同しやすい。
理解を深める
無菌操作の原則をまとめる。①滅菌物は、滅菌された物または滅菌された手袋にのみ触れてよい。②滅菌野は、腰から上、視野の中、そして術者の前面に限られる。腰より下、背中側、視野の外は不潔として扱う。③滅菌野の縁(一般に外周2.5cm程度)は不潔とみなす。④濡れた場所は、下から菌が上がってくるため不潔になる(毛細管現象)。⑤滅菌物の上を越えて手を伸ばさない、話しかけない、くしゃみをしない。⑥疑わしいものは不潔として扱う。滅菌手袋の装着では、これらに加えて、事前の手指衛生(衛生的手洗いまたは手術時手洗い)、包装の開封の順序(外装から内装へ、手前から開く)、そしてサイズの選択も重要になる。装着後は、手を胸の高さで前面に保ち、腰より下げない、腕を組まない、清潔でない物に触れないことを守る。手袋が破れた場合や、汚染が疑われた場合は、直ちに交換する。なお、手袋は手指衛生の代わりにはならず、装着の前後に手指衛生を行うことが原則になる。
間違えやすい考え方
図から位置を選ぶ型で、素手は内面にしか触れないという原則で判断できる。図中の位置は別冊で要確認。
5分で振り返る
①滅菌手袋の装着では、素手で外面(滅菌面)に触れない。②1枚目は折り返しの内側を素手でつまんで持ち上げる。③2枚目は、装着済みの手袋の手を、袖口の折り返しの外側へ差し込んで持ち上げる。④滅菌野は腰から上、視野の中、前面のみ。⑤滅菌野の縁(外周2.5cm程度)は不潔として扱う。⑥濡れた場所は毛細管現象により不潔になる。⑦手袋は手指衛生の代わりにならず、装着の前後に手指衛生を行う。
1分チェック
- 1枚目の滅菌手袋を素手でつかんでよい場所は。→ 袖口の折り返しの内側(装着後に内面になる部分)。
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