20 滴で1mL の輸液セットを用いて500 mL の輸液を3時間30 分かけて実施す る場合の1分間の滴下数を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入す ること。 解答:① ②滴
公式正答:48
解説
20滴で1mLの輸液セットを用いて500mLの輸液を3時間30分かけて実施する場合の1分間の滴下数を求める計算問題である。答えは48滴である。
この問題で問われていること
滴下数の計算式を正しく使えるか。
しくみから理解する
1分間の滴下数は、次の式で求める。滴下数(滴/分)= 総輸液量(mL)× 1mLあたりの滴数 ÷ 総時間(分)。この事例では、総輸液量500mL、1mLあたり20滴、総時間は3時間30分=210分になる。したがって、500 × 20 ÷ 210 = 10,000 ÷ 210 = 47.6… となり、小数点以下第1位を四捨五入して48滴になる。輸液セットには、成人用(20滴で1mL)と小児用(60滴で1mL)があり、どちらを使うかで滴数が3倍変わるため、必ず確認する。
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混同しやすいポイント
3つの要素(量、1mLあたりの滴数、時間)を式に当てはめるだけだが、単位の変換で誤りやすい。時間は必ず分に直す(3時間30分=210分)。1時間30分を90分ではなく130分としてしまう、といった誤りが起こりうる。また、小児用セット(60滴で1mL)の場合は数値が3倍になるため、問題文でどちらのセットかを必ず確認する。計算後は、その滴数が現実的か(1秒に1滴弱程度か)を確かめると、桁の誤りに気づける。
理解を深める
滴下数の調整は、実際には輸液ポンプを用いない場合に必要になる。クレンメで調整し、15秒間の滴数を数えて4倍する、あるいは1分間数えるという方法で確認する。この事例の48滴/分であれば、15秒で12滴になる。滴下は、体位、刺入部の位置、輸液バッグの高さ、ライン内の空気や屈曲、血管の状態によって変わるため、開始時に合わせても時間とともにずれる。したがって、定期的に確認し、残量から進み具合を判断する。速すぎれば循環への負荷(心不全、肺水腫)や薬剤の急速投与のリスクがあり、遅すぎれば必要な治療が届かない。厳密な管理が必要な薬剤(カテコールアミン、鎮静薬、抗癌薬、インスリン)や、小児、心不全のある患者では輸液ポンプを用いる。看護師は、指示された量と時間を確認し、計算し、実際の滴下を確認し、そして患者の反応(刺入部、浮腫、呼吸状態、尿量)を観察する。計算だけでなく、その後の観察までが一連の業務になる。
間違えやすい考え方
計算問題。時間を分に直すこと、輸液セットの種類(成人用20滴/小児用60滴)の確認が要点になる。
5分で振り返る
①滴下数(滴/分)=総量(mL)×1mLあたりの滴数÷総時間(分)。②この事例は500×20÷210=47.6→48滴/分。③時間は必ず分に直す(3時間30分=210分)。④成人用は20滴で1mL、小児用は60滴で1mL(3倍の差)。⑤確認は15秒間の滴数を4倍する(48滴/分なら15秒で12滴)。⑥体位・高さ・屈曲で滴下は変わるため定期的に確認する。⑦厳密な管理が必要な薬剤と小児では輸液ポンプを用いる。
1分チェック
- 滴下数の式は。→ 総量(mL)×1mLあたりの滴数÷総時間(分)。500×20÷210=48滴/分。
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