平均寿命で正しいのはどれか。
公式正答:1
解説
平均寿命について正しいものを問う。0歳の平均余命である。
この問題で問われていること
平均余命と平均寿命の関係を定義として理解しているか。
しくみから理解する
平均余命とは、ある年齢の人が、その後平均してあと何年生きられるかを示した値である。生命表から算出される。このうち0歳の平均余命を特に平均寿命と呼ぶ。つまり平均寿命は、その年に生まれた子が平均して何年生きるかを表す。実際に死亡した人の年齢を平均したものではない点が重要で、生命表は現在の年齢別死亡率がこの先も続くと仮定して計算される仮想的な集団の値である。
選択肢ごとの確認
50歳の平均余命は、50歳の人があと何年生きるかを示す別の値である。平均寿命は0歳に限定される。
死亡者の平均年齢は、実際に亡くなった人の年齢を平均した値で、平均寿命とは異なる。乳児死亡が多い社会では平均寿命が大きく下がるが、死亡者の平均年齢とは別の動きをする。
健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指す別の指標である。平均寿命との差が、支援や介護を要する期間の目安になる。
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混同しやすいポイント
平均寿命と健康寿命の違いは頻出である。日本では平均寿命が男性約81年・女性約87年、健康寿命は男性約73年・女性約75年で、その差は男性で約9年、女性で約12年ある。この差を縮めることが健康日本21などの政策目標になっている。また、高齢者の平均余命は0歳の平均余命から経過年数を引いた値にはならない(すでに一定年齢まで生きた人はその後も長く生きる傾向がある)点も押さえる。
理解を深める
生命表には、毎年作成される簡易生命表と、国勢調査の年に作成される完全生命表がある。平均寿命は、その年の死亡状況を表す指標として国際比較に用いられ、日本は世界でも高い水準にある。平均寿命の延伸には、乳児死亡率の低下、感染症対策、生活習慣病対策、医療の進歩が寄与してきた。一方で、長い高齢期をどう過ごすかという課題が生じており、健康寿命の延伸、介護予防、社会参加の維持が重視されている。
間違えやすい考え方
定義を問う型で、誤肢が『別の年齢の平均余命』『実測の平均年齢』『別の指標』という3方向で作られている。定義を一文(0歳の平均余命)で持っていれば確実。
5分で振り返る
①平均余命=ある年齢の人があと何年生きるかの平均。②平均寿命=0歳の平均余命。③死亡者の平均年齢とは別。④健康寿命=日常生活に制限のない期間、平均寿命との差は男性約9年・女性約12年。⑤生命表は簡易(毎年)と完全(国勢調査年)。
1分チェック
- 平均寿命とは何か。→ 0歳の平均余命。
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