成長・発達における順序性で正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
成長・発達における順序性で正しいものを問う。頭部から脚部へ、である。
この問題で問われていること
発達の3つの方向の原則を把握しているか。
しくみから理解する
発達には一定の方向性がある。第一に、頭部から脚部へ(頭尾方向)。首がすわる、寝返り、座る、はう、つかまり立ち、歩くという順序で、上から下へ機能が獲得されていく。第二に、中枢から末梢へ。体幹に近い部分の運動から、指先の細かい動きへ進む。第三に、粗大から微細へ。腕全体で物をかき寄せる動きから、指でつまむ動きへと洗練される。これらは、神経系の成熟の順序を反映している。
選択肢ごとの確認
微細から粗大へ、ではなく粗大から微細へ、が正しい方向になる。乳児は最初、腕全体を使って物に触れ、次第に手のひら全体でつかみ、最後に母指と示指でつまめるようになる。
複雑から単純へ、ではなく単純から複雑へ、である。単純な反射的な動きから、意図的で複雑な協調運動へと発達する。
末梢から中心へ、ではなく中枢から末梢へ、である。体幹と肩の安定があって初めて、手先の細かい動きが可能になる。
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混同しやすいポイント
誤肢3つが、いずれも正しい方向の逆を示している。原則を3つ、方向とともに唱えられるようにしておけばすべて落とせる。頭部から脚部へ、中枢から末梢へ、粗大から微細へ。あわせて、発達には順序性があるが速度には個人差があること、連続的だが速度は一様でないこと、臨界期があることも押さえる。
理解を深める
運動発達の目安を月齢とともに整理する。首がすわる3〜4か月、寝返り5〜6か月、座位(支えなし)7〜8か月、はいはい8〜9か月、つかまり立ち9〜10か月、伝い歩き11〜12か月、一人歩き12〜15か月。微細運動では、手のひら全体でつかむ5〜6か月、母指と他の指でつかむ8〜9か月、母指と示指でつまむ10〜11か月、なぐり書き12〜18か月、積み木を積む15〜18か月。これらは目安であり、個人差があることを家族に伝えることも重要になる。発達の評価では、単一の項目の遅れより、複数の領域にわたる遅れ、いったん獲得した能力の喪失(退行)、著しい左右差に注意する。乳幼児健康診査(1歳6か月児、3歳児が法定)は、発達の節目を確認し、支援が必要な子どもを早期に見つける機会になる。気になる所見があれば、経過を追い、必要に応じて療育や専門機関につなぐ。
間違えやすい考え方
原則を問う型で、誤肢がすべて方向の逆である。3つの原則を方向とともに持って切る。
5分で振り返る
①頭部から脚部へ(首すわり→座位→歩行)。②中枢から末梢へ(体幹の安定が先、手先は後)。③粗大から微細へ(腕全体→手のひら→指でつまむ)。④単純から複雑へ。⑤順序は一定だが速度には個人差がある。⑥運動発達の目安=首すわり3〜4か月、座位7〜8か月、一人歩き12〜15か月。⑦複数領域の遅れ、いったん獲得した能力の喪失、著しい左右差に注意する。
1分チェック
- 発達の方向は。→ 頭部から脚部へ、中枢から末梢へ、粗大から微細へ。
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