病室で読書をする際に適した照度はどれか。
公式正答:2
解説
病室で読書をする際に適した照度を問う。300ルクスである。
この問題で問われていること
作業の内容に応じた照度の目安を把握しているか。
しくみから理解する
日本産業規格の照度基準では、病室の全般照明はおおむね100ルクス、読書や書き物といった細かい作業を伴う場面では300ルクス程度が目安とされる。読書に必要な明るさを確保しつつ、同室の患者の休息を妨げないよう、全体を明るくするのではなく、手元灯で局所を照らす方法がとられる。照度が不足すると、眼精疲労、細かい字が読みにくい、転倒のリスクといった問題が生じ、逆に明るすぎると、まぶしさと睡眠への影響が生じる。
選択肢ごとの確認
100ルクスは病室の全般照明の目安であり、読書には暗い。深夜の病室は、これよりさらに低い数ルクス(足元灯)の水準になる。
500ルクスは、診察室や事務作業を行う場所の目安に近い。読書には十分だが、病室での読書としては明るすぎ、同室者への影響も大きい。
1,000ルクスは、精密な作業や処置室の明るさにあたる。病室では過剰である。なお手術野は10,000〜100,000ルクスと桁違いに明るい。
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混同しやすいポイント
照度の目安を、場面ごとに段階として持っておく。深夜の病室=数ルクス(足元灯)、病室の全般照明=100ルクス、読書・書き物=300ルクス、診察・処置=500〜1,000ルクス、手術野=数万ルクス。数値そのものより、明るさの段階と、それぞれの場面が対応していることを押さえる。誤肢はこの段階の隣にあたる値で構成されている。なおこれは設問が問う一般的な目安であり、実際にその人へ必要な明るさは別に考える。とくに高齢者では、同じ照度でも暗く感じるため手元を明るくする。
理解を深める
病室の環境調整では、照度だけでなく、光の質と時間帯も考える。日中は自然光を取り入れ、生体リズムを保つ。夜間は照度を落とし、必要な場面では足元灯や間接照明を用いて、睡眠を妨げないようにする。とくに集中治療室では、昼夜の区別がつきにくいことがせん妄の要因になるため、日中の明るさと夜間の暗さのめりはりをつける工夫が有効になる。高齢者では、加齢に伴い水晶体が黄変して光の透過が減り、瞳孔も小さくなるため、同じ照度でも若年者より暗く感じる。必要な照度は若年者の2〜3倍とされ、読書や食事の際には手元を明るくする配慮が要る。同時に、まぶしさ(グレア)への感受性も高まるため、光源が直接目に入らないようにし、床や壁の反射も考慮する。視覚に障害のある患者、白内障術後の患者では、それぞれ異なる配慮が必要になる。環境は、患者が何をしたいかによって整えるものであり、一律の基準を当てはめるものではない。
間違えやすい考え方
数値の目安を問う型で、誤肢が隣の段階の値である。場面と明るさの対応で切る。
5分で振り返る
①病室の全般照明は約100ルクス、読書は300ルクス程度。②診察・処置は500〜1,000ルクス、手術野は数万ルクス。③全体を明るくせず手元灯で局所を照らす(同室者への配慮)。④日中は自然光、夜間は照度を落として足元灯を使う。⑤集中治療室では昼夜のめりはりがせん妄の予防になる。⑥高齢者は水晶体の黄変と縮瞳により、必要な照度が若年者の2〜3倍。⑦まぶしさへの感受性も高まるので光源が直接目に入らないようにする。
1分チェック
- 病室での読書に適した照度は。→ 300ルクス(病室の全般照明は100ルクス)。
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