側臥位における褥瘡の好発部位はどれか。
公式正答:2
解説
側臥位における褥瘡の好発部位を問う。耳介部である。
この問題で問われていること
体位ごとに、どの骨突出部が圧迫を受けるかを説明できるか。
しくみから理解する
褥瘡は、骨が突出していて皮下組織が薄い部位に生じやすい。側臥位では、下側になる耳介部、肩峰部、肋骨部、腸骨部、大転子部、膝関節の内側と外側、外踝部が圧迫を受ける。耳介は軟骨だけで皮下脂肪がほとんどなく、枕との間で圧迫されるため、褥瘡が生じうる。とくに人工呼吸器の回路やチューブ、眼鏡、酸素マスクのゴムひもが当たっていると、医療関連機器圧迫創傷を起こしやすい。見落とされやすい部位であり、体位変換のたびに確認する必要がある。
選択肢ごとの確認
後頭部は仰臥位での好発部位になる。乳幼児では頭が大きく後頭部の突出が目立つため、とくに注意が要る。
仙骨部は仰臥位での最大の好発部位で、褥瘡全体のなかでも最も頻度が高い。側臥位では圧迫されない。
肩甲骨部も仰臥位での好発部位になる。
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混同しやすいポイント
体位ごとに好発部位を整理する。仰臥位=後頭部、肩甲骨部、肘頭部、仙骨部、踵骨部。側臥位=耳介部、肩峰部、肋骨部、腸骨部、大転子部、膝の内外側、外踝部。腹臥位=前額部、頬部、肩関節前面、胸部、腸骨部、膝蓋部、足趾。座位=坐骨結節部、尾骨部、肩甲骨部、踵部。誤肢3つはすべて仰臥位の好発部位で構成されている。
理解を深める
褥瘡の予防は、外力の除去、スキンケア、栄養管理、そしてリスクの評価から成る。外力には、垂直方向の圧迫と、ずれ・摩擦がある。ベッドの頭側を挙上したときに体が下方へずれると、皮膚と深部組織の間にずれが生じ、これが褥瘡を悪化させる。挙上する前に殿部を適切な位置に戻し、挙上後は背抜き(体を一度浮かせてずれを解放する)を行う。体位変換は2時間ごとが目安とされるが、体圧分散寝具を用いている場合は4時間ごとまで延長できる。30度側臥位は、大転子への圧迫を避ける体位として推奨される。栄養では、蛋白質、エネルギー、亜鉛、ビタミンCが創傷治癒に関わる。リスクの評価には、ブレーデンスケール(知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれの6項目)やOHスケールが用いられる。発生した褥瘡の評価にはDESIGN-Rが使われ、深さ、滲出液、大きさ、炎症・感染、肉芽組織、壊死組織、ポケットを点数化する。
間違えやすい考え方
好発部位を問う型で、誤肢がすべて仰臥位の好発部位である。体位ごとの一覧で切る。
5分で振り返る
①側臥位=耳介部、肩峰部、肋骨部、腸骨部、大転子部、膝の内外側、外踝部。②仰臥位=後頭部、肩甲骨部、肘頭部、仙骨部、踵骨部。③座位=坐骨結節部、尾骨部。④耳介は皮下脂肪がなく、チューブや眼鏡による医療関連機器圧迫創傷も起こりやすい。⑤外力には圧迫とずれ・摩擦がある。挙上後は背抜きを行う。⑥体位変換は2時間ごと(体圧分散寝具使用時は4時間まで)。⑦30度側臥位が大転子への圧迫を避ける。
1分チェック
- 側臥位の褥瘡好発部位は。→ 耳介部、肩峰部、腸骨部、大転子部、外踝部。
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